自転車で巡るニッポン麺の旅。

自転車で巡るニッポン麺の旅。

#03

佐野らーめん 往復140㌔

文と写真・高山コジロー

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第3回は、1泊2日栃木県佐野市へ

 

 

 

前回天候不順で延期になった佐野らーめんリベンジ! 
最初の目的地まで「自転車NAVITIME」のアプリで走行速度15㎞/hで設定する。「推奨」ルートで56.1キロ、3時間50分。電動クロスバイク『TB1e(ティービーワン)』をフル充電して、いざ佐野へ。
空は曇天で肌寒い。佐野市の天気を調べると午後3時から確率30%の雨予報。余裕を持って早めの6時過ぎに出発する。佐野までの道のりはいたって順調&単調(笑)。さいたま市から国道17号線をひたすら北上する。17号線は自転車専用道路が引かれていて15〜20㎞/hペースで走ることができる。40分ほどで上尾市に入ると自転車専用道路がなくなり、車道は3車線になり横を走り抜ける車のスピードは速く危険な香り。仕方なく車道を諦め歩道を走行することに。しかし歩道の幅が狭く段差、隆起がありデコボコ。走りづらく5〜10㎞/hの走行になってしまう。
休憩を取りながら2時間ほどで桶川市、北本市を抜ける。だんだんと、お尻が悲鳴を上げてくる。サドルに腰掛けられないほど痛い! デコボコ道がこたえたらしい。体力的には問題ないが痛みはつらい。いくら電動サポートがあっても自転車は漕がないと進まない。(お尻への負担を減らすために、お尻部分にパットが入っているサイクル専用パンツなるものがあることを後日知る 笑。)
しばらく休憩してナビを「サイクリングロード優先」ルートに変更してみる。少し遠回りになっても走りやすい道を優勢したい。すると17号線を離れて県道で鴻巣市の郊外へ。風景が一変し車の通行量も少なくなる。途中、自転車走行可能な「ふれあいウォーキングコース」に入る。川沿いで整備されていて非常に走りやすく、サイクリングにもオススメ。

 

 

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3時間ほどで羽生市を通過、利根川を渡ると埼玉県に別れを告げ群馬県邑楽郡明和町に入る。さらに館林市を抜けると、そこはもう栃木県佐野市。走っているとラーメン店ののぼりがいっぱいだ。それもそのはず佐野らーめんは市内全域に点在し「佐野らーめん会」に加盟している店舗だけでも67店ある。休憩も入れると約4時間半かかり遥々65キロ「青竹手打ラーメン 日向屋」に到着。
 

 

 

「青竹手打ラーメン 日向屋」@佐野 らーめん

 

 

開店30分前、平日にもかかわらず駐車場は満車。地元ナンバーばかりだ。店の前には20人ほどの行列。開店後40分ほど待っただろうか、ついに佐野らーめんお初。
佐野らーめんの特徴は、麺にこだわりがあり、青竹手打による縮れ麺がベースになっていて、スープは鶏ガラの澄んだ醤油スープが多いと聞く。
らーめん(650円)、煮たまご(120円)、それに餃子3個(270円)を注文する。 

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澄んだ黄金スープにチャーシュー、ナルト、ネギ、シナチクがのったきれいなフォルムの中華そば、まさに「ザ・佐野らーめん」。
表面に油多めの熱々のスープをひと口いただく。あっさり醤油のイメージだったのだが、見た目以上に深いコクのあるスープだ。なるほど鷄だけでなく豚、牛、魚介のバランスがいい出汁で淡麗な醤油のカエシもよく旨い。
青竹手打の自家製麺は、縮れというよりほぼストレート麺で太さは不揃いながらモチっとした弾力があり、スープと絡み好相性だ。

 

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『ラーメンは、スープ料理だ』と思っているので、スープがたっぷりで堪能できるのが嬉しい。トッピングの煮たまごの黄身のとろけ具合、豚バラ肉のチャーシューもいい。
栃木といえば宇都宮を代表する「餃子」の名産地。佐野でも餃子は大人気ということだ。
佐野では3個と5個が選べるのが嬉しい。大振りで表面パリ、キャベツ多めでシャキシャキの餃子もいい。

 

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毎日でも食べたくなるラーメン。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「青竹手打ラーメン 日向屋」/佐野市免鳥町548-7/0283-22-4620
 

 

 

「麺屋 ようすけ」@佐野 ラーメン
 

日向屋さんから4キロ。20分ほど自転車を走らせ「麺屋 ようすけ」に到着。佐野らーめんの中では2012年創業とまだ新しい。大きな駐車場があり、入り口で受付をする。29人待ち。随時QRコードからスマホでチェックできるので、並ぶ必要はない。70分待って入店。平日なのに、佐野らーめんの人気は凄まじい。ラーメン(690円)+餃子3個(300円)を注文する。

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油膜がはった熱々でたっぷりスープは最初の口あたりはあっさりめだが、ジワジワ動物系の旨みが溢れる。
きれいな自家製麺はモチモチでコシが強くしっかりしていて、絡みよくスープにあう。
皮厚で肉汁たっぷりの餃子も旨い。

