2017年自腹でマイル修行&麺の旅
#18
讃岐うどん巡礼 1泊2日 250㎞走破!
旅人・KOJIRO(コジロー)
讃岐うどん巡礼 1泊2日 250㎞走破!
文/写真(iPhone 6s)/KOJIRO
10月29日 搭乗37回目
羽田空港から高松空港へ
前回の徳島に引き続き、四国・香川への旅である。
香川で麺といえば、うどん。
うどんは満腹感が強く、食べ歩き、連食には向かないのだが、
本物の讃岐うどんが食べたい!
雑誌の特集ができるぐらい、
1泊2日レンタカーを使って、気力・体力が可能な限り巡ってみるか。
今回も、JALダイナミックパッケージのツアーを利用する。
タイムセール期間中の申し込みのため、レンタカーは1日500円。
標準25,400円(飛行機代+宿泊費)+1,000円(レンタカー)=26,400円。
ホテルを「ロイヤルパークホテル高松」にしたのでプラス2,300円。
フライトは、羽田始発高松行き、高松発最終羽田行きを利用。
1泊2日、香川の滞在時間は、実に34時間だ。
10月29日、台風22号、日本縦断。
2週続けての台風の影響で、全国的に空の便は大荒れ。
早朝に沖縄に上陸した台風は、四国、近畿方面に北上中。
四国には12:00ごろ最接近するとの予報だ。
羽田空港にはギリギリの25分前に到着。
荷物検査を経て、JALサクララウンジに寄る間もなく、搭乗口へと向かう。
7:40発の高松行きは、台風の影響で雨、風が強く、視界不良のため、
着地できない場合は引き返す、条件付きの運航だ。
JAL475便、高松空港行きは、定刻の07:40 に離陸。
事前に確認したシートマップでは、ほぼ満席だったが、
キャンセルした乗客もいるのか、機内はまばらだった。
左右3席-3席のシート構成だが、一人で独占だったので、ゆったりできた。
高松に近づくにつれ少し揺れた程度で、
台風の影響はあまり感じられず、5分遅れの9:05、高松空港に着陸。
ただ機内から見える景色は、横なぐりの雨、木が激しく揺れ、まさに嵐。
37回目の搭乗無事に完了。
讃岐うどん巡礼
【1日目】
『須崎食料品店』うどん小(温)+温泉玉子 #64
『やまうちうどん』あつあつ小+げそ天 #65
『純手打ちうどん よしや』讃岐もち豚の肉うどん小(温)450円 #66
『なかむら』かけうどん小(冷)+ちくわ天 #67
『釜あげうどん 長田in香の香』釜あげうどん小 #68
『川福 高松本店』ざるうどん #69
【2日目】
『がもううどん』うどん小(温)+あげ #70
『手打ちうどん たむら』うどん小(冷)+オリーブ豚 #71
『山越うどん』 かけ小(熱)+卵の天ぷら+ちくわ天 #72
讃岐うどん巡礼①
「須崎食料品店」
香川県には、約800軒の讃岐うどん屋があるという。
うどん屋は、高松市周辺、丸亀市・坂出市方面、香川西部(西讃)の山間部と県内に広く点在する。
店のスタイルは、セルフ店・製麺所・一般店に分かれ、注文や会計方法も店によって微妙に異なる。
讃岐うどん巡りをする場合、
セルフ店や製麺所は、11:00-13:30 昼のみの営業がほとんどなので、
営業時間、待ち時間(行列)、移動距離などに注意し、
車で効率良く回らないとならない。
讃岐うどんの人気店は、平日でも行列必至。日曜日定休の店が多いため、
日曜日に営業している店は、異常に混むとのことだ。
09:35 オリックスレンタカー空港店
麺の旅、四国は3県目になる。
そういえば、村上春樹「海辺のカフカ」で、僕(少年)が深夜バスを高松で降り、そこから四国をまわっている。
空海の生まれ故郷は、讃岐だ。弘法大師も四国一周行脚している。
多くの人が訪れる香川県、その魅力を探ってみたい。
中年オヤジも、大型台風にもめげず、讃岐うどん巡礼スタートだ。
10:15 須崎食料品店
