京都で町家旅館はじめました
#31
宿と京都の近況〈5〉10~12月編 紅葉よコロナよ
文・山田静
……来ない。
10月1日から配布開始となるGOTOトラベルキャンペーンの地域共通クーポン。地域の経済活性化を狙い、旅行や宿泊代金の15%相当のクーポン券が利用者に提供されるのだが、1週間前になっても具体的な運用方法が分からない。唯一届いた「スターターキット」なるものには、使える地域が刻まれたスタンプ、スタンプ台、日付スタンプ、そしてたくさんの伝票類が入っていたが、同梱のマニュアルを読んでもいまいち具体的なやり方がつかめない。
開始2日前になって紙クーポンの現物が届いた。
開始前日、9月30日にマネージャーミーティングをしたものの、なにせ情報が少なすぎた。各予約サイトの運用方針も未定が多いし、紙クーポンを発行(ゲストに渡す必要枚数を、日付など記入して有効化する)するためのアプリは運用開始が10月1日(!)なので、動作確認ができない。
この時点でまだクーポンが届いていない宿も多かったと聞くが、30日深夜、GOTOトラベル事務局から「配達が間に合わず旅行者に渡せなかった場合、事務局が直接その旅行者にクーポンを送るから大丈夫!」的なメールが来た。お疲れ様です……。
そして10月1日、地域共通クーポン運用開始日。書類準備を担当する早番スタッフからLINEが来た。
「システムが混み合ってるとかで、アプリにログインできません」
……知ってた。そうなるって知ってた。
GOTOトラベルのクーポンとポスター。紙クーポンと電子クーポンがあるが、電子は不正取得が多発して問題視されている
館内の飾り物は感染対策でほとんど撤去したものの、なんだか寂しいので手ぬぐいで季節感を出してみる
混乱また混乱
地域共通クーポンの発行にも慣れてきた10月8日。
じゃらん、楽天、一休、ヤフートラベルなど日系の予約サイトが続々と「割り当て予算に達しそうなので、GOTOトラベル割引を停止する」と発表しはじめた。
どっひゃあ。
GOTOには国の予算枠があり、国交省(観光庁)が、昨年の取扱実績によって登録各社への割り振りを決める、というのは聞いていた。
だが改めて考えてみると、これだと自動的に大きな会社に予算がいっぱいいくはず。また、宿泊をメインで取り扱う「じゃらん」のような予約サイトより、旅行会社に予算がいっぱいいくはずだ。なぜなら、宿泊代金より旅行代金のほうがおおむね単価が高いから。
おそらく政治家のおじいさんたちにとっては、いまだに「旅行は旅行会社が手配するもの」なのだろう。個人がネットで自分の旅を手配するのはそれほどの量にも金額にもならないはず、と思っていたのではないか。
だが現実には、GOTOトラベルのような、工夫次第でお得が大きくなるキャンペーンはマイラー(マイレージマニア)のような旅好きが真っ先に飛びつく。そういう旅好きは全部ネットで好きに手配してしまう。結果として、宿泊系の予約サイトの扱い高の伸びが予想以上に大きかったのではないだろうか。
とはいえ、なんかおかしい。一斉に予算切れって。
そもそも各社の割り当て額も明らかじゃないし。
首をかしげつつ、これらのサイト経由で予約済みのゲストに、まる1日かけて1件1件メールした。このままだと割引が帳消しになってしまうので、「楽遊」への直接予約に切り替えてもらう必要があるからだ。