 

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たっぷりスープを飲み干し完食。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「麺屋 ようすけ」/佐野市田島町232/0283-85-9221
 

 

店を出ると小雨がぱらつき、予報通りの展開。元祖系、老舗系の佐野らーめんを巡る予定だったが、早めに佐野郊外のホテルにチェックイン。雨は本降りになり、この日の麺巡りは終了。ホテルの温泉に浸かり自転車旅で疲れた身体を癒やす。
電動クロスバイク『TB1e(ティービーワン)』は好調。メーカーのデータによると、電動サポート距離はモードごとに「エコ」130キロ、「オート」90キロ、「パワー」54キロ。
昨日の往路約60キロは「エコ」は使わず、基本「オート」で登り坂は「パワー」を使用。バッテリーの数値は「100→65」しか減らず、かなりの低燃費。埼玉—佐野往復は1回の充電でラクラク可能ということだ。念のために持参していた充電器でフル充電して、ホテルを出発する。

 

 

 

「UNITED NOODLE アメノオト」@佐野 昆布水醤油つけそば

 

翌日は、佐野にももちろん佐野らーめん以外のラーメンもあるわけで、評判の「UNITED NOODLE アメノオト」に。開店30分前に到着もすでに数名の待ち人あり。開店と同時に店内のカウンター席に案内される。昆布水醤油つけそば(900円)、平飼自然味玉(120円)、ワンタン(150円)を注文する。

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きれいな麺姿。とろり冷たい昆布水につかった小麦香る自家製中細麺を、まずはそのまま藻塩でいただく。「うーん、旨い」。これだけで、スルスルといけてしまう。

 

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つけ汁は醤油のカエシが素晴らしく地鶏のコクと旨みが溢れ、つけて食べると更なる高みに。2種のチャーシューは肉の旨みが凝縮。

 

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ワンタン(3個)は本来、温かいおそばのトッピングということで、小さなお椀に温かい醤油スープで出してくれた。このワンタン、餡の具合よくとろける旨さ。
丁寧な作業で満足の1杯。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「UNITED NOODLE アメノオト」/佐野市堀米町455-1 シルフィード1F/0283-86-9882

 

 

 

 

「青竹手打ちラーメン 麺屋 貴」@佐野   汁なし麻婆豆腐麺
 

 

どうもお腹がいっぱいで、こちらで佐野らーめんラスト訪問。予定していた「青竹手打ちラーメン大和」がちょうど移転休業中だったので、「大和」の出身者が開いたという「青竹手打ちラーメン 麺屋 貴」に。らーめん(680円)、餃子3個(270円)を注文する。メニューを眺めていて気になり、変わり種の「汁なし麻婆豆腐麺」(680円)に変更する。

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辛味、花椒がほどよく、本格的な香りいい麻婆豆腐がたっぷりで麺が見えない。
それもそのはず、ご主人は中華料理の経験もあるようだ。青竹手打ちのモチモチ太麺とよく絡みなかなか相性がいい。こんな佐野らーめんもありだな。

 

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ニンニクではなく生姜がきいた餃子もいい。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「青竹手打ちラーメン 麺屋 貴」/佐野市赤坂町960-28/0283-21-5007
 

 

天気も回復して汗ばむぐらいの陽気の佐野市内をぐるっと自転車で巡り、14:30に佐野駅前を出発し帰路につく。

 

 

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しばらくするとお尻が悲鳴をあげ出す。30分の走行が限界。途中カフェで1時間ほど休憩。うたた寝をしてしまい、気づくとあたりは暗く、、。初心者に街灯のない真っ暗な夜道の走行は過酷だった。なるべく大通りを進むが、自転車の電灯では路面がまったく見えない。自転車走行用にiPhoneで編集した音楽をガンガンかけながら進むことにする。音楽は疲労を癒し、事故防止にも役立つはずだ。20時過ぎにやっと国道17号に出る。街灯は増えたが、歩道をのろりのろりと走り続ける。家に着いたのは21:30。佐野を出てから実に7時間!往復140キロ。
バッテリーは「パワー」モードを多用したためか帰路は「100→55」と往路より減っていた。それでも1回のフル充電で、佐野往復は可能だということだ。
お尻と股間はヒリヒリ、大きな青痣が、、、笑。

 

 

次回は、新ラーメン激戦区、東京の中野あたりに自転車で。弱気に近場で 笑。

 

12月23日掲載予定。

 

 

 

 

 

*この連載は毎月23日に更新予定です。
 

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど25年に渡り20誌ほど編集長として携わる。現在は11歳の白黒の雄猫と暮らす気ままな旅人。JALの生涯搭乗数305回・2017-2021サファイア会員。忘れられぬ旅はJALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。世界中の酒と旨いものに目がない「食いしん坊」ある。特に麺好きで2019年、日本各地で265杯を完食。2017年「マイル修行&麺の旅」、2019年「飛行機に乗って麺の旅」をTABILISTAにて連載。本編はその続編にあたる。Twitter/コジローKojiro(@takayama_kojiro)

 

 

 

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