旅する&恋する! 韓国ドラマ
#34
全羅北道の名作ロケ地巡り旅〈1〉
文・『韓国TVドラマガイド』編集部
韓国の西南部にある全羅北道では、これまで数多くの映画やドラマのロケが行われています。今回から数回にわたって、歴史ある街・全州(チョンジュ)、海沿いの扶安(プアン)にある『扶安映像テーマパーク』、近代文化遺産が保存されている郡山(クンサン)を紹介していきます。
『雲が描いた月明り』の撮影が行われた慶基殿
全羅北道の道庁所在地である全州は、「全州韓屋マウル(村)」と呼ばれる伝統家屋の街並みが人気でたくさんの観光客が訪れます。休日には、レンタルの韓服を着た女子たちやカップル、家族連れなどで大賑わい。レトロな建物がカフェになっていたり、伝統文化体験が楽しめる施設があったり、韓国らしさが思う存分味わえる場所です(バックナンバー#11参照)。
そんな韓屋マウルの入り口にある「慶基殿(キョンギジョン)」は、朝鮮王朝を建国した太祖・李成桂(イ・ソンゲ)の肖像画が奉られている史跡。歴史的な見どころはもちろんのこと、近年は時代劇のロケ地としても有名で、パク・ボゴム主演作『雲が描いた月明り』の撮影も行われました。
韓屋マウルのなかにある慶基殿。週末の午前11時と午後2時には日本語のガイドツアーも
訪れたのは前日の雪が残る真冬の寒い日で、韓服姿で自撮りを楽しむ人たちは少なかったのですが、むしろ編集部スタッフにとっては撮影チャンス!
第2話で、パク・ボゴム扮する世子ヨンが王宮から逃げ出そうとするラオンと遭遇する月明りの夜――あの名シーンが撮影された竹林で記念写真を撮ることができました。
世子ヨンが王宮で偶然再会したラオンをからかうさまが印象的な月夜のシーン。慶基殿の敷地内にあるこの竹林で撮影された
正殿(バックナンバー#11参照)のほか、『朝鮮王朝実録』が保管されていた全州史庫や「御真博物館」など、見どころや絵になる撮影スポットがいろいろあります。時間をとって見学するのがおすすめ。
高床式の建物内には『朝鮮王朝』実録に関する資料などが展示されている
「御真博物館」には李成桂や世宋の御真(肖像画)の複製画などが展示されている
慶基殿から韓国三大聖堂(教会)のひとつ、「殿洞聖堂(チョンドンソンダン)」を臨む
季節の花や植物が植栽された外観
次に訪れたのは「全州郷校」。郷校(ヒャンギョ)とは朝鮮王朝時代に各地に作られた教育機関で、全州では史跡として保存されています。こちらも『雲が描いた月明り』のロケ地のひとつ。あの大ヒットドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』のメインシーンもここで撮影されました。
敷地には古く大きな銀杏の木があり、紅葉の時期はとても美しいそう。その頃にぜひ再訪してみたいです。
全州郷校の正面入り口
趣のある古い建物や庭園は、映画やドラマにしばしば登場する。さらに奥に明倫堂(講義を受ける場所)がある
慶基殿の近くにある豊南門(プンナムムン)は、全州府城の4つの門のうちで唯一残っている門。日中、韓屋マウルや慶基殿を散策し、夜にライトアップされた城門を見ていると、朝鮮王朝時代にタイムスリップしたような気分になってきます。
全州のシンボルとも言える全州府城の豊南門。夜闇に映える
*全羅北道 道庁公式HP(日本語)http://jp.jeonbuk.go.kr/index.jeonbuk
*取材協力/全羅北道 国際協力課
(全羅北道の旅、続きます!)
●『韓国TVドラマガイド別冊保存版 最新ドラマ相関図ガイド2019』好評発売中!!
★講座のお知らせ
読売・日本テレビ文化センター「よみうりカルチャー」錦糸町センターにて、『韓国TVドラマガイド』編集部スタッフ・高橋尚子が講師を務める講座『韓国ドラマの魅力を深く味わう』が開講中です。講座は月1回、第4週土曜日13時30分~15時。話題の韓国ドラマの見どころをわかりやすく紹介していきます。講座の詳細は以下の「よみうりカルチャー」のホームページをご覧ください。期の途中からの受講も可能です。ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。
https://www.ync.ne.jp/kinshicho/kouza/201901-08800060.htm
『韓国TVドラマガイド』編集部 韓国のTVドラマ、映画、K-POP総合情報誌『韓国TVドラマガイド』(双葉社スーパームック・偶数月22日発売)編集部。本誌では人気スターのインタビューやドラマの詳しい解説、DVDリリース情報、テレビ番組表、現地エンタメの最新情報も掲載。編集部公式ツイッターはこちら→https://twitter.com/kankoku_tvguide |
|