多くのニュースやワイドショーでもこの件は大きく取り上げられ、ちょっとした騒ぎになっていった。
だいたいのゲストの予約を移し終わったところで、各社の予算割り当てが増額されると国交省から発表があり、予約サイト各社は割引率を元通りにすると通達してきた。10月13日のことだ。
ナニソレ。
予約サイト各社、こういう戦略だったのだろうなあ……。にしても事務の手間を返してくれ。
なんて思っていたところに、「GOTOトラベル事務局への出向社員は主に大手旅行会社社員、日当4万円の人も」という報道が出てお茶を吹いた。真偽は分からないが、なんかもう、わやくちゃである。
紅葉を迎える前に、庭師さんに庭の手入れに来ていただく。槇の木はひとつひとつ芽を摘んで、形を整えるのだそう。これは大変
一部痛んでいたスギゴケは貼り直し。「こんなにちゃんと根付いていて、立派なもんです」と褒められた。うれしい(単純)
混乱しているうちに、11月の紅葉シーズンが近づいてきた。地域共通クーポンの導入と東京在住者のキャンペーン参加解禁以降、予約はぐんと増えている。
ニュースでは、地域共通クーポンの不正取得が発覚したとか、高額すぎる特典つきプランを販売していたホテルが注意を受けたりとか、毎日のように「GOTOネタ」が報じられる。その一方で、ゲストハウスや民宿が廃業を決めた、という話もぽつりぽつりと耳に入ってくるようになっていた。
ああ、どっか旅に出たい……。
暮れなずむ京都の空を見つめてしまうのだった。
八重山でひと休み
で、10月下旬、再び石垣島に飛んでしまった。
石垣島を拠点に波照間島、黒島、西表島を歩いた。道にヤギ、というだけで一気に沖縄感
のんびりムードが漂っていた3月とはうって変わって、感染対策には相当な注意がはらわれていた
石垣島フェリーターミナルの中央に置かれた大きなパネル。ソーシャルディスタンス、ミーファイユー(八重山の言葉で「ありがとう」)
「この島はさ、感染者出てないんだ。仕事といえば農業や観光で、みんな一軒家で店も少ないから観光客いなきゃ感染する理由がないんだよね。うちなんか誰もこないから、毎日魚釣ってそれ食べて。魚釣りがうまくなってよかったさぁ」
波照間島の宿のおじさんは、のんびりした口調で話してくれた。ウチナンチュらしく柔らかい笑いに包んではいるが、観光客受け入れを再開する、と決まったときはご近所との間にピリッとした空気が流れたらしい。そりゃそうだろう。離島での感染拡大の怖さは本州の比ではないはずだ。
西表島のジャングルクルーズのガイド氏は、
「今年は修学旅行だけで1000人くらいキャンセルになっちゃって、川は静かでしたよ。でも明日ね、カヤック体験の子供たちが200人くるんですよ。道具の手入れが大変だあ。魚も驚いちゃうよね」
心配しつつ、嬉しそうだ。だが、訪れる人が減ったことで自然は勢いを盛り返しているらしく、イリオモテヤマネコとの遭遇率がぐんと上がったとか。
疫病、すげえな。
あらゆる場所、あらゆる生き物の心と暮らしにインパクトを与えた新型コロナウイルス。人類ってこんなにもろかったんだな、なーんて、柄にもなく主語がでっかいことを波照間の海を見ながら考えていた。
西表島。マングローブの森を抜けてジャングルへと至るクルーズは人気のアクティビティだ
波照間の夕陽。海の青さと星空はみごと。コロナ禍が終わったらまた訪れたい場所のひとつだ
仕出し弁当は難しい
11月がやってきた!
