<時間旅行>戦前日本の日記
正13年:海軍兵隊で巡洋艦・春日に乗船し、電信室に勤務している20代の男性。#戦前の日記 #1924年10月31日
1924年(大正13年)10月31日 20代の男性。海軍兵隊で巡洋艦・春日に乗船し、電信室に勤務している。5月22日、6月15日、6月27日、9月22日と同じ人物。
この日は、大正天皇の誕生日を祝う、天長節という祝日として、日記の男性も、乗船する船を、満艦飾(軍艦が祝意を表すために、艦首からマストを通して艦尾までの旗線に信号旗などの旗を連ねて掲揚して飾ること)にするなどしていたようだ。 しかし、実は大正天皇の誕生日は本来8月31日だった。これは真夏は天長節の式典に不都合があるとして、1914年から祝日は2か月後の10月31日に移されていたためにこの日に行われていた。大正時代は、本来の誕生日である8月31日も休日で、10月31日と合わせ天皇誕生日としての休日は年に2回あったのだ。
【大正13年の出来事】 1月 皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)と良子女王(後の香淳皇后)ご成婚 3月 谷崎潤一郎『痴人の愛』連載開始 5月 アメリカで排日条項を含む移民法が成立。日本人の移民が全面禁止される 8月 甲子園球場落成 12月 銀座松坂屋オープン