<時間旅行>戦前日本の日記
正11年:16歳(満15歳)の少年の日記。 旧制中学校に通っていて日々学校のことなどを綴っている。#戦前の日記 #1922年6月24日
愛媛県在住。県立の旧制中学校に通っていて日々学校のことなどを綴っている。11月2日、3月10日、3月30日の日記と同じ少年。
日記の少年が・物騒・と書いているのは、彼が通う学校と、近所の学校が乱闘騒ぎを起こし、お互いの生徒同士が相手校の生徒を襲撃する事件が起こっているからだ。他の日の日記から彼の通っているのは、愛媛県立松山中学校(現・愛媛県立松山東高等学校)、相手校は愛媛県立松山商業学校(現・愛媛県立松山商業高等学校)と思われる。松山中学は夏目漱石が教鞭を取ったことでも知られっる学校で、かの『坊ちゃん』の舞台のモデルにもなった学校だ。当時の旧制中学などはバンカラの気風が強く、喧嘩などは日常茶飯事。このような乱闘事件などもよく起こっていたようだ。
【大正11年主な出来事】 2月 ワシントン軍縮会議 3月 朝日新聞がラジオの実験放送を実施 4月 ヨシフ・スターリンがロシア共産党書記長に選出 9月 目黒蒲田電鉄(後の東京急行電鉄)設立。 11月 アルベルト・アインシュタイン来日 12月 ソビエト社会主義共和国連邦(USSR)成立