2017年自腹でマイル修行&麺の旅
#06
1日4回搭乗!弾丸日帰り「但馬空港」蕎麦の旅
旅人・KOJIRO(コジロー)
JALマイラーの聖地「但馬空港」へ
城崎温泉&京丹後市久美浜町 蕎麦「ろあん」 弾丸日帰り旅!
文/写真(iPhone 6s)/KOJIRO
1日4回搭乗!
マイル修行らしくなってきた!
VIP会員になるためには年間50回搭乗が必須の条件なので、
毎月搭乗4回×12カ月=48回。それに2回足せば50回は達成できる。
1月大阪、宮古、2月沖縄、熊本と順調に乗って、搭乗8回達成。
しかし、3月は仕事の都合で搭乗ゼロになってしまった。
そのため、今回は目的地まで乗り継ぎ、1日4回搭乗することにする。
JALマイレージ修行僧に聖地といわれている「但馬空港」を利用する。
なぜ聖地かというと、但馬空港にはわずか滞在25分で、
同じ飛行機(10:10発)で、伊丹→但馬→伊丹とトンボ帰りできるからである。
僕のフライトスケジュールは、タイトではあるがトンボ帰りではなく、
JAL101 羽田(06:30)ー伊丹(07:35) 特割12,290円
JAC2321 伊丹(09:05)ー但馬(09:45)特割8,100円
JAC2324 但馬(18:05)ー伊丹(18:45)特割8,100円
JAL134 伊丹(19:30)ー羽田(20:40)特割10,890円
羽田空港ー伊丹空港ー但馬空港ー城崎温泉(全但バス)ー豊岡(山陰本線)ー
かぶと山(京都丹後鉄道)ー京丹後市久美浜町「ろあん久美浜店」(徒歩)ー
かぶと山ー豊岡(全担バス)ー但馬空港ー伊丹空港ー羽田空港。
飛行機、バス、電車、徒歩による大移動の濃厚日帰り旅である。
航空運賃だけで1日39,380円。
我ながら、正気の沙汰とは思えない、、、。
4月22日、マイラーの聖地
「但馬空港」へ
新宿で朝まで飲み会。
からの羽田空港直行。(いい歳して、なにやってんだか。)
評判のバスタ新宿を使ってみようかと思ったが、羽田空港行きは片道1,230円。
大きな荷物もなく時間もさほど変わらないので電車(610円)を利用する。
4月22日、6時前だというのに土曜日早朝の羽田空港は予想外の混みよう。
ベンチがどこも空いてない。
伊丹行き始発にいたっては、空席ゼロの満席だった。
エコノミーは3-4-3列。センター4列の通路側席を予約しておいてよかった。
「JAL千社札シール」
目指せコンプリート!
06:30に定刻通りに出発。
機内で客室乗務員ゆかりの都道府県がデザインされた「JAL千社札シール」をもらう。
希望者に配布されるキャンペーンで、2017年6月30日まで実施される。
飛行機オタクには、なんともうれしいプレゼントだ。
機内の客室乗務員の全員分がまとめてもらえるので、この便では7枚ゲット。
このキャンペーンは昨年からやっていたらしいのだが、全く知らなかった。
今年すでに8回も乗っている。相当集められたはず、、、。
また、47都道府県の「千社札シール」を集めると、
特別な「コンプリート千社札シール」がもらえるようなので、
期間は6月末までだが、コンプリートを目指してみるか。
シールをもらったあとは、爆睡。だって徹夜で飲み会。
風の影響か、定刻より10分ほど遅れて伊丹空港に到着する。
9回目の搭乗完了。
36人乗りプロペラ機で
山の中の「但馬空港」へ
伊丹空港から09:05発の乗り継ぎ便で、但馬空港へ。
まだ出発まで時間があるのでコーヒーにクッキーで軽い朝食。
国内線航空機への乗り継ぎには25分以上必要なのだが、
フライトイレギュラー等の理由により乗り継ぎできない場合がある。
イレギュラーで2、3度と乗り遅れたトラウマがあり、
念のために羽田から1便早い始発便を利用しているので今回は余裕である。
但馬へはJAC(日本エアコミューター)が運航する。
使用機体のSF3は、ジェットではなく2輪のプロペラ機。
たったの36人乗りだ。
ターミナルからバスで移動し滑走路から直接機内に乗り込む。
わずか70マイル、35分あまりのフライトだが、
まるでプライベート機で旅行するような雰囲気で、大好きな路線だ。
機内は天井が低く、173センチの僕でも頭が届くよう。席の配列は1列と2列。
僕は1列席で尾翼の真横でプロペラがよく見える。
プロペラが徐々に回りだし羽が見えなくなるほど急回転し、いよいよ滑走を始める。
