韓国の旅と酒場とグルメ横丁

 韓国の旅と酒場とグルメ横丁

#40

この夏行きたいソウルの見どころ8選

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ロッテワールドタワー 

 

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ロッテワールドタワーは、地下鉄2号線・8号線の蚕室(チャムシル)駅 1番2番出口の近く

 

 今年の4月にオープンした多目的超高層ビルで、世界で6番目に高い。筆者の仕事場からタクシーで10分ほどのところにあり、2011年から工事が始まり、少しずつ背が伸びていく様子を見ていたので、我が子のような愛着を感じる建物だ。

 地下1階から秒速10メートルの高速エスカレーターで上ると、117階から123階が展望台「ソウルスカイ」。昼は南山のソウルNタワーをはじめとする観光名所や繁華街が俯瞰に近いリアルマップ感覚で楽しめる。そして、日が暮れればデジタルアートのような夜景に圧倒される。

 

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ロッテワールドタワーの夕景(西方向)。展望台の入場階は117階と118階。退場階は120階と121階

 

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ロッテワールドタワーの夕景(東方向)。眼下にオリンピック公園が見える

 

 

ハローキティ アイランド イン ソウルタワー 

 南山にあるNソウルタワー本館(Plaza)5階にある、ハローキティのコンパクトなテーマパーク。ハローキティが今や日本だけでなく世界で愛されているということが実感できる。

 テーマパークは、ソウルに遊びに来たキティが南山を気に入り、ここに住まいを作ったという設定で、リビング、食卓、ベッドルームなどハローキティのさまざまな生活場面を見ることができる。

 

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左からチャイナ服、韓服、和服のキティ

 

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キティのベッドルーム。「ハローキティアイランド」のあるNソウルタワーへのアクセスは「南山ケーブルカー」が便利。乗り場へは明洞駅3番出口から徒歩約10分の無料エレベーター(所要3分)を利用するとよい

 

 

ソウル路7017 

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万里洞のほうからソウル路7017を望む。写真提供:ソウル観光公社

 

 ロッテマートにおみやげを買いに行く以外は、日本からの旅行者には素通りされがちだったソウル駅周辺のイメージを大きく変えたのが、ペデストリアンデッキ(広場と横断歩道橋を兼ねた施設)『ソウル路7017』だ。1970年に完成した高架道路を全面改修し、2017年に再生されたことからこう名付けられている。

 旧ソウル駅舎の西側にある万里洞(マンリドン)と、東側の地下鉄4号線「会賢(フェヒョン)」駅を結ぶ、全長約1キロの高架遊歩道で、この辺りの歴史に思いをはせながら散歩するのが楽しい(本連載#39参照)。

 ソウル路からは、日本時代に建てられた旧ソウル駅舎や崇礼門(南大門)の偉容、復元された朝鮮王朝時代の城郭を眺めることができ、夜は韓国の人気ドラマ『ミセン』の撮影地でもあるソウルスクエアビル壁面の巨大メディアアートを楽しめる。

 

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ソウル路7017の夜景。向こうで青く光っているのがソウルスクエアビルの巨大メディアアート

 

*「ソウルロ7017」散策は、日本語のボランティアガイドが同行する徒歩ツアーも利用できる。要予約で最大10人まで申し込み可能。詳細は→http://japanese.visitseoul.net/walking-tour

 

 

益善洞 

 仁寺洞に隣接する楽園商街の東側に広がる伝統家屋街、益善洞(イクソンドン)。路地裏散歩好きの間では静かな人気があったところだが、ここ2年ほどで、おしゃれなカフェやバー、レストランが続々とでき、それまでこの辺りとは無縁だった若者が集まるエリアとなった。

 細い路地に個性的な店が点在する様子は、まさにソウルの隠れ家。総じて若いオーナーが多く、フレンドリーな店が多いので、気に入った店があったら飛び込みで入ってみるといいだろう。