香川県西部、琴平町の奥、三豊市の住宅街にある「須崎食料品店」に40分ほどで到着。
台風にもかかわらず、店の前の駐車場は地元ナンバーの車でいっぱいだ。
雨のため車の中で食べている人も多い。
スーパー併設の店内に入ると7、8人並んでいる。
メニューは、しょうゆうどんのみ。
大(2玉 320円)、小(1玉 200円)の温・冷。
トッピングは生玉子(30円)と温泉玉子(60円)。
天ぷらはスーパーで買うこともできる。
セルフの店なので、店のお母さんに、まずは小・温と注文を伝える。
麺が切れ、新たに麺を茹でているところなので、5、6分待ちとのこと。
奥の厨房では麺が、豪快に茹でられている。
しばらくして順番に、釜からあがったばかりのうどんが入った丼を渡される。
アツアツの極太の麺、1玉とはいえ結構なボリュームだ。
自分でネギと生姜と入れ、さらに温泉玉子をトッピング。
だし醤油を、まわしかけて完成だ。
まずは、うどんをひと口いただく。記念すべき讃岐うどん1杯目!
香り豊かで、コシがとても強い!
滑らかなうどんは、もちもちしていてのびもよく、
しっかりした歯ごたえで弾力が凄い。
だし醤油が浸み込んだうどんの旨みが、噛めば噛むほど広がる。
衝撃的に旨い!
しょうゆうどんって、こんなに旨いの!?
ネギ、生姜、温泉玉子と麺、だしをよく絡めて食べる。
太麺なので、中まで温度が下がることなくアツアツのままで、いただける。
温玉とだし醤油、うどんの相性が、抜群にいい。
あっという間に完食。
もう1杯食べたい。もう1杯食べたいが、、、。
丼を返す時に自己申告して会計。うどん小+温泉玉子で260円。
しょうゆうどんとは、斯くも旨いものなのか。
須崎食料品店
香川県三豊市高瀬町上麻3778
0875-74-6245
営業時間 9:00~11:30頃
水曜日休み
うどん小(冷)200円 温泉玉子60円
讃岐うどん巡礼②
「やまうちうどん」
10:55 やまうちうどん
山に向かう。かなりの山奥だ。
横殴りの雨の中、車を30分ほど走らせて、
静かな山あいの「やまうちうどん」に到着。
外はかなり冷えているが、店内に入ると暖かい。
それもそのはず、薪を焚べた大きな釜で、うどんが茹でられているからだ。
茹で上がった麺を山の清水でしめるのが、こちらのスタイル。
そのため冷たいうどんを注文する客が多いが、冷えるので温かいつゆが飲みたい。
あつあつ小を注文する。ようするに、かけうどんだ。
しめた麺を再び湯どうしして温めてくれて丼に。
そこにネギを入れ、温かいつゆをかけてくれる。
完成した丼を受け取り、生姜は自分でトッピング。
目の前にある天ぷらの山から、げそ天をもらい、事前にお会計を済ませる。
あつあつ小+げそ天で300円だ。
透き通ったつゆからいただく。
イリコだしが、ドカンと主張する。
関東では味わったことない、イリコの強さだ。
最初は少ししょっぱくも感じるが、舌が慣れてくるとこれがいい塩梅で、旨い。
さらに、生姜を少し溶かしてみると、マイルドでちょうど好みのお出汁に。
うどんは、少し細め。細かったり太かったり、多少ばらつきがあるが、
それも手打ちならではのアジ。
天ぷらは自家製ではなく、讃岐の名店「藤原屋」のもの。
揚げたてではないが、特大のげそ天は、そのまま食べても旨い。
つゆにつけると絶妙なハーモニーで美味しさが増す。
水が違うのか。麺、だしとも旨い。あっという間に完食。
山の中にあるお店の雰囲気は最高。天気が良かったら、外で食べたかった。
やまうちうどん
香川県仲多度郡まんのう町十郷字大口1010
0877-77-2916
営業時間 9:00~麺終了次第
木曜日休み
あつあつ小 200円 げそ天 100円
讃岐うどん巡礼③
「純手打ちうどん よしや」
11:40 純手打ちうどん よしや
