自転車で巡るニッポン麺の旅。

自転車で巡るニッポン麺の旅。

#04

東京下町ラーメン巡り

文と写真・高山コジロー

 

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東尾久、三ノ輪、蔵前へ

 

 

 

12月に入り一気に寒くなり冬模様。「自転車の麺旅、正直つらいです!」(笑)
今回は中野周辺を予定していましたが、まだ未訪問の気になるお店が多い東京の下町にルートを変更。
東尾久、三ノ輪、蔵前を周り、浅草あたりでのんびり散策しようという計画。埼玉からは往復60キロぐらいになる。
陽はささず薄曇りで気温は7℃。ダウンを着込み、メットの下にニットキャップをかぶり完全防備で出発。東京までは国道17号をひたすら走る、いつものコース。車道の端が青く塗られた自転車専用通行帯があり、比較的走りやすい。ただ自転車以外の通行は法的に禁止されているにも関わらず認知度が低く、バイクの割り込み走行や自動車の幅寄せはあたりまえ。さらにトホホなのは自転車の逆走、、、狭い通行帯でのすれ違いはとても怖い。
10分も走ると身体は温まり寒さはあまり感じない。
1時間ほど走り荒川を渡り東京都に入る前に、喫煙スペースが設置されている埼玉県内のコンビニで煙草、コーヒー、トイレ休憩。20分も長居してしまう。
目的の東尾久、三ノ輪ともに都電の沿線なので少し遠回りになるが、王子経由で都電荒川線沿いを走ることにする。王子にはお気に入りの山椒を効かせた淡麗スープが素晴らしい「ゴールデン製麺」があるが1日4食はさすがに難しく、今回は通過する。
都電と並走するイメージだったが、都電は専用線路で、あまり一般道路に隣接していない! たまにチラチラと走る都電を見ながら30分ほど走ると荒川区に入る。
 

 

 

 

 

「Ramenにじゅうぶんのいち」@東尾久   特製塩そば

 

 

都電の東尾久三丁目駅の近くの小さな商店街のある「Ramenにじゅうぶんのいち」に到着。店の前に自転車専用の駐車スペースがあり駐輪場を探さなくいいので助かる。京成線の町屋駅からも10分ほどだ。
カウンターのみの店内に入る。メニューは地鶏スープの「塩」と「醤油」がメイン。味噌ベースの札幌中華そばもある。初訪問なので地鶏100%スープがより明確な「特製塩そば」(1320円)を注文する。
 

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カウンター越しに一杯一杯丁寧な所作がうかがえる。まずはやや濁りがあり清湯と白湯の中間ぐらいのスープを啜る。熱々ではなくほどよい温度で、じっくりとられた地鶏の旨みがふわっと口いっぱい広がる。
 

 

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麺はツルツルでしっとり、京都の麺屋棣鄂だと思われる。芳醇でマイルドなスープとよく絡み、バランスが素晴らしい。
レアチャーシュー、特製に添えられる鴨ロースは食感よく噛むと肉の旨みが溢れる。

 

おいしかったです。
ごちそうさまさま。

 

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「Ramenにじゅうぶんのいち」/荒川区東尾久2-19-10西脇ビル1階

 

 

「ラーメン屋 トイ・ボックス」@三ノ輪

「Ramenにじゅうぶんのいち」をあとにし、そこから3キロほど都電三ノ輪橋駅近く「ラーメン屋 トイ・ボックス」に約15分で到着。並びを覚悟していたが行列が見当たらない。ラッキー!と思いきや暖簾が出ていないぞ!
本来休みではないはずなのだが、Twitterで確認すると、きちんと事前に休みが告知されているではないか!ああ、またやってしまった。
 

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「ラーメン屋 トイ・ボックス」/荒川区 東日暮里1-1-3 

 

 

 

「らーめん 改」@蔵前   貝塩らーめん

 

本来は、この後は浅草散策。夕方に予定していた3軒目の「らーめん 改」に急遽向かう。浅草を通り越し、左手にスカイツリーを見ながら4キロ先、20分ほどで蔵前に到着。
貝出汁で評判のこちらも初訪問。「貝塩らーめん」(880円)を注文する。
塩→醤油→塩を予定したが、塩→塩になってしまった。

 

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丼もスープも熱々。やけどしないようにスープを啜ると強めの塩味に貝と魚介系のパンチある旨みが溢れる。一瞬で冷えた身体が温まる。
流行りのしじみではなく、あさりとホタテに昆布がメインと思われる(間違っていたらごめんなさい)。全体はマイルドで雑味、えぐみなく、旨味が凝縮され持続力がある素晴らしい貝出汁スープ。

 

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貝出汁では珍しい太麺を使用。ぷりぷりの自家製縮れ麺は小麦の香り食感もよく、スープと絡み好相性。
トッピングのバランスもよく、出汁で煮込まれたタケノコの歯応えよく、添えられたワカメが妙にあう。

 

おいしかったです。
ごちそうさま。

 

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「らーめん改」/台東区蔵前4-20-10 宮内ビル1F

 

 

浅草に一瞬立ち寄るも、平日なのに予想以上に人出が多い。自転車で下町散策をしたかったが、空は暗く天気は崩れ気味で雨になりそう。身体も冷えてきて、早々に帰路につくことにした。帰りは向かい風、冷たい北風が堪える。30キロ弱だが休み休み、2時間以上かかった。
 

 

 

 

 

「ラーメン屋 トイ・ボックス」@三ノ輪   特製醤油ラーメン

 

週末にリベンジ。再び「ラーメン屋 トイ・ボックス」を訪れる。
メニューは「醤油」「塩」「味噌」。それぞれベース出汁の方向性が異なり、3種全部食べたいところだが、忘れられぬ味わいの「特製醤油ラーメン」(1200円)を注文する。料理評論家の山本益博さんも「TABILISTA」連載、第59回下町編で「醤油ラーメン」を紹介されていました。

 

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スープを啜ると芳醇な醤油の香りがふわっと鼻を抜ける。数種類の生揚げ醤油、生醤油をブレンドした醤油ダレが素晴らしく、しなやかな麺と鷄の旨み溢れるスープのバランスが秀逸。

 

 

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しっとりとしたレアチャーシューは食感と旨みが絶妙。しなやかな鷄チャーシュー、プリプリのワンタン、味玉、穂先メンマ、青ネギのトッピングのバランスもよく、「特製」はまるで宝石箱のよう。

 

おいしかったです。
ごちそうさま。

 

 

次回は2021年、3月掲載予定です。

 

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど25年に渡り20誌ほど編集長として携わる。現在は11歳の白黒の雄猫と暮らす気ままな旅人。JALの生涯搭乗数305回・2017-2021サファイア会員。忘れられぬ旅はJALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。世界中の酒と旨いものに目がない「食いしん坊」ある。特に麺好きで2019年、日本各地で265杯を完食。2017年「マイル修行&麺の旅」、2019年「飛行機に乗って麺の旅」をTABILISTAにて連載。本編はその続編にあたる。Twitter/コジローKojiro(@takayama_kojiro)

 

 

 

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