2017年自腹でマイル修行&麺の旅
#17
徳島麺の旅 23,000円
旅人・KOJIRO(コジロー)
徳島麺の旅 1泊2日 23,000円
文/写真(iPhone 6s)/KOJIRO
10月10日 搭乗35回目
羽田空港から徳島空港へ
10月である。
12月末日までに50回搭乗するには、まだ16フライトも必要である。
10月4フライト、11月6フライト、12月4フライトを考えているが、
海外取材の予定があり、なかなかタイトなスケジュールだ。
10月10日、06:00 羽田空港、サクララウンジ。
ラウンジは、平日ということもあり、出張のサラリーマンでいっぱい。
今回はレンタカー移動なので、朝からビールというわけにはいかず、
コーヒーを飲みながら軽く朝食をとる。
カメラ代わりのiPhone 6sのバッテリーのもちが悪く、ラウンジでフル充電。
最近は空港内も無料の充電スポットが充実してきたが、
ラウンジは電源が豊富で、のんびりビールやコーヒーを飲みながら充電できるので便利だ。
平日火曜日、1泊2日徳島への旅。
前々回の高知同様に、JALダイナミックパッケージのツアーを利用。
タイムセール期間中だったので、レンタカーは1日500円。
23,000円(飛行機代+宿泊費)+1,000円(レンタカー)=24,000円!
リーズナブルな旅だ。
出発15分前、搭乗口にカードをかざしゲートを通過すると、
カードを認識する音が、他の乗客と微妙に違うことに気づく。
よく見ると係員のモニターにクリスタルと表示されている。
「いつもご搭乗、ありがとうございます」と挨拶される。
なんだか、ちょっと恥ずかしい。
だってクリスタル、たった30回乗っただけ(笑)。
JAL453便、徳島空港行きは、定刻の07:05 に離陸。
機内では、6月まで配布されていた「千社札シール」に変わり、
全国の都道府県、各地を代表する名勝を描いたシール「JAL TODOFUKEN SEAL」が配布されていた。
『栃木』を1枚ゲット。
忙しそうに働く客室乗務員に、
「シールください」と声がけする中年オヤジ。
コンプリートしたいのだが、ちょっと恥ずかしい。
いつもながらの快適な空の旅。定刻の8:20到着。
35回目の搭乗無事に完了。
徳島空港は、徳島阿波踊り空港とも呼ばれる。
7年前に作られた新ターミナルは、シンプルなデザイン、コンパクトな導線でわかりやすい。
空港入り口の印象的なモニュメントは、阿波踊りのブロンズ像だった。
徳島 麺の旅
『王王軒』支那そば #59
『西食』特製煮玉子入り中華そば #60
『堂の浦 駅前店』鯛の塩らーめん #61
『セルフうどん やま 徳島駅前店』かけうどん #62
『焼きそば専門店 突貫亭』ソース焼きそば #63
伝統的な茶系、徳島ラーメン
「王王軒」支那そば
徳島といえば、ご当地ラーメンとしてブームになった、
濃い茶色のスープの「徳島ラーメン」が、全国に広く知れ渡っている。
調べて見ると徳島ラーメンは「茶系」「黄系」「白系」に分類され、
それぞれ素材、製法などが異なるようだ。
さっそくレンタカーで、徳島市内からは少し離れた、徳島ラーメンの老舗「王王軒」へと向かう。
空港から国道を走るが、ラーメン店が多い。
隣県の香川の讃岐うどん、また鳴門のやわらかうどんの店も多く点在する。
徳島の人は、麺好きなのだろう。
空港から30分ほどで、「王王軒」に到着。開店と同時に入店する。
すでに地元客で、席は半数ほど埋まっている。
平日の午前中、観光客はさすがにいないようだ。
支那そば(小)と、トッピングの卵の食券を購入する。