台風はちょうど高知あたりか、風は強いが雨は小雨になる。
西讃の山間部から30分ほど車を走らせ、丸亀市の純手打ちうどん よしやへ。
2009年開店の新しいうどん屋。すべての工程、機械を使わずに手作り、
小麦粉は香川の地産、讃岐の夢や讃岐すずらんを使用するという、こだわりの店だ。
店内は明るくとてもきれい。
セルフというよりほぼ一般店に近く、豊富なメニューからカウンターで注文し、
薬味のみ好みでトッピングするスタイル。
小麦粉の香りを楽しむためには、かけか、ぶっかけなのだが、
こだわりの店の地産地消を食べてみたいので、
季節限定メニューの讃岐もち豚の肉うどん小(温)を注文する。
肉があふれんばかり、たっぷりとのっている。
透明のつゆからいただく。最初の印象はイリコが強いが、少し甘めで旨い。
うどんは、温かいつゆなので柔らかめながら、もちもちでツルツル。
喉越しがいい。
そして、甘めに煮あげた讃岐もち豚が、ジューシーで旨い!
つゆの甘み、肉の甘み、肉からしみ出た脂、そこにネギの苦味がいいアクセントになり、
中太のうどんとはベストバランス。
毎日でも食べたい、スペシャルな肉うどん!
純手打うどん よしや
香川県丸亀市飯野町東二343-1
0877-21-7523
営業時間 7:00~15:00
火曜日休み
肉うどん小(温)450円
讃岐うどん巡礼④
「なかむら」
12:10 なかむら
同じ丸亀市内の老舗のなかむらへ向かう。雨はまだやむ様子はない。
土器川沿い、土手の道を少し走らせると、警備員が駐車場を案内してくれる。
よしやからは5分ほど、古い民家の外観のなかむらに到着する。
小さな入リ口の暖簾をくぐって店内に入り、そこで注文する。
前客は4、5人ほど、待つことなく、かけうどん小(冷)を頼む。
冷たいうどんに冷たいつゆ。地元では、ひやひやと表記する店もある。
初体験の冷たいかけうどんだ。
冷水で締められたうどんを丼に入れてもらい、天ぷらを選ぶ。
1本丸々きれいに揚げられた、美味しそうなちくわ天が目に止まる。
かけうどん小(冷)とちくわ天で320円。
なかむらは、完全セルフの店。
丁寧に食べ方やつゆの場所などの説明をしてくれる。温かいつゆも、冷たいつゆも自分で注ぐ。
また、温かいうどんの場合は、自分で麺を温める。
お会計を済ませて、ネギ、生姜、天かすをトッピングし、
冷たいつゆをたっぷりかけて、店の奥のテーブル席に移動する。
まずは、うどんからいただく。
讃岐にしてはやや細めで、透明感がありツヤツヤで美しい。
食感はつるつるしていて滑らか。しかし、コシはしっかりある。
独特な喉越しがとてもいい。
冷たいつゆが旨い。
冷たいつゆは、温かいつゆより食材のかどやえぐみなどが出そうだが、
淡くやわらかな味わい。
イリコだけでなく、カツオやさば節なども感じられる。つゆだけごくごく、飲んでしまう。
つゆがなくなってしまったので、少し追加する。つゆのセルフっていいな。
冷たいつゆにちくわ天を浸して、ひと口。
冷かけに天ぷらって、思っていた以上にあう。
冷たいかけうどんって、美味しい。これ、病みつきになる。
なかむら
香川県丸亀市飯山町西坂元1373-3
0877-98-4818
営業時間 9:00~14:00 ※麺がなくなり次第終了
火曜日休み(祝日の場合は翌日)
かけうどん小(冷)220円 ちくわ天100円
讃岐散策
「丸亀市猪熊弦一郎美術館」
次はどこに行こう。
「なかむら」の店主の弟が営む、同じく丸亀市にある「中村」で食べ比べを予定していたのだが、、、。
さすがにお腹がいっぱい。満腹では味がわからない。
他にも「松岡」「宮武うどん」「彦江」など近郊に行きたい店はあるのだが、
麺の旅、美味しく食べられなければ意味がない。食休みも必要だ。
そうだ、美術館に行こう!