スポーツカーで急発進する時のようなGが背中にかかり、轟音とともに離陸する。
大型ジェット機では味わえないダイナミックな飛行は醍醐味だが慣れないと酔う。
機内から見える山麓の新緑の山並みはとても美しい。
寝る間もなく定刻よりも少し早く、山の中にある但馬空港に到着する。
10回目の搭乗完了。
機体から降ろされた10段の小さなタラップを下り、そのまま空港出口へと向かう。
古い映画の旅情のワンシーンのよう(笑)。
麺の旅
『ろあん 久美浜店』盛りそば#20
志賀直哉の世界
城崎温泉へ
麺の旅、まずは城崎温泉に向かう。
城崎温泉には、フライト時間に合わせて空港からの直行バスが1日2往復。
約30分ののどかなバスの旅である。
09:50但馬空港ー10:29城崎温泉(全但バス490円)
志賀直哉の「城の崎にて」の世界観に幼少のころから憧れて、
城崎温泉は今回で実に5回目の訪問である。城崎はやはり一人旅が似合う。
昔ながらの温泉街は風情があり、さらりとしたお湯もよく、カニの旨い名旅館も多い。
本来は泊まりでこその温泉地だが今回は日帰りだ。
まだ朝早く、あいている店も少ない。
麺の旅なのだが城崎で麺をイメージできず、朝食はカニ・エビ丼とビールを頼む。
評判の店だが季節外れということもあるのか、価格に見合ったものではなく残念な味わい。
城崎温泉は7つの外湯めぐりが1200円でできるのだが、
今回は「御所の湯」(800円)で内湯、露天風呂、ミストサウナを堪能。
源泉掛け流しのやわらくていい湯だ。昨夜の酔いも覚めて、心身ともにさっぱり。
山道を徒歩30分
至福の蕎麦「ろあん久美浜店」
12:37城崎温泉(山陰本線200円)ー豊岡(京都丹後鉄道320円)ー13:25かぶと山
城崎温泉は名残り惜しいが、14時に予約した蕎麦「ろあん久美浜店」に向かう。
城崎温泉から山陰本線特急で、直通で京都まで行くことができるので、
行きは飛行機で城崎温泉2泊、京都に移動し2泊して新幹線で帰るという、
なんとも豪勢な夏休みを楽しんだこともあった(遠い過去の話)。
豊岡で単線1両編成の京都丹後鉄道に乗り換える。
地元の人、学校帰りの高校生。のんびりしていて「鉄旅」も悪くない。
無人のかぶと山駅に着く。ここから甲山(こうざん)の裾野に沿って山道を歩く。
山道といっても舗装道で車も行き交う。ただ歩いている人は誰もいない。
結構な起伏だが、天気もよく、何より新緑が気持ちいい。
ホトトギスの美しい鳴き声に励まされ、30分ほどで「HOTEL HOLYDAY HOME」に到着。
ホテルの敷地内の右手奥の一軒家の佇まいが「ろあん久美浜店」だ。
店内は窓が大きく、光が取られていて明るくきれいだ。
その窓際にゆったりテーブル4席、広めの座敷1席と贅沢な空間である。
兵庫県の篠山にある「ろあん松田」の初代の大将と奥さまでやっているとのこと。
奥さまにメニューの説明を受ける。
すべてのそばに、地元の丹後で採れた野菜料理が付くとのこと。
盛りそば、天ぷらに、徒歩なので日本酒を冷で頼む。
まずは日本酒を少しやりながら料理を待つ。
日本酒は1種類のみで地元の木下酒造の中汲みという。
ほどよく冷えていて味わい深い。無濾過の生原酒で、純米酒かな?
個性的でコクがあってうまい。
程なく野菜料理が2皿。
まずはお浸しを味わう。えごまに絡めた明日葉は味がしっかりとしている。
菜の花は薄めの味付けで、土筆は風味豊かでおいしい。
一緒に添えられたこのしろは酢の締め具合がよく、酒がすすむ。
山で採れたこごみとしめじとかぶらの野菜の煮物は、
ゆずが添えられていて、やさしい味わいだ。
山菜のアクが苦手なのだが、とてもおいしく食べられた。
薄味の出汁も飲み干してしまった。
いずれも繊細な味付けの野菜料理でうまい。
3皿目は山椒の香り付けをしたオイルであえた野菜サラダ。
すべて地元や店の庭で採れたという種類豊富な新鮮な山菜や野菜は味が濃く、
山椒の香り付けをしたピリッとしたオイルが素晴らしくマッチしている。
燻製したえのき茸は噛めば噛むほど香ばしく、口の中いっぱいに広がる。
4皿目は地元の豆腐に久美浜湾で採れた牡蠣の燻製。
「一緒に食べて味わってください」といわれたが、まずは牡蠣だけ。
牡蠣の燻製のいい香りが鼻を抜ける。
豆腐と一緒に食べると、なんともいえぬ食感で、さらにおいしい。
別注の天ぷらは海老2尾で頭付きのまま揚げられていて、身はプリプリ。
アツアツでとろける海老の味噌が、とてもうまい!