徳島は、ラーメンという表記ではなく、支那そばか中華そばである。
また、小が普通サイズ(1玉)になる。
ほどなく、ラーメンがやってくる。
濃い茶色のスープに、チャーシューではなく豚バラ肉がいっぱい盛られている。
もやしとネギに加えて、生卵のトッピングでかなりのボリューム。
まさにイメージ通り、茶系の徳島ラーメンだ。
アツアツのスープをひと口いただく。
濃厚なとろりとした甘辛い豚骨醤油ベースに、鶏ガラと鰹節の合わせスープ。
コクがあり奥深い味わいで、旨い。
店舗の裏の駐車場にある、八心製麺所で打たれた
中細ストレートの自家製麺は、小麦の香りが豊か。
加水が少なめでパキッとした麺は、喉越しよく、濃厚なスープにあう。
たっぷりの豚バラ肉はちょうどいい甘辛さで、スープ、麺との相性良し。
ご飯にのせて食べたくなる。
生卵を潰しながら、麺に絡めるとよりマイルドな味わいに。
あっという間に、スープまで完食。
濃厚でパンチがありながら、子供も大人も、誰が食べても美味しいといえる1杯だった。
王王軒
徳島県板野郡藍住町徳命牛ノ瀬446-15
088-693-0393
営業時間 11:00~20:00
木曜日休み
支那そば(小)550円 生卵50円
こだわりの中華そば
「西食」特製煮玉子入り中華そば
徳島の中心街に戻る途中にある、中華そばの「西食」を訪れる。
豚骨をベースとしているが、トッピングは豚バラ肉ではなく、チャーシュー。
玉子は、生卵でなく煮玉子と、徳島ラーメンとは一線を画す。
まだ午前中で、待つことなくカウンターに通される。
特製煮玉子入り中華そばを注文する。
4、5分で提供される。スープたっぷりで麺が見えない。
最近の都内有名店はスープ少なめなラーメンが多いが、
スープも麺も冷めず、スープもじっくり味わえるので嬉しい。
スープの色は、徳島ラーメンの茶系より黄系に近い。
スープをひと口いただく。
国産豚の丸骨とロース骨を使用しているとのことだが、
臭みはなく、旨み溢れる。
香り豊かな醤油とのバランス、脂の加減もよく丁寧に作られたスープである。
中細のストレート麺は、自家製麺ではないが製麺所に細かい指示をしているようで、
こだわりのスープにとても合う。
スープに埋もれていたチャーシューは、大ぶりな豚バラ肉。
よく煮込まれていて、醤油が浸み込み、スープより濃い味付けで、ほどよい。
煮玉子は少し甘めで、黄身の半熟具合い、とろみが絶妙だ。
スープ、チャーシューとのハーモニーが面白い。
多めのスープも、すべて飲み干して完食。
こだわりの徳島の中華そば、旨かった。
西食
徳島市川内町榎瀬629-4
088-666-2246
営業時間11:00~15:00 17:00~21:00
月曜日休み
特製煮玉子入り中華そば 680円
ふくよかな鯛の出汁溢れる
「堂の浦 駅前店」鯛の塩らーめん
ホテルにチェックイン後、3軒目、駅近くの徳島ラーメン店を訪れる。
残念ながら、スープ・麺ともに「王王軒」「西食」を超えるものは感じられなかった。
ホテルで休憩後、18時過ぎに歩いて、4軒目「堂の浦 駅前店」を訪れる。
駅から近いのだが、大きな看板はなく、少しわかりづらい。
長いカウンター席の奥に通される。
鯛の香ばしい、いい匂いが鼻をくすぐる。
メニューは、鯛の塩らーめんと雲丹らーめん。
鯛の塩らーめんを注文する。
酒のツマミもあり、夜は飲み客も多そうだ。
客は絶えず、待つ間にカウンターはほぼ満席になる。
5、6分で香り豊かな、鯛の塩らーめんが提供される。
トッピングは鯛の皮をあぶったもの。
斬新なアイデアで丼は優美なスタイルだ。
透き通ったアツアツのスープを、ひと口いただく。
鯛だ、鯛!!!
