2017年自腹でマイル修行&麺の旅
#07
GW神戸1泊2日=格安21,700円
旅人・KOJIRO(コジロー)
GW神戸1泊2日=格安21,700円
関空からリムジンバスで神戸麺の旅!
文/写真(iPhone 6s)/KOJIRO(コジロー)
4月30日 搭乗13回目
「関西国際空港」へ
前回は乗り継ぎで1日4回搭乗し、飛行機代だけで4万円の出費!
ソウル、台北、上海、香港など海外に行ける旅費は、やはり痛い。
今回の旅費は2万円台で抑えたいところだ。
5月、6月の予定は先得の格安運賃ですでに押えてあるのだが、
4月後半の予定がなかなか立たない。
ピンポイントで4月30日の出発しかスケジュールが取れない状況で、
直前の予約なのでJALサイトの正規航空運賃だと3万円はかかってしまう。
そのためJALツアーで「30日出発全国最も安く行ける場所」を探して見ると、
意外にも、神戸が1泊2日で格安21,700円!
ただ神戸には「神戸空港」があるのだが、JALは神戸空港の利用便がない!
しかも伊丹空港ではなく関西国際空港の利用になるが、
関空からリムジンバスに乗って「神戸」という旅も、いいのではないか。
06:37 羽田空港到着。
ゴールデンウイークで、羽田空港は旅行客でいっぱい。
電車が10分ほど遅れて焦るが、チェックインにはギリギリ間に合った。
飛行機は問題なく、定刻通り07:10に出発。
関空行きは、小さめのジェット機ボーイング737-800で3-3列。
いつも通りエコノミーの通路側席。
なお、ツアーの場合はクラスJは+2000円。当日変更は1000円で可能。
「千社札シール」をもらい、爆睡。
今回は1枚しかもらえず、まだ合計16枚。コンプリートは難しいな。
08:20に何事もなく関空に到着。
13回目の搭乗完了。
神戸麺の旅 1日目
『ラーメン まぜそば 縁』汁なし担々麺 #21
『いっぽし』らーめん #22
『麺屋 天孫降臨 三宮本店』天孫らー麺(しお) #23
1時間30分待ち!
「ラーメン まぜそば 縁」汁なし担々麺
関空から神戸三宮行きのリムジンバスは20分おきに出ている。
所要時間は65分で料金は1980円。往復割引運賃があり3080円とお得だ。
リムジンバスは楽チン。ドラえもんの「どこでもドア」ごとく、暑さ、寒さ、
雨も気にならず、乗り換えもなく行きたいところに連れて行ってくれる。
GW前半であったが高速道は意外に空いていて、わずか55分で到着。
神戸の食といえば神戸牛。ステーキ、焼肉、カツの名店は数知れず、
久しぶりに行きたい店もあるのだが、今回の旅は麺だけ攻めてみたい。
最初のお店は、三宮から阪神電車に乗り神戸市灘区に。阪神三宮ー岩屋(140円)
11:00「ラーメン まぜそば 縁」に到着。
縁は、連載で沖縄那覇のまぜそばを紹介したところ、名古屋、広島、札幌、
そして、神戸にもまぜそばで旨いところがあると読者から教えてもらったのだった。
店は小さな岩屋駅から2、3分ほどの住宅街にあった。
11:30オープンだが、すでに店の前には人が溢れている。
住宅街で行列防止のためだろう、店の前の予約シートに名前を記入して待つスタイル。
順番はすでに20組を超えていた。
店頭での記入予約制なので時間を潰し戻って来ることも可能なようだが、
急ぐ旅でもないし、天気もいいので店前のベンチに座り待つことにする。
オープン前11:15には、最初の客が案内されるが、どれくらい待つのだろう。
待っている人に話を聞く。その方は週2回通っているという。
「日曜日は限定の鶏こくラーメンがあるので、かなり混むので1時間は待つ」
「初めてなら、やはり汁なし担々麺がオススメ!」
「お腹に余裕があれば、最後にごはんを混ぜて食べてみて!」とのことだった。
12:10に入店。
カウンターは6、7席ほど、他にテーブル席が1つある。
清潔かつスタイリッシュな店内で、オープンキッチン越しに、
黙々と仕事をする店主の姿が見えて好感が持てる。
店内で食券を買って、さらに待つ。
汁なし担々麺(まぜそば)は、芝麻醤(ゴマペースト)が入ったタイプの
小辛、普通(仮)、濃厚、麻辣の4種と、入っていない香醇の5種類から選べる。
辛いものは好きだが、初訪なので3番目の辛さの「濃厚」を注文する。
麺は約200g。量が多いのでミニサイズ140gも選べるようだが、
麺の旅、たびたび「小」を頼み後悔しているので、ここは迷わず200g。
先ほど教えてもらった、〆ごはん(ごはん小 はし肉添え)をプラスする。
カウンター席では、鶏こくラーメンを完食後に坦々麺140gを食べている客がいた。
「そうか、そういう手があったか!」
カウンターに通されて、トータル1時間30分待ち!
