2017年自腹でマイル修行&麺の旅
#04
沖縄2泊3日 29,800円
旅人・KOJIRO(コジロー)
JALダイナミックパッケージ(ツアー)
沖縄2泊3日 29,800円でマイル修行&麺の旅 旅人・KOJIRO
JALツアーで「マイル修行」
那覇2泊3日「麺の旅」
前回の宮古島の弾丸日帰り旅に続き、今回も暖かい沖縄である。
のんびり沖縄本島 那覇に2泊3日。
大阪、宮古島と日帰り弾丸ツアーを行なったが、
今回は友人の沖縄旅行に便乗、旅の目的は読谷窯の陶芸家に会いに行くこと、
愉快な仲間たちと泡盛を飲みながら新鮮な魚、鮨、肉、沖縄料理など、
おいしいものを食べること! なにしろ沖縄好きなもので。
そこに、プラス「麺の旅」である。
自腹で行く、自由気ままな旅ですからね。
「麺の旅」のスタイルはJAL「先得」を使い、なるべく安い航空券を予約する。
日帰り、もしくは宿泊する場合は「宿泊」は個別に探す自由旅行だ。
今回、友人に沖縄の旅程を聞いたとき、
すでに「羽田-沖縄」の運賃は「先得」で往復40,000円ほど。
宿泊も那覇市内のビジネスホテルで1泊10,000円前後。
せっかくの沖縄、2泊はしたい。しかし旅費だけで60,000円。さすがに高い!
そこでツアー、「JALダイナミックパッケージ」で探すことにする。
一人旅のツアー利用は、割高ではないか?というイメージがあるが、
「往復航空券」と「宿泊」セットで、2泊3日29,800円だった。
飛行機の時間変更をしたので、最終的には33,800円に。それでも安い。
オプションのレンタカーはタイムセール中で1日500円!(保険料込)
ホテルは那覇市内ではランクの高い「ダイワロイネットホテル那覇国際通り」。
国際通り沿い牧志駅に直結し利便性もよく、真新しく清潔感があり、
シングルでも18㎡と部屋が広く、一人旅には贅沢すぎるホテルである。
JALダイナミックパッケージ
マイルは付くのか?
VIP会員を目指すマイル修行の旅なので、何よりも重要なのが、
フライトマイルが付き「搭乗回数がカウント」されること。
旅行会社のツアーではマイルが付かない場合があるが、
「JALダイナミックパッケージ」は大丈夫である。
メリット、デメリットを簡単にまとめると、
【メリット】
1. 他の旅行会社のツアーと違い、フライトマイルが「確実」に付く
★ フライトマイル(羽田-那覇 984×50%=492マイル)
★ FLY ONポイント(フライトマイル×2=984)=搭乗回数カウント
2. 7日前まで予約可能
3. 便が自由に選べる(選択する搭乗便により料金は変動)
4. 事前座席指定ができる
5. 宿泊施設が自由に選べる
6. 「往復航空券」と「宿泊」セットで、価格が安い
7. オプションが安い(レンタカー、食事券、水族館入場券など)
【デメリット】
1. 予約確定=全額クレジット決済が必要
2. 予約変更は、利用便変更のみ可能(日程、宿泊施設変更は取消になる)
3. 予約取消は、取消料が発生(出発日の前日から起算して20日前から)
4. マイル加算が50%(「先得」は75%)
「先得」が予約変更不可、取消料50%と比較すると、デメリットといえるほどではない。
なお、「JALダイナミックパッケージ」は価格が変動するので、
購入タイミングは重要、「期間限定タイムセール」中が狙い目。
オプションのレンタカーを利用する場合は台数限定だが、
1泊(通常7,200円程度)が、1,000円(1日500円)というビックリ特価だ。
2017年2月12日 06:25出発
羽田空港 晴れ、気温3℃
今年、5回目の搭乗となる。50回はまだまだ先だ。
すっかり早朝5時台の羽田空港の雰囲気にも慣れた。
お店はまだどこも開いておらず、ああ、コーヒーが飲みたい。
サクララウンジなら飲めるのに、、、。
いつも通り「タッチ&ゴー」で搭乗手続きを終え、
早速、機内持込可能のキャリーケースと共に機内に乗り込む。
2泊3日の旅。荷物は少なめの方が多いと思うが、
僕は仕事でもプライベートでも、カバンはキャリーケースにしている。
相棒は、もう10年以上使用している軽くて丈夫な「グローブトロッター」。
大きめのトートや旅行用バックでは帰りは荷物が入りきらなくなり、
結局、ビニール袋の手荷物が2つ、また3つと増える。
しかも、意外に手荷物って重く嫌になる。
キャリーなら転がせて荷物は1つ。土産もたくさん入れられて便利だ。
2017年2月12日
那覇空港 快晴、気温18℃
2月から年内は機内インターネットが15分の時間制限なく無料サービスになったので、
会員であるWOWOWオンデマンドで、2時間ほどの映画を鑑賞。
途中、圏外なりサイトにアクセスできなかったり、
突然通信が切れたりしたが、それでも十分、長い移動時間を楽しめた。
JAL901便は、定刻通りに那覇空港に到着。搭乗5回完了。
宮古島ほどではないが、沖縄本島も暖かい。
沖縄1DAYS
『とらや』木灰そば#08〜
『玉家 前田店』トーフそば#09〜
『りょう次』イカスミ麺焼きそば#10〜
自家製麺の木灰そば「とらや」
上品で繊細な出汁と平麺が抜群!