 

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益善洞の夜景

 

敦義洞、豚焼肉横丁 

 前項の益善洞のさらに東寄り、鍾路3街駅の6番出口の北側のブロックに、豚焼肉の店が集まっている一画がある。その中心となる店がこの春、人気グルメ番組『水曜美食会』に登場した『味カルメギサル専門』。味、店構え、客の喧騒、オーナー夫婦の働く姿など、すべてが魅力的な店だ(本連載#26参照)。

 たとえ、この店が満席でもがっかりすることはない。この一帯にはなんらかの磁力が働いているようで、店の外にまでテーブルを並べ、ソウルっ子たちが楽し気に飲み食いする風景が印象的な『光州チッ』をはじめ魅力的な店が多い。

 

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『味カルメギサル専門』に次ぐ人気店『光州チッ』

 

 

鍾路3街の屋台街 

 鍾路3街駅の5番出口から7番出口を結ぶ通り沿いにある屋台街。今やソウルを代表する酒場風景といってもよいだろう。

 屋台だけでなく、各地のマッコリが格安で飲める『ヘンボッカンチッ』や、東海岸の浦項(ポハン)の名物クァメギ(半干しサンマ)が通年食べられる『浦項食堂』など、通り沿いにも美味しい店が点在している。

 

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鍾路3街の屋台街。酒と肴はもちろん、ラーメンなど軽い食事もできる

 

 

乙支路3街のノガリ横丁 

 周辺の商店主や零細工場で働く人たち相手のビアホール街を、『未来遺産』に選定するというソウル市のお役所らしからぬ粋な計らいによって、さらに活気を増しているノガリ横丁。ノガリとはタラの幼魚のことで、これを干して叩いたものを炙って食べる庶民の肴だ。

 日本からの旅行者は横丁のあまりの熱気に圧倒されるかもしれないが、この辺りの店では誰もが生ビールとノガリを頼むので、黙って座ればこのふたつがサッと出てくる。それ以外のつまみが食べたければ、他の客が食べているものを指させばよい。

 

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ノガリ横丁の最古参『ОBベア』。乙支路3街駅3番出口の北側にある

 

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『ОBベア』は生ビール3000ウォン、ノガリが1000ウォン

 

 

乙支路4街の角打ち横丁 

 商店主や零細工場で働く人たち相手の小さな食料雑貨店(シュポ)が、店内の狭い空間にテーブルを置き、酒を飲ませていたら、いつのまにか商品棚と酒場のスペース配分が逆転し、飲み屋化した店が点在している。

 干しタラを炙ったものや、ポークランチョンミート(SPAM)を焼いたつまみなどもあるが、陳列されている袋菓子やイカの燻製、ツナ缶などで一杯やるのも楽しい。

 

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乙支路4街の4番出口東側の路地裏にあるシュポ『デソン食品』

 

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夫婦で経営していてシュポデビューでも入りやすい『大福(テボン)マートゥ』の干しタラ焼き10000ウォン

 

*取材協力:ソウル観光公社

 

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*本連載は月2回配信(第2週&第4週金曜日)の予定です。次回もお楽しみに!

 

 

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紀行作家。1967年、韓国江原道の山奥生まれ、ソウル育ち。世宗大学院・観光経営学修士課程修了後、日本に留学。現在はソウルの下町在住。韓国テウォン大学・講師。著書に『うまい、安い、あったかい 韓国の人情食堂』『港町、ほろ酔い散歩 釜山の人情食堂』『馬を食べる日本人 犬を食べる韓国人』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』『韓国の美味しい町』『韓国の「昭和」を歩く』『韓国・下町人情紀行』『本当はどうなの? 今の韓国』、編著に『北朝鮮の楽しい歩き方』など。NHKBSプレミアム『世界入りにくい居酒屋』釜山編コーディネート担当。株式会社キーワード所属 www.k-word.co.jp/

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