ついにやってきました、待望の汁なし坦々麺!
ボリューム感が凄い。
まずはたっぷりのった肉味噌を食べてみる。
香ばしくて旨い。辛味、甘味もいい。
麺はもちもちの平打ち麺。
少しやわらかめだが、この麺、そのものがとても旨い。
麺とナッツ、玉ねぎ、青ネギ、唐辛子を底から絡めていただく。
箸使いが下手なので、麺がなかなか持ち上がらない(笑)
なんだ、これ?
衝撃的な旨さ。
坦々麺の概念が変わる。
あつあつの麺と具とクリーミーな芝麻醤のタレがまったり絡んで、
うーん、濃厚な味わい。
ナッツ、玉ねぎなど具材の食感もよく、
唐辛子の辛さと山椒のしびれが、口の中いっぱいに広がっていく。
旨い。
濃厚だけどしつこさはなく、
一気にボリュームたっぷりの麺を平らげてしまう。
そこに〆ごはんを入れて、少し多めに残したタレと混ぜる。
たっぷりタレを吸い込んだ坦々雑炊は、すべての旨味が凝縮されて、
ごはん一粒、汁一滴も残すことなく食べ尽くす。
繊細で洗練された汁なし担々麺に、
はまった!
『ラーメン まぜそば 縁』
神戸市灘区岩屋北町5-2-32 サニーハイツ灘1F
070-5262-3677
営業時間11:30~14:00 18:00~22:00(月・火・金)
18:00~22:00(木・土)11:30~15:00(日)
汁なし坦々麺「濃厚」850円 〆ごはん100円
黄金色のスープ
「いっぽし」の鶏白湯らーめん
2軒目の予定は同じ灘区にあり、阪神電車で3駅ほど移動する。岩屋ー新在家(140円)
新在家駅で降りると何やら行列が見える。
親子連れ、部活帰りの高校生、サラリーマンと7人ほどが並んでいた。
スープのいい香りに誘われて、
2軒目はラーメン専門店「いっぽし」に変更することに。
15分ほどで店内に。
メニューは、らーめん、チャシューめん、つけ麺のみ。
シンプルにらーめんを注文する。
L字型のカウンターで接客もさりげない。
隣で地元客の親子が楽しそうに食べているのが、なんとも微笑ましい。
まずはひと口スープからいただく。
あつあつ黄金色のきれいなスープは、濃厚な鶏白湯でまろやかでうまい。
鶏が全面によく出ていて、あとからあわせた魚介がついてくる感じがいい。
コラーゲンたっぷり、体に優しくしみわたる。
麺はやや細めのストレート麺。加水はやや高めでやわらかめ。
とろみのあるスープとの相性は抜群で「1+1=3」。
チャーシューもほどよいやわらかさ。厚みもあり、赤身と脂のバランスもよく旨い。
チャシュー麺にすればよかったな(笑)
するするといってしまい、もちろん汁を飲み干して完食。
偶然入ったお店が「旨い」だなんて。
これまさに、旅の楽しみだ。
ラーメン専門店『いっぽし』
神戸市灘区友田町3-3-11 北山ビル 1F
078-855-4874
営業時間11:30〜20:00(月-金)11:30〜18:00(土日祝)
毎週月曜日休み
らーめん700円
無化調のこだわり
「天孫降臨」の塩らーめん
三宮に戻り、ひとまずホテルにチャックイン。
JALツアーは同額でホテルのセレクトが可能なので、
今回も最近お気に入りのホテルグループ「ダイワロイネット神戸三宮」に宿泊。
神戸の街へのんびり散策に出かける。
ゴールデンウイーク、神戸三宮はかなりの賑わいだ。
ぶらぶらと三宮でせんべろ、3軒のはしご酒。
酔っ払いの締めは、やはりラーメン!