口の中いっぱいに、ふくよかな鯛の旨みが広がる。
まろやかで濃厚な鯛の出汁が、旨い。
インパクトのあるスープだが塩加減はちょうどよく、魚の臭みはない。
このスープに、この麺あり。
極細のストレート麺がスープと絡まって、美味しい。
トッピングは、チャーシューではなく、鯛の皮と白髪ねぎとカイワレと白ゴマ。
香ばしく焼かれた鯛の皮は、パリッとしてよい食感で、アクセントになる。
麺をスルスルと食べつくし、そのままスープを飲み干すか迷うが、
十五穀米に塩昆布がのった替飯を、追加注文する。
そのままスープに替飯インすると、鯛出汁の旨みたっぷりの鯛雑炊に変身する。
本日4杯、完食。
鯛らーめんに魅了されてしまった。
徳島の再訪は難しいだろうから、
もう1杯、おかわりするかな(笑)
堂の浦 駅前店
徳島市寺島本町西1丁目45-1
088-652-5112
営業時間12:00~14:00 18:00~23:00
鯛の塩らーめん600円、替飯(塩昆布)200円
朝7時オープン
「セルフうどん やま 徳島駅前店」かけうどん
朝8時、徳島城跡の散歩帰りに、駅近くにうどん屋を発見した。
徳島は、早朝営業の店がとても少ないが、
「セルフうどん やま 徳島駅前店」は、朝7時からオープンしているようだ。
店名の通り、セルフの讃岐うどん系だ。
お得な朝のうどん定食もあったが、シンプルにかけうどんをいただく。
徳島名物の鶏もも天をトッピング。
さっと麺を湯がいてくれて、アツアツの出汁をたっぷり注いてくれる。
セルフなので、取り放題の天かす、ネギ、大根おろし、おろし生姜をたっぷりのせる。
何も期待ぜずに、徳島5杯目(笑)
スープとうどんをひと口いただく。
あれ!? 旨い。
失礼ながら220円のかけうどん。讃岐ではなく、ここは徳島。
もちもちでしっかりした歯ごたえのうどん。
天かす、ネギ、大根おろし、おろし生姜が出汁にしみ込んだスープは絶妙な味わい。
わずか120円の鶏もも天は、外はサクサクで、中はジューシーで美味しい。
朝から汁まで飲み干して、まさかの完食。
コスパ最高のうどんだった。
セルフうどん やま 徳島駅前店
徳島市寺島本町東3-12-7
088-611-3622
営業時間7:00~21:00
年中無休
かけうどん220円 鶏もも天120円
珍しい焼きそば専門店
「突貫亭」焼きそば
ホテルをチェックアウトし、空港方面に向かう途中にある、
珍しい焼きそば専門店「突貫亭」に向かう。
徳島で一軒だけの焼きそば専門店である。
開店まもない11時過ぎに到着するが、すでに半分ほど席は埋まっている。
メニューはいたってシンプル、麺(太麺か細麺)、味付け(ソースか醤油)、好きなトッピングを選ぶ。
普通(600円)、太麺、ソース、肉入り(100円)、おとし卵(50円)を注文する。
店内は香ばしい焼きそばのいい匂いで、いっぱいだ。
鉄鍋に盛られた焼きそばが、提供される。
別添えのおとし卵を、自分でインして焼きそば完成だ。
太麺はモチモチで旨い。キャベツはシャキシャキ。
豚肉は地元のブランド豚阿波ポークを使用とのこと。
臭みもなくしっかりした味わいで、肉はダブルに増量してもいい。
濃厚なオリジナルソースと太麺の絡み具合がよく、
ソースと麺の焦げた香りが、食欲をそそる。
普通(1玉)は、あっという間に完食。
12時過ぎには、かなり混みあうとのことだ。
ジャンクな焼きそばの味わいは、クセになる。
地元のリピーター客が多いというのもわかるな。
シンプルながら、旨い鉄板焼きそばだ。
焼きそば専門店 突貫亭
徳島市金沢2-2-37
088-664-0423
営業時間11:00~24:00
年中無休
焼きそば(普通)600円 肉入り100円 おとし卵50円
10月11日 搭乗36回目
徳島空港から羽田空港へ
レンタカーを返す前に、もう1杯、徳島ラーメンを食べようと車を走らせるが、
12時をまわり、どこの店も混んでいて駐車場がいっぱいで止められない。
徳島の人って、ほんとラーメンが好きなのね。
7軒目を諦め、レンタカーを返して空港へ向かう。
徳島空港は休憩スペースがあって、出発まで過ごしやすい。
13:45 JAL458便は、定刻通りに出発。
平日の昼、東京へ向かう便は空いていて、
3列のシートを一人で独占。クラスJより快適だ。
帰りの便でもシールを1枚もらう。
年内あと14回の搭乗で、何枚集められるだろう。
14:55 定刻通りに羽田に到着する。
36回目の搭乗完了。
目標のVIPサファイア会員になるまで、あと14回搭乗だ。
マイルデータ、搭乗合計36回。
【羽田-徳島】
搭乗カウント35回
フライトマイル
329(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=165マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=330
【高知龍馬-羽田】
搭乗カウント36回
フライトマイル
329(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=165マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=330
搭乗回数/30回
FLY ONポイント累計/24,706
徳島1泊2日旅のお値段は
JALツアーズ23,000円
1泊2日ツアー/23,000円
交通費/レンタカー1,000円 ガソリン代 約1,000円
麺の旅/2,970円(5食)
合計/27,970円!(※宿泊費含む)
次回は、香川・讃岐うどんへ。
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KOJIRO(コジロー) 1964年生まれ。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど編集長として携わる。現在は気ままなフリーランサー。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、飛行機大好き。JALの生涯搭乗数は195回。忘れられぬ旅は、JALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ。麺好きの「食いしん坊」でもある。
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