丸亀駅前にある「丸亀市猪熊弦一郎美術館」を訪れることにした。
三越の包装紙・紙袋などデザイナーとしても名高い、画家・猪熊弦一郎の作品・所蔵品を常設公開している。
美術館を設計したのは、ニューヨークMoMAで知られる建築家・谷口吉生。
25年前の1991年に建造されたのだが、大きなスケールで空間が気持ちいい。
駅前という立地なのに、モダンでありながら周りとも調和がとれていて、
内観も外観も素晴らしかった。
讃岐うどん巡礼⑤
「釜あげうどん 長田in香の香」
14:30 釜あげうどん 長田in香の香
美術館を出ると雨はやんでいた。台風は四国を過ぎたのだろうか。
お腹は戦闘態勢なのだが、
丸亀、坂出方面の讃岐うどん屋は、ほとんど13:30には終わってしまう。
美術館を後にして、ホテルのある高松市内に向かうが、
明日予定していた「釜あげうどん 長田in香の香」に立ちよってみる。
日曜日はかなりの行列と聞いていたのだが、台風の影響か並ばずに入れた。
讃岐でも珍しい、釜揚げうどんだけの店。
普通の讃岐うどんは、コシを出すために必ず冷水で麺を締めるが、
こちらは締めないで茹でたてを提供する。
メニューはシンプルに釜揚げうどんと冷やしうどんだけ。天ぷらもない。
釜揚げうどん(小)を注文し番号札をもらい、空いている席につく。
ほどなくして、茹でたてのうどんと、出汁の入った大きな徳利が提供される。
丼いっぱいに盛られた、きれいなうどんだ。
徳利から、あつあつの出汁を自分で、器に注ぎ準備万端。
醤油のいい香りが、ふわっと広がる。
まずは麺だけいただく。小麦の香りが豊かだ。
口に含むとふんわり溶けるような柔らかな食感なのだが、
噛みしめると、しっかりとした柔軟なコシがある。
出汁につけて食べてみる。
先代から50年続くという秘伝の出汁は、イリコと昆布、カツオがきいていて、
かえしの醤油とのバランスが絶妙で麺にあう。
シンプルイズベストなうどん。薬味すら必要ない。
麺の香りと出汁の香りのハーモニーも素晴らしい。
一気に食べ尽くす。
食べることに集中し過ぎて、器と徳利の写真を撮り忘れてしまった!
