2017年自腹でマイル修行&麺の旅
#14
京都ラーメンの旅 伊丹往復15,380円
旅人・KOJIRO(コジロー)
京都 ラーメンの旅 伊丹往復15,380円
文/写真(iPhone 6s)/KOJIRO
8月7日 搭乗27回目 羽田-伊丹
ウルトラ先得7,690円!
8月7日 7:00 羽田空港。
関空から和歌山への弾丸日帰りから、中1日。
今回は、伊丹空港から京都への旅である。
京都でのイベントの仕事があり、2泊3日の旅程。
マイル修行中の僕は、もちろん新幹線ではなく往復飛行機利用。
羽田-伊丹はウルトラ先得7,690円、往復15,380円とリーズナブルだ。
京都は何度も訪れているが、麺といえばそばばかりで、
あまりラーメンを食べた記憶がない。
京都は全国でもっともラーメン激戦区という話も聞く。
そこで仕事の合間に、今回は京都でラーメンを食べることにした。
台風5号の影響
条件付き運行とは
8月7日、空港は台風5号の影響で、混雑していた。
朝方、JALから「条件付き運行のお知らせ」がメールできたので、
空港には早めに到着していた。
「大阪伊丹空港 台風のため引き返すことがあります。」
という内容のメールだった。
関西、四国、北陸方面は、すでに欠航が出ていたが、
JAL107便伊丹行きは、定刻の8:30に離陸した。
機内はかなり揺れた。さすがに寝れない。
三半規管が弱い飛行機好きのおやじは、少し気分が悪くなり、
飛行時間が、いつもより長く感じられる。
揺れはあったが引き返すことはなく、5分遅れ、9:45無事に到着。
27回目の搭乗完了。
なお、この日の羽田発伊丹行きは、15:30以降すべて欠航だった。
京都 麺の旅
『中華そば 高安』中華そば #49
『本家 第一旭 たかばし本店』ラーメン #50
『麺屋 猪一』支那そば 黒 #51
伊丹はまだ小雨だったが、蛍池、十三と乗り継ぎ、
京都の河原町駅に到着した時には、風は強く横殴りの大雨だった。
ちょっとした移動でも全身ずぶ濡れだ。
台風の影響で、予定していたイベントは、すべて中止になった。
仕事絡みのサントリー山崎蒸留所の見学、
パワースポットの鞍馬寺への参拝計画は大幅にくるってしまった。
麺の旅も変更を余儀なくされたが、
雨にも負けず、なんとか数軒まわることができた。
ラーメン激戦区 一乗寺
「高安」中華そば
京都の中心部から少し離れた左京区一乗寺は、京都でもっとも熱いラーメン激戦区だ。
叡山電鉄の一条寺駅下車、4、5分で通称「ラーメン街道」に辿り着く。
京都を代表するポタージュのような濃厚な鶏スープ、ボリューム満点の二郎系、
濃厚豚骨など老舗からニューオープンまで、様々なラーメン屋が並ぶ。
「高安」は、豚骨・鶏がらがベースの京都ラーメンだ。
カフェのようなオシャレな店内は、開店と同時に満席だ。
中華そば、トッピングに謹製味玉を追加する。
無料サービスのライスも付けてもらう。ライスはおかわり自由だ。
チャーシューは、器から溢れんばかりのボリューム。
豚骨・鶏がらがベースの白濁のスープは、じっくり煮込まれていて、
臭みもなく、まったりクリーミーで旨い。
麺はスープにあう細麺ストレート。
かん水の加減がよく、しなやかなモチモチ麺で食感がとてもいい。
大きなチャーシューは、ジューシーで口の中に肉汁がジワーと広がる。
プラス100円なら、チャーシュー麺にすればよかったな、、、。
半分食べ終えたところで、テーブルにある「にらごま」を追加。
ニラに唐辛子、ごま油を和えたものだが、辛みがスープに絶妙にあう。
1杯で2度楽しめる。
チャーシューと味玉をライスにのせれば、チャーシュー丼の出来上がりだ。
「ラーメンのスープは残す」
