<時間旅行>戦前日本の日記
和15年:大阪にある商店で奉公をしている10代半ばの少年。#戦前の日記 #1940年6月26日
大阪にある商店で奉公をしている。お金を貯めて進学をしようと考えているらしく、働きながらも勉強を毎日している。
昭和15年、日本では、神武天皇が即位してから2600年という記念の年として、満州国の皇帝・愛新覚羅溥儀やタイ王国や中華民国(汪兆銘政府)の首脳も奉祝のために訪日した。日記の記述もこのときの来日のことだ。 この年はその他にも、記念事業として東亜競技大会や紀元二千六百年式典の開催、東京の勝鬨橋が造られるなど、様々なイベントが行われた。 しかし予定していた夏季オリンピック東京大会、冬季オリンピック札幌大会、紀元2600年記念日本万国博覧会などは日中戦争の長期化に伴い中止された。
【昭和15年の出来事】 2月 皇紀2600年(紀元2600年)祝典が行われる。 3月 内務省が芸能人の外国名・ふざけた芸名禁止を通達するなど敵性語追放が始まる。 5月 イギリスでチャーチル挙国一致内閣成立。 5月 日本軍が重慶を大空襲。 6月 アメリカが戦時体制に。ルーズベルト大統領が国防力強化のため、科学者動員令を発布。 6月 ドイツ空軍がパリを空襲するなど対仏同攻撃を開始し14日にはドイツ軍がパリに無血入城。 8月 国民精神総動員本部が東京市内に「贅沢は敵だ!」の立看板を設置。 9月 日独伊三国軍事同盟成立。 10月 大政翼賛会発会。 12月 ドイツのヒトラーが独ソ戦の準備を命令。