<時間旅行>戦前日本の日記
正11年16歳(満15歳)の少年の日記。 1922年12月20日
旧制中学校に通っていて日々学校のことなどを綴っている。11月2日の日記の続きとなる。
期末試験に奮闘する少年。他の日も含め試験についての記述を見ていると、彼の学んでいることは当時としても非常に高度で、授業についていくのにも四苦八苦している。 実は当時の旧制中学はエリート養成機関だった。大正、昭和初期にかけて、旧制中学校への進学率は1割にも満たなかったうえに、学費も非常に高かった。そのため裕福な家庭の師弟、もしくはよほど優秀な子どもでないと通うことの出来なかった場所なのだ。
【大正11年主な出来事】 2月 ワシントン軍縮会議 3月 朝日新聞がラジオの実験放送を実施 4月 ヨシフ・スターリンがロシア共産党書記長に選出 9月 目黒蒲田電鉄(後の東京急行電鉄)設立。 11月 アルベルト・アインシュタイン来日 12月 ソビエト社会主義共和国連邦(USSR)成立