<時間旅行>戦前日本の日記
和12年:東京で浪人生活を送る医大を目指す16歳の少年。日本軍の上海制圧を受けて、興奮気味の日記。#戦前の日記 #1937年11月9日
1937年(昭和12年)11月9日 旧制中学を卒業した16歳の少年。埼玉県在住。現在は医大の予科を目指し浪人中。1月14日、2月18日、3月5日、3月17日、3月28日、4月1日、4月6日、4月9日、4月17日、5月14日、6月1日、7月2日、7月11日、8月15日、8月25日、9月10日、9月17日、9月26日、10月12日、10月28日、11月7日の日記と同じ人物。
医大予科を目指して勉強中の男子学生。この日は日本軍の上海制圧を受けて、興奮気味に日記を書いている。 この年の8月13日から始まった中華民国軍と日本軍の戦闘は第二次上海事変と呼ばれ、お互いに多くの戦力をつぎ込み激しい戦闘を繰り広げた。結果的に日本軍は、上海を制圧したが、11月8日までの日本軍の戦死者は9015名、負傷者は3万1257名に及ぶ大きな被害を被った。 さらには日中戦争の泥沼化、日本の国際社会からの孤立を招き太平洋戦争へと向かう方向性を決定づけてしまったのだ。 ※この日記は昭和11年用の日記帳に書いているが、内容は昭和12年のもの。
【昭和12年の出来事】 1月 スペイン内戦: 4月 東京・札幌間に定期航空路開設 5月 パリ万国博覧会開幕 7月 通州事件。中国北部で日本軍留守部隊や日本人居留民が虐殺される 8月 上海で海軍陸戦隊と中国軍が交戦。第二次上海事変勃発 9月 蒋介石が中国共産党を承認し第二次国共合作が成立 11月 日独伊防共協定成立 12月 日本軍が南京を占領