愉快な仲間たちとは、浦添の沖縄そば屋で13時ごろ昼食に合流することになり、
麺の旅、その前に午前中に1杯!というわけで、
空港からほど近い赤嶺の「とらや」へ車を走らせる。
沖縄そばは、那覇周辺だけでも3、40軒は訪れているだろうか。
価格は350円くらいからあり、スープはあっさりかつお、こってり豚骨、鶏白湯。
麺も細麺、太麺、ちぢれ麺、平麺など、種類はさまざまだ。
製麺、出汁、タイプは異なるが「首里そば」「しむじょう」「てんtoてん」が、
那覇周辺ではお気に入りの店だ。
自家製麺木灰そば「とらや」は、初訪である。
11時のオープンと同時に店内へ。
小さな木戸を開けた瞬間、出汁のいい香りが漂う。期待度大だ。
沖縄そばは一般的に小麦粉、塩、かんすいで作られるが、
木灰そばは、戦前の伝統的な沖縄そばの製法で、かんすいの代わりに、
灰汁(樹木を燃やしてできた木灰を水に入れてできた上澄み)で打たれる。
メニューは沖縄そばと本ソーキそばの2種類のみ。麺は中細麺と平麺から選べる。
メニューには、中細麺がおすすめとあるが、これは一般的に食べやすいからか。
こだわりの自家製麺、手間のかかる木灰そば、麺に自信がなかったら、
わざわざ太い「平麺」を出さない。
「本ソーキそば(小)」を平麺で注文する。
(本日1杯目ということもあり、なぜか消極的に「小」、、、、。)
そばを待つ間に、サービスの自家製のあさ漬をいただくが、
塩加減が最高でうまい。これで、そばがうまくないはずがない!
ついつい漬物をボリボリ食べてしまう。
そばが運ばれて来た。ソーキは別皿盛りなのが嬉しい。
器に目が惹かれる。そばだけでなく、小皿、漬物の取り皿に至るまで、
店内はすべてやちむん(沖縄の焼き物)という贅沢なこだわり。
魚をモチーフにした伝統的な絵柄に力強いタッチ、どっしりした重量感は、
人間国宝金城次郎さんの流れを汲む金城一門の作品だと思われる(たぶん)。
なにしろ、やちむんも好きなもので。
そばは、シンプルに沖縄かまぼこ、沖縄ねぎが添えられている。
まずは澄んだスープを一口いただく。
かつおをベースに豚を合わせた出汁は、香りよく上品で繊細な味わいが、
口いっぱいに広がる。
研ぎ澄まされた出汁が、おいしい!