京都最大の繁忙期である。週末は満室に近く、平日も中旬から下旬にかけて着々と埋まってきた。料理店「八清」さんの提案もあり、会席料理付きプランに加え、仕出し弁当付きプランも売り出し、こちらも売れ行き好調。が、しかし。
「どうやってお部屋に出すんですかコレ。バイトのみんなができますかね」
料亭や旅館を渡り歩いた歴戦の勇者であるマネージャー女史は弁当写真を見て厳しい顔をしている。え、きれいに並べればいいんじゃないのか。お箸は右向きで。
「お重を最初に出して、天つゆと茶碗蒸しはあとで持ってくんですよね。熱いので、慣れてないと落とすかもしれません。お重と醤油の置き方もあります。それと、部屋で食べたあと、布団をいつ敷くのか確認しないと。あんまり遅い時間だと夜勤が大変なので、ロビーとかで食べていただいて、その間にお布団敷くのがいいです」
ほへー。
弁当ひとつでそんなに考えることがあるのか。不安になり、弁当一人前と子ども用弁当を「八清」に注文し、試食会をしてみた。わあ、おいしそうだねえ。
と、マネージャー女史、お重をがしっとつかんで、
「このお重、すべる……注意しないと落とします」
「ですね」
同じく料亭経験者のマネージャー女子とうなずきあっている。まずは醤油やお造り、茶碗蒸しの位置を決めて、写真をパチリ。テーブルの配置も打ち合わせる。
「内容を聞かれることが多いので、お品書きを添えてもらったほうがいいと思います」
ほへー。
えーと、ちょっと私のできるレベルを超えているかな……お弁当を出すときシフトに当たったら、写真見てちゃんと並べるね……ふたりの邪魔にならないように、敏腕統括マネージャーはそっと後ずさりするのだった。
わが推し(旅)、受難の日々
「なんでも食べたいものがあったら言ってくださいね」
ある日の朝食で、連泊中の東南アジア系のひとり旅ゲストに声をかけた。この時期もぽつりぽつりと外国人ゲストは来ていて、多くが在住の外国人。彼は9月に仕事のため来日し、帰国前に京都を旅して旅館に泊まってみようと思い立ったという。
「大丈夫。全部おいしいよ」
大人しく声も小さな彼はニコニコしていたが、その日の午後、スタッフが「半熟たまごです」と言ってきた。
「できたら、これが食べたい」と彼に遠慮がちに見せてきたスマホの画面に出ていたのが、小鉢に入った温泉たまごの写真だったとか。なるほど。
そんなの簡単である。
翌日からコンビニで買ってきた温泉たまごが彼のテーブルに追加されることになった。
温泉たまごは確かに日本独特の食べ方で、ビジュアル的にも食感も珍しいのだろう。
「どうもありがとう、また会おうね」
ニコニコニコと去っていった彼の背中を見つつ、
「なんか、こういう感じ懐かしいですね」
とスタッフがつぶやいた。
そうだねー。早くまた、世界のゲストに会いたいね。
11月半ばに入ってさらに忙しくなってくると、いろんなタイプの日本人ゲストが来はじめた。そもそも「楽遊」をわざわざ予約する人は京都のリピーターだったり、町家に興味がある人がほとんど。外国人・日本人問わずあまりミスマッチは生じないのだが、
「売店はないんですか?」
「ビール売ってないかな」
ときどき、こんなことを聞かれるようになってきた。
「いま東京駅を出るんだけど、着いたらチェックインに行きます」と朝5時に電話してきた若者グループは、9時に到着して「部屋にマッサージ呼んで」などと騒いだあげく、ひとりが「私、こういうとこじゃなくてガイシ(外資系)がいい」と出ていってしまったという。
ガイシじゃなくてよかった……。
びっくりしたのが、「部屋に露天風呂がなくてがっかりした。安さに飛びついてしまった」という低評価のクチコミが投稿されたこと。
旅館=温泉=露天風呂=着物の仲居さん=豪華な食事。
たぶんそんな連想が自動的に働いて、旅館にしては格安な「楽遊」を選んでくれたものの、来てみると想像と全然違う。売店もカラオケも喫茶室もない。もしかしたら、もっと高い京都の有名旅館に泊まりたかったけど、満室だったり高額すぎたりしてウチにきたのかもしれない。そりゃがっかりするよねえ……。
これは残念すぎるミスマッチである。
一応フォローしておくと、ほとんどのゲストが町家の滞在を楽しんでくださったと思う。ごくたまに、こういう方々と遭遇するので特に印象に残ってしまうのだ。