こんなうどん、食べたことない。また、食べたい。
釜あげうどん 長田in香の香
香川県善通寺市金蔵寺町本村1180
0877-63-5921
営業時間9:00~17:00
水曜・木曜日休み(祝日の場合は営業)
釜揚げうどん小250円
ロイヤルパークホテル高松
クラブラウンジ「シルク」
ホテルにチェックイン後、夜は外には行かず、ラウンジ「シルク」で過ごす。
すべて宿泊客が使えるラウンジは、朝食ばかりでなく、15:00〜18:00まではティータイムとして、18:00〜22:00まではバーとして利用でき、お酒ももちろんフリーだ。
プレミアムビールやスパークリング、国産の赤白ワインもレベルが高く、
ローストビーフやピンチョンなど、つまみも充実している。
地方での飲み歩きも楽しいのだか、静かで落ち着いた空間で酒を飲むのもいい。
2016年に改装されたロイヤルパークホテル高松は、ロイヤルパークホテルズのグループとの提携はなく、
地元のホテル&観光業の穴吹エンタープライズが経営する。
ラウンジだけでなく部屋もモダンで落ち着いていて、
アメニティーは今治タオルが使われているなど、
わずか70室のスモールラグジュアリーな快適なホテルだった。
讃岐うどん巡礼⑥
「川福 本店」
23:00 川福 本店
明日も運転があるので、ラウンジでの酒宴は21時で切り上げるが、小腹が空いてしまった。
締めは、やはり麺かな(笑)
ホテルから5分ほどアーケードを歩き、高松市の繁華街にある「川福 本店」へ繰り出す。
無休営業で24時までやっている、呑んべいには貴重な讃岐うどんの老舗だ。
23時、店に入ると客でいっぱいだ。
セルフ店ではなく一般店なので、カウンターでメニューを眺める。
軽くうどんをいただくつもりが、米が恋しくなり、天丼セットを注文。
セットのうどんは、こちらの名物、ざるうどんを選ぶ。
天丼はボリュームがあり、セットのミニざるうどんも1玉はありそう。
天ぷらは揚げたてなのが嬉しい。深夜にもかかわらず油の切れもいい。
セルフ店のトッピングの天ぷらは美味しいのだが、
どうしても作りおきなので、揚げたてが食べたかった。
ざるうどんは、讃岐としては、かなりの細麺だが、
きっちり冷水で締められていて、コシが強い。
さすが、ざるうどん発祥の店だ。
薬味はネギ、ごまに山葵。
出汁もそばつゆに近く辛めなので、生姜より山葵があうのも納得。
細麺が出汁とよく絡んで、美味しい。
東京人にとっては、馴染みのあるうどんだ。
でも、東京で食べるうどんとは、喉越しも食感も違い、やはり旨いのだ。
讃岐うどん、恐るべし。
川福 高松本店
香川県高松市大工町2-1
087-822-1956
営業時間11:00〜24:00
無休
天丼セット(ミニざるうどん付き)920円
讃岐うどん巡礼⑦
「讃岐うどん がもう」
10:30 讃岐うどん がもう
ホテルでのんびりしていて、予定より大幅に出発が遅れる。
今日は日曜日定休の店をまわる。
まずは、車で40分ほど、坂出市にある「讃岐うどん がもう」を訪れる。
田植えを終えた田園風景の中に、プレハブ小屋のお店が出現する。
いかにも讃岐うどんという、情緒あふれる雰囲気だ。
15人ほど並んでいるが、地元客が多そうだ。
セルフ店なので、順番が来たらうどんのサイズと温か冷かを伝える。
うどん小(温)と伝えて、温かいうどんが入った丼を受け取る。
ひたひたに煮込まれたあげが気になり、トッピング。
大き過ぎてはみ出してしまう。
先に会計を済ませる。うどん小は150円!あげと合わせても250円だ。
つゆは自分でセレクトする。
店の奥に進み、寸胴に入ったあつあつのつゆを、お玉ですくってたっぷり入れる。
かけうどんの完成。
店の外に出てベンチで、うどんをすする。
ああ、旨い。体に沁み渡る。
うどんの舌触りはやさしい。硬くもなく柔らかくもなく、でもコシはある。
つゆもマイルドだけど、味わいは深い。
うどんとつゆのバランスがとてもいい。
甘めのあげも、うどんとつゆとの見事な三重奏。
奇を衒うのではなく、おいしさを追求していくと、
誰が食べても旨いと思う、マイルドな味になる。
至福のきつねうどん!