沖縄そばは、かつおのえぐみ、豚の雑味が出やすく、
それ=沖縄そば、とも思われがちだが、まったくない。
あっさりしているのに、後味もいいのだ。
麺をいただく。
麺はかんすいではなく木灰が使われているので、限りなく小麦粉の色に近い白い麺。
小麦粉の香りと、木灰だからかなのか、なんともいえぬ独特のいい香りを感じる。
「この平麺、うまい!」
ツルツルしてモチモチ感があり、噛めは噛むほどうまさが広がる。
出汁との相性も抜群にいい。
沖縄そばは、一度茹でた麺に油をまぶし、直前に再度軽く茹でて、
油分をきって器に盛り、あつあつの出汁を一気に注ぐ。
この加減が悪いと麺はもぞもぞ、パサパサして固くなり、
おいしくないのだが、そんな心配は無用だった。
茹でた平麺で、こんなにうまい沖縄そばに出会えるなんて。
別皿のソーキは、よくある軟骨のソーキではなく、本格的なあばら骨がついた本ソーキ。
よく煮込まれているのに肉感があり、しっかりした味わい。
(小)なのでソーキは2個、、、。
1つはそのまま食べてしまい、もう1つは、残り少なくなったそばの中に入れて
味わう。
肉の旨みと麺と出汁の相性もいい。
食べ足りない(笑)本ソーキ、テイクアウトしたい。
忘れてはならない、添えられたかまぼこもシンプルでおいしかった。
さすがに自家製ではないか、どこの店のかまぼこなんだろう。
麺、出汁、本ソーキ、じっくり味わいたいが、ものの3、4分で完食。
朝からおいしいものを食べると、ほんと幸せだ。
ただただ、僕の後悔は、「小」を頼んでしまったことか。
『とらや』
沖縄県那覇市赤嶺1-5-14 金城ビル 1F
098-858-2077
営業時間 11:00~20:00(売り切れ次第終了)
火曜日休み
本ソーキそば 小(550円)
ふわふわトロトロの「豆腐そば」
温かい沖縄の家庭の味が最高!
那覇市内で友人を拾い、浦添市にある「玉家 前田店」を目指す。
ナビ任せで道に迷い、少し遅れて到着。店内では愉快な仲間たち4名が待っていた。
すでに注文済みということで、急いで「トーフそば」(大)を注文する。
「いきなり変化球か、ここの自慢のスープを味わえるシンプルなそばを頼め!」と、
このお店をセレクトしてくれた、愉快な仲間たちのボスに叱られる(笑)
ボスは先輩編集者で、ご一緒させていただくお店は、どこもうまい。
しばらく、沖縄談義していると「三昧肉そば」「ソーキそば」に続き、
ほどなく、唯一の「トーフそば」が運ばれてくる。
山盛りのゆし豆腐で麺がまったく見えない!
まずは、限りなく透明なスープを味わう。
豚骨ベースにかつおのきいたスープは、あっさりしているが奥深い。
地元民に愛されるのも納得。これぞ、沖縄の家庭の味。
「まずはスープを味わえ! なんという邪道だ!」と、
隣では食べる前に、大量のフーチバーをのせ、コーレーグースを振りかけた友人が、
ボスにこっぴどく叱られている(笑) そりゃそうだよ。
沖縄で豆腐といえば島豆腐が有名だか、豆乳ににがりをいれるだけで、
口当たりのなめらかな、やわらかいゆし豆腐(いわゆるおぼろ豆腐)も、
沖縄の郷土料理として長く愛されている。
そばにのった、ほかほかのゆし豆腐は、大豆の味たっぷり。
やさしく口の中でとろける。
豆腐をレンゲで崩しながらスープと合わせていただくと、
なんともいえない甘みが広がり、スープはよりまろやかにおいしさを増す。
麺は亀濱製麺所のコシのある細麺。安定した沖縄そばの味わい。
麺、豆腐を半分ほど食べて中の三昧肉が顔を出したころ、
僕も、フーチバーをトッピングする。
沖縄本島で3店展開する「玉家」では、フーチバーが無料で置かれていて、
好きなだけ追加でき自分好みに「フーチバーそば」を食べることができる。
フーチバーとはよもぎのことでビタミンが多く含まれる健康食材だが、
ほどよい苦味と香りが、「トーフそば」と合う。
スープ、そば、おぼろとうふ、そしてフーチバーのバランスが絶妙な、
「トーフそば」は、前田店限定だ。
「玉家 前田店」
沖縄県浦添市前田 1-3-1
098-874-0121
営業時間10:45~18:00
水曜日休み
「トーフそば」(大)700円
中城散策から、
読谷村「大嶺工房」へ
麺の旅は少しお休みして、愉快な仲間たちと沖縄ドライブ。
沖縄の気持ちのいい青空の下、中城城跡を散策する。
今回の旅の目的のひとつである読谷村の読谷窯の大嶺工房へ。
陶芸家の大嶺實清さんの創作は、人間味溢れ繊細かつ大胆でありパワーが漲る。
