<時間旅行>戦前日本の日記
906年(明治39年)11月13日 数え年で24歳の男性。
愛知県の三河地方出身でこの時は東京の深川あたりにある商店に勤務。既婚、子供あり。
文中の「五十五六度ナリ」と言うのは、気温で華氏で書かれている。摂氏だと大体12~13度。日本では現在、温度は摂氏で表記しているが、当時はまだどちらも使われていたようだ。 帯祝いと帯直しというのは子供の七五三のお祝いだろう。日記の後半はこの日の食事内容。目白というのは野鳥のメジロだろうか? 食パンと牛乳というハイカラな食事をしているのは興味深い。ちなみに日本人が日常的に牛乳を飲むようになったのは明治になってから。明治4年に、天皇が牛乳を毎日2回ずつ飲んでいることが新聞に載ると、国民の間でも牛乳が飲まれるようになったからと言われている。
【明治39年の出来事】 3月 伊藤博文が韓国統監府の初代統監に就任 4月 サンフランシスコ地震 5月 新宿御苑開苑式 7月 日本初の専用線電話が日本銀行と横浜正金銀行本店間に設置 11月 日本鉄道国有化 11月 南満州鉄道設立