旅する&恋する! 韓国ドラマ

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#43

韓流歴史紀行〈4〉紅葉の南怡島

文・康 熙奉(カン ヒボン) 写真・康熙奉&井上孝

 ソウル市民が愛する紅葉の名所の一つが南怡島(ナミソム)である。この南怡島といえば、『冬のソナタ』のロケ地となって一躍脚光を浴びた場所だ。紅葉を見ながら、南怡島をゆっくりと歩いてみよう。

 

写真1南怡島には美しい並木道が多い

葉っぱの形の島

 南怡島はソウルの東北側60キロメートルのところにある。

 ソウルから鉄道で春川(チュンチョン)方面に向かうと、その途中に加平(カピョン)という駅がある。

 その駅で下車すればタクシーと渡し船で南怡島へ行くことができる。

 

写真2

船着場から船に乗ると10分足らずで南怡島に着く

 

 島とはいっても、実際には北漢江の中州である。

 ちょうど葉っぱのような形をしている。

 周囲は6キロメートルだ。

 美しい並木道が多いので恋人たちの散策コースとして知られていた。また、1970年代から1980年代にかけて大学の合宿によく使われたので、その時代に大学生だった人たちは懐かしく南怡島を思い出すだろう。

 私が『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督に取材したとき、彼はこう語っていた。

「学生のときにみんなで南怡島に行ったことがあるんです。それで記憶に残っていて、『冬のソナタ』でメインのロケ地にしました」

 確かに、当時の学生たちは南怡島によく出掛けていたが、とりたてて目玉になるような観光施設があるわけではなかった。

「どちらかというと、忘れられかけた島かな」

 地元の観光業者がそう指摘するように、一時は訪れる人の数もめっきり減ってしまったという。

 都会にたくさん娯楽施設ができて、学生や恋人たちもわざわざ遠い場所まで足を運ばなくなっていたのだ。

渡し船が数時間待ち

 静かな佇まいだった南怡島が『冬のソナタ』のロケ地に選ばれてから一変した。

 私が初めて南怡島に行ったのは2003年10月で、当時は日本人観光客はまったくいなかった。

 しかし、2004年に日本で韓流ブームが起きてから、多くの日本人が押し寄せるようになった。

 それにともなって、島の中にある施設も随分と変わった。多くが建て直されて新しくなった。いわば、『冬のソナタ』の人気が南怡島を大幅に変えたのだ。

 現在、南怡島はソウルの人たちからすれば「紅葉の名所」として有名で、10月から11月にかけて大勢の行楽客が押し寄せてくる。週末には南怡島へ行く渡し船も数時間待ちの状態になる。

 そんな南怡島で紅葉を楽しむなら、最初に、船着場の先にある広場に行ってみよう。ここは『冬のソナタ』の場面で言うと、高校時代のチュンサンとユジンが大きな雪の固まりを転がして遊んだ場所だ。

 広場は、テレビ画面で見たときは雪で覆われていたが、秋は美しい芝生が見えている。ここでも鮮やかな紅葉を堪能できる。

 

写真3

まさに紅葉が真っ盛り

 

 木の下にシートを敷いてお弁当を食べているカップルや家族連れも多い。その仲間入りをしてモミジの木の下に寝そべっていると、どこからかリスがやってきて木の実をつついているのが見えた。

 なんとも、ほのぼのとした光景である。

 

川面に映える紅葉

 ゆっくりと、島の周囲をまわる小道を歩きだす。りっぱなイチョウの木が水辺に林立している。

 いくつかの道に見覚えがある。そういえば、目の前の道はチュンサンとユジンが賑やかに駆け抜けていた。

『冬のソナタ』の画面では、真冬で木々の葉はすっかり落ちていたが、秋は見事なくらいに色づいている。

 そのまぶしいほどの色合いを目に焼き付けながら島を回っていく。

 

写真4

南怡島にはイチョウの木が多い

 

 紅葉に燃える南怡島を歩いていて気づくのは、とにかくこの島には並木道が多いということである。

 また、中州だけに、どこにいても美しい川の流れを眺めることができる。しかも、その川の風景が光の具合によって様々な光沢を見せている。

 キラキラ……。

 川面に映える紅葉もすばらしい。

 そうした美しい光景を見ながら秋の韓国の雰囲気を満喫できるのは、まさに最高の気分であった。

 

写真5

水辺の景観も美しい

 

*筆者・康 熙奉のプロフィール&近況はtwitterをご覧ください→https://twitter.com/kanghibong

 

*本連載は月2回配信(第1週&第3週木曜日)予定です。次回もお楽しみに!

 

 

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