植物に囲まれ自然の風が流れる気持ちのいいギャラリーにて、
しばし大嶺さんとコーヒーを一緒に飲み楽しい話を伺いながら、
ゆったりとした至福の時間を過ごす。
大嶺さんにお会いするのは2度目、人間味溢れるとても魅力的な素敵な方だ。
あっという間に2時間が経ち、洗練された器のなかから力強く多くの表情を
持つ作品を2つほど選ぶ。
帰路はかなりの渋滞に巻き込まれるも無事に那覇に到着する。
夜は久茂地の居酒屋で
イカスミ麺の焼きそば
愉快な仲間たちの夜の酒宴は、総勢10名に。
地元民に人気の久茂地にある居酒屋「りょう次」。もちろんボスのセレクト。
地元の新鮮な魚や野菜を取り揃え、沖縄料理をはじめ、味付けはとてもシンプル。
明日も麺の旅、ドライブ。運転があるのでお酒はほどほどにする。
宴もたけなわ締めは、沖縄そばでなく「イカスミ麺焼きそば」を注文。
10年前に、アーティストのBONNIE PINKさんと撮影でご一緒したときに、
もう閉店してしまった居酒屋で食べた、沖縄そば麺にイカスミのソースを
からめ炒めたイカスミ焼きそばの味が忘れられず、
居酒屋でメニューにあると必ず頼むが、
なかなかうまい、イカスミ焼きそばには出会えていない。
「りょう次」はイカスミ焼きそばではなく、イカスミ麺焼きそば。
麺にイカスミが練り込んである真っ黒な自家製麺が使われる。
もやしのシャキシャキ感とモッチリとした太めの麺が、スパイシーでうまい。
口が黒くならない、お歯黒にならないのもいい。
イカスミ麺は初体験であるが、おいしい。
宴会なので一人でひと皿を独占することはできず(笑)
ちょっと物足りないが、どうせいつもは一人沖縄。
次回にとっておこう。
居酒屋野郎「りょう次」
沖縄県那覇市久茂地2-18-18
098-861-8583
営業時間 17:00〜25:00
不定休
イカスミ麺の焼きそば(650円だったような)
沖縄1DAYS
『琉球麺 茉家』茉家御膳(八重山そば)#11〜
『ニシムイそば』西森そば#12〜
『マホロボ』まぜ麺#13〜
沖縄麺の旅2日目
首里、八重瀬町へ
朝食は、牧志の市場周辺を散歩中に買ったサンダーギー。ホテルでのんびり過ごす。
宿泊したダイワロイネットホテルは、オリジナルコーヒーバックのサービスがあり、
コーヒーヘビーユーザーにとっては嬉しい限り。
白はアラビカ種100%で芳醇な香り。黒は濃厚な焙煎でコクがある味わいで、
酸味、苦味はほどよく、どちらもうまい。
豆分量10gの本格的なドリップコーヒーが部屋でいつでも楽しめる。
沖縄、麺の旅2日目は4食を予定。レンタカーなので少し遠出をしてみることに。
首里に予約ができる沖縄そば屋があると聞いたので、まずは昼に予約をする。
その前に、首里に行くなら久しぶりに「首里そば」に寄っていこうと、車を走らせる。
首里そばに到着するが、月曜日なのに店の前には長蛇の列、、、。
周辺の駐車場もいっぱい。予約に間に合わないと困るので諦める。
予約ができる「琉球麺茉家」
言葉にならない衝撃の旨さ!
少し早いが予約した「琉球麺茉家」に。ナビに騙されて迷う。
首里といっても郊外、住宅街の坂の上で少しわかりにくいところにあった。
この沖縄そば屋は、第1回の大阪のそば屋「たかま」を教えてくれた、
蕎麦好きおじさんのオススメ。
「あんなに沖縄に行っていて、茉家を知らないの?」と、
銀座で十割そばをすすりながらの会話である。
「どんな店って、予約もできるから、とにかく一度行ってみなよ」とのことだった。
暖簾をくぐって店内へ入ると、出汁のいい香りがする。
予約した旨を告げると、オープンカウンターの席に案内される。
店内は凛とした独特の世界観だが、なぜかとても和める。
なんの情報もなく来店したので、じっくりとメニューを見る。
琉球麺茉家のこだわりは、
「厳選素材、オリジナル生麺、ぬちまーす(塩)、こだわりの豚肉」とのこと。
仕込みに2日かかるという炙りソーキに惹かれて、八重山そば、三枚肉、
炙りソーキ、じゅーしいがセットになっている「茉家御膳」を注文する。
沖縄そばでは珍しい生麺なので、少しだけ時間がかかる。10分ほどだろうか、
「まずは、そのままお召し上がりください」と、カウンター越しに「茉家御膳」が運ばれる。
スープのいい香りが嗅覚を刺激する。
店主の言葉通り、まずはアツアツのスープをひと口いただく。
澄んだスープは、やさしい上品な味わいながら、後味は芳醇でとてもコクがある。
想像を超える、旨さ!