三宮駅からほど近く、化学調味料を使っていない「無化調」を売りにしている
「麺屋 天孫降臨 三宮本店」に向かう。
カウンター8席のみの小さな店。
満席だったが、ちょうど入れ替りで待つことなく入れた。
入り口でハートランドビール(中瓶)と天孫ラー麺(しお)の食券を購入し、
麺カタで注文する。
麺カタということもあり、サーブが早い。わずか5、6分ほどで運ばれてくる。
ここは厳選した素材「鶏、黒豚げんこつ、魚介、香味野菜」のスープが売り。
塩といっても、透き通るようなスープでなく、とんこつのように深い色合いだ。
まずはスープをひと口いただく。
やはり塩といっても、あっさり系ではない。
インパクトのある、魚介系黒豚げんこつ鶏白湯スープ。
あつあつのスープは、まずは塩の旨みが感じられ、
あとからそれぞれの素材がじわじわやってくる。
麺は細麺ストレート。麺カタにして正解、スープと麺があう。
化学調味料を使っていないからか食べすすめても飽きがこない。
雑味のないまろやかなスープは、最後までおいしい。
本日3杯目も、スープを飲み干して完食。
食後も口の中が乾かず、後味がとてもいい。
まさに飲んだ後、締めの1杯にふさわしいラーメンだ。
『麺屋 天孫降臨 三宮本店』
神戸市中央区三宮町2-11-1 センタープラザ西館 1F
電話非公開
営業時間11:00〜23:00
天孫らー麺(しお)690円
神戸麺の旅 2日目
『北野坂 こばやし』鴨南蛮そば #24
『北野坂 奥』つけめん #25
塩でいただく十割蕎麦
「北野坂 こばやし」鴨南蛮そば
麺の旅、2日目は無性に「そば」が食べたくなり、
異人館街に近い北野坂を上がりきったところにある、
手打ちの十割蕎麦の『北野坂 こばやし』を訪れる。
ここは塩で蕎麦を食べさせてくれる店だ。
ビルの入り口に大きなゾウの像があるビルの地下飲食街にあり、
店内はゆったりしていて、和モダンの落ち着ける空間。
奥にはガラス越しに、広くて清潔な蕎麦打ち処も見える。
鴨好きは、鴨南蛮そばを注文する。
蕎麦茶が、まろやかでおいしい。
蕎麦を待つ「間」って、なんてワクワクするのだろう。
最初に蕎麦と塩のみ供される。
丁寧な蕎麦切りで、端正で美しいきれいな盛りだ。
まずは蕎麦のみをいただく、上品な甘みと香りが鼻を抜ける。
十割だがコシがありツルツルで喉越しよく、蕎麦だけで旨い。
塩をつけて食べてみると、さらに甘みが増して旨い。
塩だけでも、ひと皿いけてしまう。
ちょうどいい頃合いに鴨南蛮がやってくる。
つゆは繊細な味わいながら、鴨の濃厚な旨みと鰹が利いている。
レア感のある鴨肉は厚みがあり、しっかりした食感がいい。
鴨団子は粗挽きながら滑らかでプルプル。
焼かれたネギは香ばしく、つゆだけを啜ってしまう旨さだ。
そして、いよいよ蕎麦とつゆのマリアージュ。
塩だけでもいけてしまう蕎麦だが、鴨汁との相性は絶妙。
蕎麦湯を楽しむ前に、つゆを全部飲み干してしまった。
「ラーメンじゃないのだから」と独り突っ込み(笑)
蕎麦湯は、残った塩を合わせていただいてみる。
蕎麦粉を足しているのか、トロっとして風味豊か。これまた、いい塩梅。
最後に、再び蕎麦茶をいただき、
至福な蕎麦時間の余韻を楽しむ。
『北野坂 こばやし』
神戸市中央区中山手通1-22-10 象ビル 1F
078-252-0688
営業時間11:30~15:00 17:30~20:00(月~土)11:30~15:00(日祝)
鴨南蛮そば 1700円
器はSTAUBの鉄鍋
「北野坂 奥」つけめん
神戸麺の旅、これにて終了!