讃岐うどん がもう
香川県坂出市加茂町420-1
0877-48-0409
営業時間8:30~13:30頃 ※麺がなくなり次第終了
土、日、祝日休み
うどん小(温)150円 あげ100円
讃岐うどん巡礼⑧
「手打ちうどん たむら」
11:20 手打ちうどん たむら
坂出市から西讃に向かい、車で20分ほど綾歌郡綾川町の「手打ちうどん たむら」に到着。
看板もなく入り口がよくわからない。中に入ってみると真ん中に灰皿があり、
囲むようにカウンターがあり、客がうどんをすすっている。
完全セルフで後払い。メニューは、うどん大・小のみ。
うどん小を注文して、奥の厨房に入り、丼を受け取る。
気さくな店主が、いろいろ解説してくれる。
「初めてなら、うどんを味わってほしいから、冷で食べてみて」
とのことだったので、冷たいつゆを注ぐ。
「うどんを打ち、釜で茹で、水で締める。」
という一連の作業が行われている厨房の中にいるので、
なんとも不思議な気分だ。
店内の冷蔵庫から、ここでしか食べられないというオリーブ豚を取りだし、
ネギと生姜もトッピングして、ひやかけ肉うどんの完成。
麺は太麺。讃岐うどん8杯目だが、一番太い。
香川県産の小麦粉にこだわり、配合しているとのこと。
弾力のある凄いコシだ。小麦粉の香りがとても豊かで強い。
噛めば噛むほど、うどんの旨み、甘みが広がる。
冷たいつゆは、イリコ! パンチの効いたイリコ。
雑味、苦味があるが、あえてそこが旨い。
これぞ、讃岐うどん。
冷蔵庫で冷やされたオリーブ豚は、冷たいつゆなので、なかなかほぐれない。
そのままかぶりつく。口の中で脂が溶けて、特有の甘みが広がる。
地元の綾川町産のブランド豚は、かなり量があるのだが、100円だ。
太麺のうどん、パンチの効いたイリコ出汁にも負けない旨みがある。
どっしりとしたうどんなので腹持ちもいいが、もう1杯食べたかったな。
あと会計なので自己申告し、うどん小(冷)とオリーブ豚で300円の支払い。
肉うどんが300円なんて安すぎる。
讃岐うどんは、どれだけ引き出しがあるのだろう!
手打うどん たむら
香川県綾歌郡綾川町陶1090-3
087-876-0922
営業時間9:00ごろ~13:00
日曜・祝日休み
うどん小(冷)200円 オリーブ豚100円
讃岐うどん巡礼⑨
「山越うどん」
11:50 山越うどん
今日の目標はあと2軒。
讃岐うどんファンから、絶大な人気を誇る「山越うどん」と「谷川米穀店」。
同じ綾歌郡綾川町の「山越うどん」へ向かう。町内は広い、20分ほどかかる。
大きなメインの駐車場はいっぱいで、店から3分ほど離れた駐車場にとめて、店に向かう。
店に着くと、なんと50〜60人の長蛇の列。
ちょうどお昼時のピークの時間とはいえ、想像以上の行列だ。
飯を食うために、こんなに並んだことはない。
営業時間の短い「谷川米穀店」が間に合わなくなってしまう可能性がある。
セルフの大型のうどん店なので、列はどんどん流れる。
それでも20分ほど待っただろうか。やっと店内に入る。
ほとんどの客が名物の「かまたま」を注文している。
卵は大好きなのだが、生卵はちょっと苦手。
かまたまを回避して、かけ小(熱)注文する。
卵の天ぷらとちくわ天を取って、お会計を済ませる。
お盆に麺の入った丼と天ぷらをのせて、広い飲食スペースに向かう。
うどんが少し冷めてしまったので、たっぷりと温かいつゆを注ぐ。
表面がなめらかな太麺は、ふっくらしていて、もちもちした心地よい食感が楽しめる。
喉越しがよいので、ずるずると、すすれる。
温かいつゆも、出汁のバランスよく、うどんにあう。
卵の天ぷらとちくわ天を、つゆにひたひたと浸して食べてみる。
天ぷらも申し分ない。卵の天ぷらのトロトロ感がたまらない。
まさに、讃岐うどん王道の旨さ。
山越うどん
香川県綾歌郡綾川町羽床上602‐2
087-878-0420
営業時間 9:00~13:30
日曜日休み
かけ小(熱)200円 卵の天ぷら100円 ちくわ天100円
讃岐うどん巡礼⑩
「谷川米穀店」
13:30 谷川米穀店
急いで、まんのう町の「谷川米穀店」へ向かう。
山越うどんからは、40分ほどなので計算上はなんとか間に合う。
しかし、ここで痛恨のミス。
