<時間旅行>戦前日本の日記
和8年:東京市の郵便局に勤務し、夜学にも通う20代の独身男性。#1933年3月15日 #戦前の日記
11月11日、1月1日、1月10日、1月19日、1月31日、2月13日、3月3日、3月12日の日記と同一人物。独身。東京市の郵便局に勤務しており、保険の外交営業をしている。夜学にも通っていたようだ。
春を喜ぶ日記の主。文中の「小春日和」は旧暦の10月の呼称の一つで、秋から冬に向かうこの時期の春のように穏やかな陽気が続くことを指している。そのためこの使われ方は誤用である。現在でも多く見られるこの間違いは当時からあったようだ。 この年の3月3日には、東北地方に大地震が発生。マグニチュードはM8.1、死者3021名、不明43名、負傷968名という惨事となった。被害に遭った地域、大津波や火災など2011年の東日本大震災とあまりに似通った状況に驚かずにはいられない。彼はその日のことも日記に綴っている。→【3月3日の日記】
【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立 2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される 2月 国際連盟が日本軍の満洲撤退勧告案を42対1で可決。松岡代表退場 3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る 9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店