<時間旅行>戦前日本の日記
和15年:大阪にある商店で奉公をしている10代半ばの少年。#1940年9月24日
1940年(昭和15年)9月24日 10代半ばの少年。大阪にある商店で奉公をしている。お金を貯めて進学をしようと考えているらしく、働きながらも勉強を毎日している。6月11日、6月18日、6月26日、7月22日、7月23日、8月9日、9月5日と同じ人物。
1939年9月1日にドイツ軍がポーランドへ侵攻したことにより第二次世界大戦は始まった。日記が書かれた1940年の時点でヨーロッパ大陸ではすでにナチス・ドイツのフランス侵攻によりフランスは敗北。日本軍は、この年の9月22日よりフランス領インドシナへ進駐を開始した。ドンタンというのは北部インドシナの地名で、ここでは進駐時に残っていたフランス軍と日本軍の間で戦闘も行われた。この仏印進駐により日本とアメリカの関係は悪化。太平洋戦争へと繋がっていく。
【昭和15年の出来事】 2月 皇紀2600年(紀元2600年)祝典が行われる。 3月 内務省が芸能人の外国名・ふざけた芸名禁止を通達するなど敵性語追放が始まる。 5月 イギリスでチャーチル挙国一致内閣成立。 5月 日本軍が重慶を大空襲。 6月 アメリカが戦時体制に。ルーズベルト大統領が国防力強化のため、科学者動員令を発布。 6月 ドイツ空軍がパリを空襲するなど対仏同攻撃を開始し14日にはドイツ軍がパリに無血入城。 8月 国民精神総動員本部が東京市内に「贅沢は敵だ!」の立看板を設置。 9月 日独伊三国軍事同盟成立。 10月 大政翼賛会発会。 12月 ドイツのヒトラーが独ソ戦の準備を命令。