今までの沖縄そばとはまったく違う。
自家製のちぢれ麺は、出汁によく絡んで、旨い。
ツルツルで弾力がありもっちとしている。生麺なのでコシもしっかりある。
やや太めだが喉越しがとてもいい。
麺も今までの沖縄そばとはまったく違う。
でもラーメンではなく、中華そばでもない。
スープと麺のバランスは絶妙。
どうしたら、こんなに旨くなるのだろう。
炙りソーキはかなりのボリュームだ。
単なるビジュアルだけでないことは、麺と出汁から想像がつく。
やわらかく繊細な味つけだ。箸で綺麗にとれる。
添えられた山葵を少しのせて食べてみる。肉の旨味が強くなりおいしい。
スープに入れてみるとスープはコクが増し、パンチが強くなる。
肉はスープによりとろり感が出る。相性がいい。
別皿の効果は、こういうところにもあるようだ。
最後は手に取り、かぶりついてしまった。骨まわりは格別に旨い。
少し甘めの三枚肉はコラーゲンたっぷりでプルプルだ。
口の中でとろける。できれば、もう1枚、いや2枚食べたい。
出汁で炊いたじゅーしいも、うまくないわけがなく、
細かく刻まれた具材、お米の固さも好みだ。
麺、スープはもちろん、炙りソーキ、三枚肉、そしてじゅーしいに至るまで、
とても手間のかかった、手の込んだこだわりを感じる。
スープは残すことなく、一気に完食した。
店主に少し話を伺う。
祖母の八重山そばの味が、ベースになっているが、まったくの独学だという。
沖縄そばをもっともっと、おいしくしたいとのこと。
これから、どんな進化があるのだろう。
ところで、僕には忘れられない沖縄の味がいくつかある。
たとえば閉店した「琉球料理乃山本彩香」の豆腐餻、
浦添にあった「ひかり食堂」のてびち。これを超えるものは未だない。
「琉球麺 茉家」のそばは、忘れられない沖縄の味になりそうだ。
『琉球麺 茉家 (マツヤ)』
沖縄県中頭郡西原町幸地62-4
098-946-9891
営業時間11:00~15:00(LO14:30)事前予約優先(当日10:30まで)
水曜日休み
「茉家御膳」1600円 ※店舗移転の予定あり
コラーゲンたっぷり白濁スープ
八重瀬町「ニシムイそば」へ
「琉球麺 茉家」を後にして、南部の八重瀬町に向かう。
2月に南部の名店「ニシムイそば」が、一旦閉店するとのことなので、
1時間ほどの麺の旅ドライブ。
「ニシムそば」は、小さなギャラリーが併設されている。
そばの器も食器も珈琲カップも沖縄の陶芸家のものというアートなそば屋だ。
2時をまわっていたので、店内は比較的空いていた。
メニューはサイズ違いの2種類のみ、西森そば(中)を注文する。
そばにぜんざい、食後のコーヒーがセットになっている。
スープは豚骨(2種)と鶏ガラと鶏の部位を使っていて、
かつおを使っていない沖縄では珍しいコラーゲンたっぷりの白濁スープ。
まずは、スープをいただく。
きれいな白濁スープは、まろやかなであっさりしているが、
豚骨の臭み、雑味なども一切なく、コク深い上質な味わいがある。
豚骨、鶏ガラ、鶏の部位の3つの出汁を合わせたトリプルスープの
バランスがいいからなのだろう。
麺はちぢれ麺の生麺なので、プリプリでコシがある。
スープとも絡み合って太さも固さもちょうどいい。
トッピングも丁寧な仕上がり。
シブイ(冬瓜)は煮付けはやさしい味。
煮込まれた本ソーキは、柔らかく箸できれいに骨が外せる。
3度目の訪問になるが、麺、スープ、トッピングのバランスが良く、
いつもブレがない本当に旨い沖縄そばだ。
スープまで全部飲み干し完食。
その頃合いを見計らって、コーヒーを出してくれるのが嬉しい。
デザートのぜんざいも甘すぎず、至れり尽くせり。
7月より那覇の古島にて再開ということ。今から楽しみだ。
「ニシムイそば」
2月末閉店。
那覇市銘苅の古島駅近く7月オープンの大型施設に移転予定。
「ニシムイそば」の帰りに必ず寄るのが同じ八重瀬町の「内田製パン」。
自家製酵母のおいしいパン屋さんだが、なんと定休日だった。
「ニシムイそば」が移転すると八重瀬町方面は来ないかもしれないので、
ちょっと残念だ。
南部で、もう1軒沖縄そばに行こうと考えたのだが、
