<時間旅行>戦前日本の日記
治39年: 数え年で24歳の男性。1906年1月9日
愛知県の三河地方出身でこの時は東京の深川あたりにある商店に勤務。既婚、子供あり。11月13日の日記と同じ人物。
日記中に出て来る「天一ノ奇術」とは日本奇術界の祖でもある松旭斎天一のことだろう。彼は西洋の奇術をいち早く学び、日本に紹介した人物だ。「十字架の磔」「噴水自在の術」「大砲芸」など大仕掛けの奇術が得意の演目だった。 この日の日記には立憲政友会総裁であった西園寺公望が総理になったことも記されている。
【明治39年の出来事】 3月 伊藤博文が韓国統監府の初代統監に就任 4月 サンフランシスコ地震 5月 新宿御苑開苑式 7月 日本初の専用線電話が日本銀行と横浜正金銀行本店間に設置 11月 日本鉄道国有化 11月 南満州鉄道設立