ただおそらく、全国でこのミスマッチは起きていたと思う。この時期、GOTOトラベルのルールがひんぱんに変わるので、最新情報をとりたくてホテル関係者のSNSを毎日チェックしていたのだが、クラブラウンジで宴会をする人、ビュッフェで大量の食べ残しをする人、身分証明書提示のルールに従ってくれない人など、途方にくれるホテルマンの声を見かける機会が多くなってきた。
うーん。
紅葉が華やかさを増すほどに、京都は混雑してきた。
11月の連休中、とあるゲストが嵐山でトラブルに巻き込まれた。保津川下りの船を京都駅発着のツアーで申し込んでいたのだが、ツアーなので船の手配済みと思いきや、乗り場で行列させられたという。2〜3時間待ちというので、昼食をとりたいと思いガイドに電話番号を渡しその場を去ったが、3時間待っても電話がない。乗り場に戻ってみると、なんとツアーはすでに船に乗って行ってしまったあとだった。ガイドは「人数確認した」などとトボけていたというが、この方はおかげで嵯峨野を散策する時間もなくなってしまった。さらに送迎のバスはぎゅうぎゅう詰めの満席なのに、窓も開かない密な状態だったという。
えー。
こういうの、今、京都の観光業者がいちばんやっちゃいけないことじゃないのかしら。
コロナ禍前、オーバーツーリズムで住民とのあつれきが大きくなり、さらに観光客からも敬遠されはじめていた京都。今がいいところを見せる最大のチャンスだったはず。やっと訪れた稼ぎどきに目を奪われてしまうと、またそっぽを向かれてしまうかもしれない。
「京都を訪れた回数の平均が10回以上という日本人客に比べて、遠い国からやってくるインバウンドは究極の一見さんなので、一見さんばかり相手にしている商売がどうなるか……ということでもあるな」
この件をぶつくさとツイートしていたら友人の社会学者ジロウ先生がツイートでまとめてくれたが、そうそう、そういうことである。
うーんうーん。
今年の京都の紅葉を少しご紹介していこう。まずは南禅寺に隣接する天授庵。撮影した11月13日はピークの少し前
圓光寺。ここはいつ訪れても美しい
同じく圓光寺。撮影したのは11月30日、散り紅葉の季節だ
いっぽう、日を追うごとに感染者数は増えていた。
11月18日には新規感染者数が2000人を突破したが、同じ日に観光庁が示したのは「団体旅行ではバスでの飲食禁止」という微妙すぎる対策。政府は東京オリンピックまでGOTOトラベル続けるぞ、と意気込んでいる。11月25日からは「勝負の3週間」と呼びかけられたものの、京都の観光客は減る気配もなく、11月21〜23日の3連休、嵐山の人手は前年同月比で最大6割増だったという。
こうなってくると、世の中の論調はGOTOトラベル中止すべきでは、という方向に傾いてしまう。旅そのものというよりも、旅先での宴会や不特定多数との無防備な接触が問題、というのはみんな理解はしていても、やっぱり旅が人を油断させてしまうし、GOTOトラベル継続自体が、政府が「移動していいよ」というサインを出していることになってしまう、という意見も理解できる。
うーんうーん、うーん。
考え込んでしまうことが増えてきた毎日のなかで、元気をくれるのはやっぱりゲストの皆さんだった。
「町家ってこういう感じなんですね。素敵」
「わあ、花がいっぱいできれい!」
「まるきパンおいしい〜」
いろんなものを見てニコニコと楽しそうにしていたり、建物や庭を珍しげに眺めてくださっているのを見たり、チェックアウトのあとのお見送りで、「またねー」なんて、子どもたちが振り返りながら何度も手を振ってくれたりすると、もうちょい頑張っちゃおうかな、なんて思うから単純なもんである。
そして、クラウドファンディングで支援いただいた方や、リピーターの方々が泊まりにきてくださったり、いろいろな形で声をかけてくださるのも本当にありがたかった。がんばって生き延びて、またお迎えできるようにします!
12月7日、黄梅院。この日が秋の特別公開最終日だった。撮影できないが、内部の枯山水庭園は利休が手がけたといわれる端正な庭園だ
12月上旬、京都の紅葉は見ごろを過ぎ、客室もじょじょに空きが目立ってきた。
12月3日、大阪が医療非常事態宣言を発出。東京都は高齢者の旅行自粛を呼びかけた。
12月14日、菅総理大臣が唐突にGOTOトラベルの全国一斉停止を発表した。
キタコレ!