といきたいところだが、北野坂に気になる店があり、そのまま向かう。
北野坂の下の交差点のビルの地下なのだが、
方向音痴なもので、入り口がなかなか見つからない。
階段を降り薄暗い地下の一番奥に、まさに「北野坂 奥」があった。
引き戸を開けると、製麺機の音と小麦粉の香り、スープのいい香りがする。
ジャズが流れ、明るく広めのスタイリッシュな店内は満席だ。
食券を買ってから外で順番を待つスタイルのようだが、
タイミングよくカウンターが1席空いて待つことなく通される。
医食同源、手作り、無化調がコンセプトとのこと。
シンプルに、つけめんを注文する。
ランチタイムは、麺2玉まで無料ということで、1.5玉に。
店内は女性2名だけで手際よく仕事をしている。厨房も広くてとてもきれい。
機械音はするが、麺打ちは小麦粉の積まれた入り口奥にあり見えない。
まず麺が供される。
麺は中太、白い小麦粉色のストレート麺。
ざる蕎麦のようなきれいな盛りにネギに極太シナチクが添えられている。
自家製麺は無かん水でかなりしっかりしていて、歯ごたえがいい。
スープの器は、おしゃれなSTAUB(ストウブ)の鉄鍋。
中は熱々グツグツと沸騰した状態でやってくる。
STAUBなら最後までスープが冷めない、凄いアイデア。
火傷しないようにスープをひと口。濃厚で豚骨と魚介の旨味がたっぷりだ。
濃厚なスープに麺が負けてない。これは旨い。
チャーシューも、炙り具合がほどよく香ばしくておいしい。
不思議だ、濃厚だけど上品な味わい。
つけ麺(ラーメン)というより、おいしい出汁で蕎麦を食べているような感覚。
割スープのサービスがあることを知らず、
スープはそのまま飲み干し、一気に1.5玉を完食。
神戸1泊2日麺の旅、
すべて初訪ながら、旨かった!
『北野坂 奥』
神戸市中央区中山手通1丁目9-24 M’s北野坂ビルB-2号
電話非公開
営業時間11:30~14:00/17:00~翌3:00(月〜木)
11:30~14:00/18:00~翌5:00(金土・祝前日)
11:30~14:00/18:00~22:00(日祝)
つけめん 700円
5月1日 搭乗14回目
羽田空港へ
13:20 三宮からリムジンバスに乗り14:20に関西国際空港に到着。
数年前に関空発行のフリーマガジンを編集していたので、
隅から隅まで知り尽くした馴染みのある空港だ。
空港内の「YEBIS BAR」で軽く1杯やってから搭乗する。
客室乗務員によるドリンクサービスでコーヒーが少しかかるアクシデント。
年間50回搭乗を目指せば、通路側席はそんなことも、ある。
火傷したわけでもなく、洋服もシミになったわけでもないので、
ご丁寧なクリーニング代の申し出はお断りした。
それより「千社札シール」をもらい忘れてしまったことが悔やまれる。
飛行機は定刻通りに羽田空港に。
14回目の搭乗完了。
VIP会員になるまで、あと36回搭乗である。
マイルデータ、搭乗合計14回。
JALツアーのマイル付与は50%
【羽田-関空】
搭乗カウント13回
フライトマイル
280(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=140マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=280
【関空-羽田】
搭乗カウント14回
フライトマイル
280(基本マイレージ)×50%(運賃倍率)=140マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)=280
搭乗回数/14回
マイル累計/マイル4,631
FLY ONポイント累計/10,867
GW 神戸1泊2日旅のお値段は、
トータル 格安25,270円!
飛行機+宿泊/JALツアー21,700円
交通費/リムジンバス関空-三宮往復3,080円 阪神電車490円
徒歩/0円
麺の旅 5杯/4,740円
合計/25,270円
次回は、北海道シリーズスタート、第1弾「札幌ラーメン!」
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KOJIRO(コジロー) 1964年生まれ。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、トラベル誌、フリーマガジンなど編集長として携わる。現在はフリーランサー。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、飛行機大好き。JALの生涯搭乗数は173回。忘れられぬ旅は、JALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリひとり旅。麺好きの「食いしん坊」でもある。
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