<時間旅行>戦前日本の日記
和4年:恋や友情に悩む23歳の男性。前に座る女性はもしかして…妄想する…。 #戦前の日記#1929年6月14日
23歳の男性。旧制第八高等学校文科乙に在学していたが、この4月より帝国大学に入学。11月30日、1月22日、3月4日、3月19日、4月3日、4月5日、4月7日、4月8日、4月11日、4月28日、5月18日と同じ人物。
ある懇談会である知り合いの女性が自分の席前に座った、ということから日記の男性は様々な想いを巡らせる。 この女性は友人の・添田さん・と付き合っているのにもしかしたら、この女性は僕に気があるのでは? いや、からかっているのではないか? しかし自分はそんな女には愛情を捧げることはできない。僕を誘惑するような女は呪われてしまえーーそんなことが綴ってある。 もちろん、これは彼の妄想で、その女性は何も考えていなかったのだろうが。
【昭和4年の出来事】 2月 東京市で説教強盗妻木松吉が逮捕 2月 大正天皇の第3皇男子・宣仁親王が、徳川喜久子と結婚して高松宮家を創設 4月 寿屋(現サントリー)が初の国産ウイスキーを販売。価格は4円50銭 4月 新宿と片瀬江ノ島を結ぶ小田原急行電鉄江ノ島線が開通 6月 隅田川に厩橋完成 6月 北海道駒ヶ岳が噴火 8月 ドイツの大型飛行船・ツェッペリン伯号が霞ヶ浦海軍航空隊施設に降り立つ 9月 小林多喜二の『蟹工船』が発売 10月 NY証券取引所で株価が大暴落。世界恐慌の引き金に 11月 光州学生事件 12月 東京駅に八重洲口開設