予想はしていたものの、突然の発表には驚いた。
気の毒なGOTOトラベル事務局も発表1時間前くらいにはじめて聞いたとかで、施設への告知メールはその日深夜に届いた。
各予約サイトの対応はまちまちで、「じゃらん」など差額を払うかどうか予約者に問い合わせるサイトもあれば、「ブッキングドットコム」など問答無用で強制キャンセルするというサイトもある。
突然の発表には驚いたし、これでまた増える事務仕事や確認作業に気が遠くなりそうだったが、実はちょっとほっとしていた。
これ以上、推し(旅)が悪者にならなくてすむ。
たとえばである。
あなたが自分の推しのディナーショーに行ったとして、客席の半分はタダ券の当選客で、歌そっちのけでビュッフェテーブルと自席を行ったりきたりするばかり。そしてそのディナーショーが感染源となり悪い病気が広がった疑いがかけられ、管理体制がどうだ、プログラム構成が悪かったのではと、めっちゃワイドショーで追いかけ回される。あげく、ディナーショーのタダ券は政治家が自分の後援者に配っていたと報じられてしまう–。
……例えが長すぎた。そして遠くにそれすぎた。
つまりである。この数ヶ月、私が「うーん」となっていたのは、推し(旅)がないがしろにされている(旅はどうでもよくて、おトク自体が目的な人がいる。いや、それが悪、というわけじゃないんだけどね)、推しが悪者にされている、そして推しが政治利用されているという、まあ全体的に見て推し(旅)が大変な目にあっているのを見続けてきた「うーん」なのだ。
そしてもちろん、自分が推し(旅)に会いにいけないことも「うーん」の一因なのだった(石垣島行ったじゃん、というツッコミはナシでお願いします……)。
まったくもって、コロナのやつめ。
せっかくなので楽遊の庭もご紹介。写真は102号室「四季」に面した庭。完成して時間がたっていないので紅葉は無理かな、と思っていたが、思いのほか美しく色づいた。来年は散り紅葉で庭一面を飾れるかもしれない。椿やセンリョウも彩り豊かだ
11月には、長年旅人に愛されてきた『地球の歩き方』をダイヤモンド・ビッグ社が手放すと報道された。ワクチン接種がはじまったという報道のあと、再び海外からの来年の予約が増えてきた。この原稿を書いている12月24日には、いま予約が入っている皆さんに電話して、割引なしの料金でも泊まるかどうか、意思確認をさせていただいた。
SNSを通じて、あるいは直接、はげましの言葉もいただくし、世論はまだまだ旅に厳しかったりもする。
今年もあと1週間。来年どころか、来月がどうなっているのかもさっぱりわからない。
けれども、こうやってコロナ禍の日々を振り返ってみると、まずまずがんばったじゃん、とも思う。スタッフのみんなも、落ち込むこともいっぱいあったと思うけど、現場では笑ったり困ったり怒ったりしながら、みんな元気に働いてくれた。楽遊の新築された別邸や庭も、ゲストこそ少なかったけれど、魅力ある町家建築だと多くの人が認めてくれた。そして自分自身は、推し(旅)の存在がいかに自分のなかで大きいか、改めて確認できた1年だったと思う。
12月21日、東寺の弘法市が開催された。1年の終わりの「終い弘法」だ。今年は11月に再開されるまで8ヶ月間、開催がとりやめられていた。人出も店も少なかったが、皆さん楽しそうだった
来年も、がんばりすぎずがんばろう。
あー、早くどっか行きたい。
渡航解禁されたら最初にどこ行こうかな。
そんなことを思いながら、イブの夜にゴミ出しをする統括マネージャーなのだった。
メリークリスマス、楽遊。
みなさま、よいお年を。
ちょっぴりだけクリスマス気分の飾り物。メリークリスマス!
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著:山田静 定価:本体1400円+税
*町家旅館「京町家 楽遊 堀川五条」ホームページ→http://luckyou-kyoto.com/
*宿の最新情報はこちら→https://www.facebook.com/luck.you.kyoto/
*本連載は不定期配信です。次回もお楽しみに!
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山田 静(やまだ しずか) 女子旅を元気にしたいと1999年に結成した「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集・ライターとして、『決定版女ひとり旅読本』『女子バンコク』『旅の賢人たちがつくった 女子ひとり海外旅行最強ナビ』など企画・編著書多数。京都の町家旅館『京町家 楽遊 堀川五条』および『京町家 楽遊 仏光寺東町』の運営を担当しつつ、半年に一度1ヵ月の休暇をとって世界じゅうを旅している。 |