<時間旅行>戦前日本の日記
和9年:農業を家族と共に営む20歳の男性。#1928年7月9日
1928年(昭和9年)7月9日 20歳の男性。独身。農業を家族と共に営んでいる。群馬県在住。11月17日、12月12日の日記と同一人物。
日本でラジオ放送が始まったのは1925年(大正14年)の3月22日。日記の書かれた1934年(昭和9)年度末には東京の普及率は50%近くになった。地方ではまたまだ普及率は低かったものの、音楽、演芸、スポーツ中継、ラジオドラマなどの多彩なプログラムが提供され、一般的な娯楽として親しまれていた。日記中に出て来る「国枝史郎」「大下宇陀児」「長谷川伸」はすべて当時の人気作家の名前だ。
【昭和9年主な出来事】 1月 東京宝塚劇場開場 1月 京都駅で呉海兵団入団者の見送りに来た人々が階段で77名した「京都駅跨線橋転倒事故」が起こる 3月 満州国にて帝政実施。執政溥儀が皇帝となる。 3月 函館市で大火 3月 東日本で暴風雨。727戸倒壊、50名死亡 4月 忠犬ハチ公銅像除幕式 5月 東郷平八郎元帥死去 8月 独国民投票によりヒトラー総統として承認される 9月 ソ連が国際連盟加盟 10月 中国紅軍が長征を開始 11月 ベーブ・ルースら17名が米大リーグ選抜チームとして来日 12月 日本が米国にワシントン海軍軍縮条約の単独破棄を通告 12月 ソ連でスターリンの大粛清が始まる