尻尾まで香ばしく、すべていただいた。
ゆっくり楽しもうと思っていたのだが、
どれもおいしく徐々に食べるスピードが上がってしまった。
そばの前菜とは思えない、姿も美しい京の野菜料理を堪能した。
口直しにと出された甘酒を飲み、本日の主役のそばを待つ。
そばはシンプルに汁と山葵のみ。
細すぎず、太すぎず、多少ばらつきがあるが、盛りがとてもきれいだ。
麺のみを食べてみる。
水切りもよく、自然な味わいでうまい。
そばの香りが口の中に広がる。
汁は濃いめ、汁を少しだけつけて味わう。喉越しがとてもいい。
これはうまい。好きなそばだ。
十割ではなく外一ということからなのか、
麺の弾力と歯ざわり、喉越しは抜群にいい。
山葵は汁に溶けるのが嫌なので、そばにのせて味わう。これも美味。
さらりとしたそば湯で最後を締めて、至福のそば時間を堪能。
今回の麺の旅は、「ろあん 久美浜店」のそばのみ。
これだけで大満足!
『ろあん 久美浜店』
京都府京丹後市久美浜町2575
0772-83-3133
営業時間11:30〜16:00 18:00~21:00(夜は要予約)
第1・3水曜、毎木曜日休み
盛りそば2500円、天ぷら800円、日本酒800円
機材変更で40分の遅れ
あわてない、あわてない
15:36かぶと山(京都丹後鉄道320円)ー豊岡(全但バス310円)ー但馬空港
「ろあん」からの帰り、かぶと山駅へははほとんど下り道で楽だ。
お腹もいっぱいだし30分弱、ちょうどいい運動だ。
その途中に、JACから携帯に電話があった。
JAC2324但馬18:05発伊丹行きが、機材変更により40分ほど遅れるとのこと。
すると予約のJAL134伊丹19:30発羽田行きには乗り継げない可能性があり、
乗れない場合は羽田への最終便JAL136 20:20発に振り替えてくれるという。
前回の熊本もそうだが、空の旅に遅延はつきもの。あわてない、あわてない。
最悪でも羽田行きの最終便が後ろにあるので、東京には帰れそうだ。
電車バスを乗り継ぎ、無事に但馬空港に到着。
遅延の遅れのお詫びとして但馬空港内のカフェで利用できる飲食券をもらう。
ビールをいただきながら飛行機の到着を待つ。
結局、但馬空港は40分遅れて18:45に出発した。
飛行は順調で伊丹には40分ほどのフライトで19:25に到着する。
11回目の搭乗完了。
乗り継ぎ5分では無理だ!
しかし、JAL134伊丹19:30発羽田行きも到着が遅れたようで、
最終的には10分遅れの19:40発に変更になり、
何事もなかったように、予約便に乗り込むことができた。
帰りも忘れずに「JAL千社札シール」をもらい爆睡。帰りは8枚ゲット。
これからの空の旅の楽しみが増えた。
飛行機、電車、バス乗り継ぎ、徒歩1時間。さすがに疲れた!
12回目の搭乗完了。
VIP会員になるまで、あと38回搭乗である。
JALの特別割引運賃のマイル付与は75%
マイルデータ、搭乗合計12回。
【羽田-伊丹】
搭乗カウント9回
フライトマイル
280(基本マイレージ)×75%(運賃倍率)=210マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)+特割ボーナス400ポイント=820
【伊丹-但馬】
搭乗カウント10回
フライトマイル
70(基本マイレージ)×75%(運賃倍率)=53マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)+特割ボーナス400ポイント=506
【但馬-伊丹】
搭乗カウント11回
フライトマイル
70(基本マイレージ)×75%(運賃倍率)=53マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)+特割ボーナス400ポイント=506
【伊丹-羽田】
搭乗カウント12回
フライトマイル
280(基本マイレージ)×75%(運賃倍率)=210マイル
FLY ONポイント
フライトマイル×2(国内線倍率)+特割ボーナス400ポイント=820
搭乗回数/12回
マイル累計/マイル4,351
FLY ONポイント累計/10,302
JALマイラーの聖地「但馬空港」へ
日帰り旅のお値段は
驚愕の45,184円!
飛行機/39,380円
交通費/1,640円
徒歩/0円
「麺の旅」/4,164円
合計/45,184円!
次回は、神戸1泊2日 JALツアーの旅
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KOJIRO(コジロー) 1964年生まれ。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、トラベル誌、フリーマガジンなど編集長として携わる。現在はフリーランサー。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、飛行機大好き。JALの生涯搭乗数は171回。忘れられぬ旅は、JALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ。麺好きの「食いしん坊」でもある。
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