ナビで「谷川米穀店」ではなく「谷川製麺所」を選んでしまう。
逆の高松方面に向かってしまう。
途中で気づいたが、後の祭り。
「谷川米穀店」に到着した時には、もう店は閉まっていた。
なんとも残念。
まんのう町はかなりの山間部なので、移動に時間がかかる。
14時を過ぎてしまうと、西讃や丸亀・坂出市のうどん屋の営業は終わっている。
うどんは諦めて、琴平町の金毘羅宮さんをお参りすることにした。
30分ほどかけて、785段の階段を登り御本宮に到着。結構、きつい。
ここから、最終1368段のパワースポットとして人気の奥社を目指すが、
なんと台風21号の影響で、通行止めだった。
御本宮でお参りをして、お守りを購入し下山する。
10月30日 搭乗38回目
高松空港から羽田空港へ
一旦、高松市内に戻る。
時間があったので高松駅周辺をぶらぶらしていたが、
夕方のラッシュにあたり、高松市内は交通渋滞で動かない。
急いでレンタカーの返却に向かうが、市内から1時間以上かかった。
讃岐うどん巡礼の旅、2日間の走破距離は、実に250キロを超えていた。
早めに空港に着くと、乗るはずの飛行機が、“まだ羽田を出発していない”
というアナウンスが流れてくる。
そのため定刻の20:05より35分遅れて、20:40出発予定とのことだ。
缶ビールでも飲みながら、到着を待つしかない。
メールを確認すると、JALから出発遅延のお知らせメールが届いていた。
4月の但馬から伊丹へのフライトでは、大幅な遅延の電話連絡をもらい助かった。
飛行機が遅れるのは仕方ないことなので、このようなサービスは嬉しい。
空港内の飲食店やお土産屋は閉まってしまい、平日の最終便ということもあり、人はまばらだ。
20:40 35分遅れて、JAL486便は無事に出発。
東京へ向かう最終便は機内も空いていて、帰りも3列シートを一人で独占。
羽田に着陸する瞬間まで、爆睡だった。
2日間でレンタカー250キロの運転は、さすがに疲れた。
21:50 定刻より35分遅れて、羽田に到着する。
38回目の搭乗完了。
目標のVIPサファイア会員になるまで、あと12回搭乗だ。
マイルデータ、搭乗合計38回。
【羽田-高松】
搭乗カウント37回
フライトマイル
354(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=177マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=354
【高知龍馬-羽田】
搭乗カウント38回
フライトマイル
354(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=177マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=354
搭乗回数/38回
FLY ONポイント累計/25,414
高松1泊2日旅のお値段は
JALツアーズ27,700円
1泊2日ツアー/27,700円
交通費/レンタカー1,000円 ガソリン代 約2,000円
麺の旅/3,450円(讃岐うどん8食2,530円 天丼セット920円)
合計/34,240円(※宿泊費含む)
次回は、福岡・博多へ。
※次回掲載は11月27日(毎月2回、第2、第4月曜日連載)
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KOJIRO(コジロー) 1964年生まれ。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど20誌ほど、編集長として携わる。現在は気ままなフリーランサー。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、飛行機大好き。JALの生涯搭乗数は197回。忘れられぬ旅は、JALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ。麺好きの「食いしん坊」でもある。
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