<時間旅行>戦前日本の日記
和15年:大阪にある商店で奉公をしている10代半ばの少年。#1940年9月5日
1940年(昭和15年)9月5日 10代半ばの少年。大阪にある商店で奉公をしている。お金を貯めて進学をしようと考えているらしく、働きながらも勉強を毎日している。6月11日、6月18日、6月26日、7月22日、7月23日、8月9日と同じ人物。
立身出世を描いた小説を読んで、自分も後輩のために己の人生で学んだことを小説にしたいと考えたようだ。ちなみに日記を書いているのは10代半ばの少年。人生訓をまとめるには少し早すぎるような気もする(笑)。 日記の冒頭に書いてあるのは、皇族の北白川宮永久王が、陸軍軍人としてモンゴルへ赴任していた際に、演習中、航空事故に巻き込まれ事故死した一件のこと。実際には事故死であったにも関わらず、当時の報道では名誉の戦死と発表された。
【昭和15年の出来事】 2月 皇紀2600年(紀元2600年)祝典が行われる。 3月 内務省が芸能人の外国名・ふざけた芸名禁止を通達するなど敵性語追放が始まる。 5月 イギリスでチャーチル挙国一致内閣成立。 5月 日本軍が重慶を大空襲。 6月 アメリカが戦時体制に。ルーズベルト大統領が国防力強化のため、科学者動員令を発布。 6月 ドイツ空軍がパリを空襲するなど対仏同攻撃を開始し14日にはドイツ軍がパリに無血入城。 8月 国民精神総動員本部が東京市内に「贅沢は敵だ!」の立看板を設置。 9月 日独伊三国軍事同盟成立。 10月 大政翼賛会発会。 12月 ドイツのヒトラーが独ソ戦の準備を命令。