究極の個人旅行ガイド バックパッカーズ読本
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はじめに
文と写真・『バックパッカーズ読本』編集部
タイトルイラスト・野崎一人 タイトルデザイン・山田英春
1990年代後半。あの頃、世はちょっとしたバックパッカー・ブームだった。
タレント猿岩石のユーラシア大陸横断旅行。
タイ国際航空のヒットCM「タイは若いうちにいけ」。
そして旅のバイブル『深夜特急』(沢木耕太郎著)のドラマ化。
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』は
タイの島を舞台に描かれ、人気となった。
そんな流れの中で、『バックパッカーズ読本』の第一作目が出版された。
1998年のことだ。
その後、シリーズ本として幾度も全面改訂を重ね、
2017年には『最新改訂版 バックパッカーズ読本』が出版された。
バックパッカーという旅のスタイル、ノウハウを少しは世に広められたかな、
とも思うが、それから20年が経っている。
旅の世界は大きく変わった。
ネットの普及によって列車や飛行機のチケットは簡単に手に入るようになり、
駅で長蛇の列に並ぶ必要はもうない。
安宿のドミトリーのベッドひとつから予約できるいま、
飛び込みで宿を探すことも減った。
途上国も経済発展によってインフラが整いつつあり、移動に苦労することも、
おんぼろ宿に辟易することも少なくなってきた。
そんな時代の変化を取り込みつつ、書籍『バックパッカーズ読本』もリニューアルを続けてきたが、
このたび(今さらながら)ウェブでも情報を発信していくことになった。
安かろう悪かろうの昔ながらのきつい旅ではない、
快適さとゆとりを持ったスマートな個人旅行。
そんな新しい時代のバックパッカーの姿と、最新の旅情報をお届けしたいと思っている。
編集部発の記事に加えて、ときどきは海外をいま実際に旅しているバックパッカーたち、
現地在住の日本人からも寄稿していただく予定なので、お楽しみに!
『バックパッカーズ読本』編集部 格安航空券情報誌『格安航空券ガイド』編集部のネットワークを中心に、現在は書籍やWEB連載に形を変えて、旅の情報や企画を幅広く発信し続けている編集&執筆チーム。編著に究極の個人旅行ガイド『バックパッカーズ読本』シリーズなど。 |