「炭水化物(麺)に、炭水化物(ライス)なんてカロリー多すぎ!」
と控える方も多いと思うが、麺、スープ、ライスすべて完食。
麺の旅を始めて、もう8キロ太ったけど、
完食してしまうんだな。
中華そば 高安
京都市左京区一乗寺高槻町10
075-721-4878
営業時間 11:30~27:00
不定休
中華そば 780円 謹製味玉120円
創業50年京都ラーメン老舗の味
「本家 第一旭 たかばし本店」ラーメン
JR京都駅近く4、5分のところに、老舗のラーメン屋が2軒並ぶ。
京都では先斗町にも祇園にも近い四条周辺に宿を取ることが多く、
駅周辺は不慣れだが、「本家 第一旭 たかばし本店」は、
一度は訪れてみたいと思っていた、京都を代表する創業50年余の老舗ラーメン屋だ。
朝5:00から深夜2:00まで営業というのも凄いが、
麺、スープ、焼豚、ネギにいたるまで、素材へのこだわりが半端ない。
雨降りしきる台風の夜、さすがに行列はできていなかったが、
暖簾をくぐると満席だった。
相席のテーブルに通され、ラーメンをネギ多めで注文する。
台風の影響か、店内はほとんど地元のひとり客。女性も多い。
厨房には湯気が立ち登り、スープのいい匂いが店内に立ち込める。
5、6分で、溢れんばかりの九条ネギがのったラーメンが、やってきた。
醤油味のスープが、旨い。
醤油は、京都・伏見の無添加の生醤油とのことだが、
豚骨出汁との相性がいい。
あっさりしているようで、まろやかなコクと旨みがジワジワくる。
スープの脂の加減もちょうどいい。
厳選された小麦粉に塩とかん水のみで練られた中細のストレート麺は、
スープがよく絡み、喉越しよく、スルスルと入ってしまう。
薄切りの焼豚は、たっぷり。かなりのボリュームだ。
赤身、脂身がバランスよくギュッと詰まっていて、特に脂身が旨い。
これだけで十分においしい中華そばなのだが、九条ネギが抜群にあう。
シャキシャキの食感、噛むごとに溢れる独特の甘みが、
スープと麺をさらに引き立てる。
老舗ならではのこだわりの味、磨かれ続ける京都ラーメンだった。
本家 第一旭 たかばし本店
京都市下京区東塩小路向畑町845
050-5570-0973
営業時間5:00~26:00
木曜日休み
ラーメン 700円 ネギ多め(無料)
並ぶ価値あり!
「 麺屋 猪一」支那そば 黒
今回、京都でもっとも訪れてみたいと思っていたのが、
河原町の「麺屋 猪一」。
先輩のそば好きおじさんから、
「京都に行ったら、そばではなく、支那そばを食べよ」
「白、黒、2杯は行っとけ」と教えてもらったのだ。
台風一過で気温は一気に上昇し、夕方になっても、まだ30度以上ある。
サントリー山崎蒸留所を見学後、河原町に向かう。
河原町から10分ほど、寺町通を奥に入った商店街の一角に「麺屋 猪一」はあった。
夜のオープンから間もないのに、すでに7、8人並んでいる。
最後尾に着くと店員さんから、メニューとともに凍ったおしぼりを渡される。
一気に汗が引く。なんとも嬉しいサービスだ。
メニューによると、ラーメンは、支那そば、鶏そば、和牛そばの3種類。
さらにスープは白(白だし醤油)、黒(濃い口黒醤油)の2種類から選べる。
2杯いけるかな? ご飯ものも、魅力的な字面ばかりで悩ましい。
シンプルに支那そば 黒を注文する。
店内はカウンター6席にテーブル2×2席の10席ほど。
20分ほどで、カウンター席に案内される。
デザインされた店内は、ジャズが流れて、
和モダンで落ち着いた雰囲気だ。
カウンターに着いてから、
どうしても気になっていたご飯「炙り帆立と豆腐のだしマヨ丼」を
追加注文できるか尋ねると、快く引き受けてくれた。
ただし、そば、ご飯を出すタイミングを考えているようで、
本来はご法度!