今日の「琉球麺茉家」「ニシムイそば」のレベル、満足度が高すぎて、、。
那覇市内に戻ることにした。
レンタカーの返却は、空港ではなくDFSギャラリア那覇なので便利。
ホテルまではモノレールで1駅の距離。一旦ホテルに戻り昼寝をする。
那覇で欠かさず通う、
まぜ麺「マホロバ」
今宵も、愉快な仲間たちと楽しい宴だが、麺の旅まだまだ終わらない。
夜の宴会の前に、那覇で欠かさず通うまぜ麺の「マホロバ」に向かう。
国際通りからJALシティホテルの横の脇道に入ったところにある。
普段、滅多にまぜ麺は食べないのだが、
なぜか、那覇に来ると必ずといっていいほど通っている。
オープンの頃から、6、7回目だろうか。
ラーメンでも、つけ麺でも、油そばでもない、「マホロバ」のまぜ麺に。
小さなお店なので、夕方だというのにお客さんでいっぱいだ。
いつもの「まぜ麺」中盛(300g)を注文する。
アツアツの中太ストレート麺に、
たっぷりの肉味噌、卵黄、ネギ、ニラ、海苔がトッピングされていて、
熱いうちによくまぜるのが作法。
麺と具材が程よく絡まったら、まずは一口いただく。
麺に卵黄と肉味噌が絶妙に絡まって濃厚なコクがあり、旨い。
ネギとニラのシャキシャキ、ザクザク感という歯ごたえもいい。
第2段階は、ゆず胡椒で楽しみ、
第3段階は、自家製ラー油で自分好みの辛さにして食べる。
このラー油が、辛味だけではなく、うま味が強い。
これから酒宴だというのに、
300gの中盛をあっという間に完食してしまう。
なぜ通うのか。
毎回訪れるたびに、前よりおいしくなったと思うからかもしれない。
アツアツの麺にたっぷりの肉味噌。
東京にいても、たまに食べたくなるんだよね。
沖縄、麺の旅、6食完食。
『マホロバ』
沖縄県那覇市牧志1-2-17
098-917-2468
営業時間 11:30~22:00 11:30-21:30(日)
火曜日、毎月第3月曜日休み
まぜ麺(700円)
J搭乗回数6回
残り44回長き遠い道
2017年2月14日 10:05 那覇空港 晴れ
JAL902 定刻通り出発。
2017年1月8日 12:15羽田空港
定刻通りの到着。
今年、6回目の搭乗は無事にクリア。
VIP会員になるまで、あと44回である。
マイルデータ、搭乗合計6回。
【羽田-那覇】
フライトマイル
984(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=492マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=984 搭乗カウント5回
【那覇-羽田】
フライトマイル
984(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=492マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=984 搭乗カウント6回
搭乗回数/6回
マイル累計/3257マイル
FLY ONポイント累計/6514
沖縄への旅のお値段は、
2泊3日 43,200円
飛行機+宿泊/33,800円
レンタカー/1,000円
ガソリン代/約3,500円
「麺の旅」食費/4,900円
合計/43,200円
次回は、熊本1泊2日 麺の旅。
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KOJIRO(コジロー) 1964年生まれ。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、トラベル誌、フリーマガジンなど編集長として携わる。現在はフリーランサー。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、飛行機好き。JALの生涯搭乗数は165回。忘れられぬ旅は、JALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ。麺好きの「食いしん坊」でもある。
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