<時間旅行>戦前日本の日記
和12年:東京で浪人生活をスタートした医大を目指す少年。#戦前の日記 #1937年6月1日
旧制中学の5年生で16歳の少年。埼玉県在住。1月14日、2月18日、3月5日、3月17日、3月28日、4月1日、4月6日、4月9日、4月17日、5月14日の日記と同じ人物。
東京にて浪人生活を始めた少年。新しい月となり気持ちも新たに合格へ向けて気合いを入れ直している。文中の「林内閣総辞職」とは、陸軍の支持を受けて1937(昭和12)年2月に第34代首相に就任した林銑十郎が内閣を総辞職した一件を指している。この年の2月に成立した林内閣は、軍のロボット内閣といわれたが総選挙で野党に惨敗。5月末に内閣総辞職した。4カ月間の短命内閣であったため、「何にもせん十郎」と揶揄され、当時の流行語になった。そして林銑十郎の辞職を受けて、首相に就任したのは、元老・西園寺公望に推挙された近衛文麿であった。 ※この日記は昭和11年用の日記帳に書いているが、内容は昭和12年のもの。
【昭和12年の出来事】 1月 スペイン内戦 4月 東京・札幌間に定期航空路開設 5月 パリ万国博覧会開幕 7月 通州事件。中国北部で日本軍留守部隊や日本人居留民が虐殺される 8月 上海で海軍陸戦隊と中国軍が交戦。第二次上海事変勃発 9月 蒋介石が中国共産党を承認し第二次国共合作が成立 11月 日独伊防共協定成立 12月 日本軍が南京を占領