しかも、炙り帆立が時間がかかるようで、
スタッフのペースを乱してしまい、申しわけない気持ちでいっぱい。
すでに注文済みなので、支那そばは、それほど待たずに提供される。
見るからに美しいスタイルの支那そばだ。
まずは、スープからいただく。
脂ひとつ浮いてない、澄んだきれいなスープは、
最初はしっかりした昆布の旨みが、やってくる。
極みの旨さだ!
後からじわーっと、黒醤油のコク、甘み、旨みがやってくる。
動物系(豚・鶏)の脂を一切使っていないスープは、
実にまろやかで上品な味わい。
無添加の北海道産小麦を使用したストレートな細麺は、
絶妙な茹で加減で、ツルツルで弾力があり、食感豊かでおいしい。
ほんのり、小麦の香りがする。
京の都もち豚を使用したちゃーしゅーは、器の半分をしめるほどのボリューム。
薄切りながら、赤身の旨みと脂身の旨みが凝縮されていて、スープに溶け出す。
味付け玉子は濃厚ながら上品な味わい。黄身の部分の甘みが旨い。
最後に、七味、一味やとろろ昆布を少しだけ入れてみる。
これは好みか、旨いスープは入れても入れなくても、
正直なところ、どこまでも旨い。
たとえば焼酎をこのスープで割ったら、素晴しくおいしいと思う。
ブレのない完成度の高い、支那そば。恐れ入りました。
個人の好みですが、2017麺の旅、ベストの一杯だった。
ご飯「炙り帆立と豆腐のだしマヨ丼」も、素晴らしかった。
この食材の組み合わせの発想が凄い!
行列ができるには理由がある。
接客も素晴らしく、とても気持ちがいい。
並んでも食べる価値があった!
明日、京都を発つ前に、再訪決定!
すべてのメニュー、麺、ご飯を食べてみたい。
麺屋 猪一
京都市下京区恵比須之町528 エビステラス1F
電話非公開
営業時間 11:30~14:00 17:30~22:00(火-土)
11:30~14:00 17:30-21:00(日)
月曜日休み
支那そば 黒 800円 炙り帆立と豆腐のだしマヨ丼 450円
8月9日 搭乗28回目
伊丹より羽田へ
帰り際、ギリギリに打ち合わせが入り、
麺屋猪一の再訪は、次回へ持ち越しとなった、、、。
京都、やはり奥深い食文化の街だ。
まだまだ行ってみたいラーメン屋が数多くある。
河原町から十三、蛍池を経由して伊丹空港へ。
約1時間ほど670円の旅は、悪くありません。
お昼を食べてなかったので、ANA側の到着ロビーにある551直営の店舗で、
蒸し立ての豚まんを頬張る。
JAL側は、冷凍のお土産しか置いてないのが残念。
14:30 JAL120便は、定刻通り出発。
行きとは違い、揺れることもなく快適なフライト。
15:40 定刻通りに羽田に到着する。
28回目の搭乗完了。
VIPサファイア会員になるまで、あと22回搭乗。
30回搭乗で達成する準VIPのクリスタル会員までは、あと2回!
次回の旅で、まずは第1ステップをクリアだ。
マイルデータ、搭乗合計28回。
【羽田-伊丹】
搭乗カウント27回
フライトマイル
280(基本マイレージ)×75%(運賃倍率)=210マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=420
【伊丹-羽田】
搭乗カウント28回
フライトマイル
280(基本マイレージ)×75%(運賃倍率)=210マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=420
搭乗回数/28回
FLY ONポイント累計/19,566
京都への旅のお値段は
ウルトラ先得15,380円+1,340円
飛行機/15,380円(羽田-伊丹 ウルトラ先得7,690円+7,690円)
交通費/1,340円(伊丹空港-河原町 往復)
麺の旅/2,300円(3食)
合計/19,020円!(※宿泊費含まず)
次回は、四国地方へ、高知麺の旅
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KOJIRO(コジロー) 1964年生まれ。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど編集長として携わる。現在は気ままなフリーランサー。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、飛行機大好き。JALの生涯搭乗数は187回。忘れられぬ旅は、JALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ。麺好きの「食いしん坊」でもある。
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