琉球島猫百景

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#36

北谷 沖縄アメリカ村のボーダーレスキャッツ

写真・仲程長治 文・シマネコキネマ  

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コンクリートソファーの上で極上のサンセットを眺める


 アメリカンビレッジやデポアイランドで知られる北谷(ちゃたん)は、沖縄本島を代表するシティリゾートとして国内外から観光客で賑わう場所だ。アメリカ西海岸をイメージしたテーマパークのような街並と、美しい夕陽を望めるビーチや公園、ホテルが立ち並ぶ海岸線沿いにはジョギングコースもあり、ランナーの8割は外国人だ。そんな国際色豊かなビーチサイドで暮らしている島猫たちがいる。

 

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アメリカンビレッジのホテル群を背にくつろぐ

 

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テトラポットの隙間が彼らの生活場所だ

 

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人目につかないように隠れていたのにカメラマンに見つかってしまった


 訪れたのは、沖縄県内で新型コロナウィルスの外出自粛が解除されたばかりの休日。サンセットビーチやプールにはたくさんの人が訪れていて、久しぶりの太陽を満喫していた。中には、猫たちがお目当ての外国人ファミリーもいて、ご飯にありつけた猫たちもご機嫌なようす。
 沖縄では、海岸沿いのテトラポットを住処にしている野良猫は少なくないのだが、北谷のさくらねこたちの暮らしぶりは他のどの地域の猫たちよりもスタイリッシュだ。積み重ねられたテトラポットをコンクリートマンションのように使いこなして歩き回り、隙間がつくる日陰をうまく利用して昼寝をしていた。

 

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雨風や陽射しが強い日は側溝の中も隠れ場所になる

 

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ご飯をもらってお腹いっぱい。舌なめずりしながら歩く

 

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飛んでいくたんぽぽの綿毛をじっと見つめていた

 

 地域のボランティアさんによるTNR活動によって、北谷にはさくらねこが多い。

 テトラポットの回り、公園、プールサイドなど、あちこちで猫のチームに出会ったが、みな幸せそうな表情をしていた。

 とはいえ、台風の多い沖縄のビーチサイドライフは過酷なこともあるはずだ。これからも国際都市、北谷の一員として生き抜いていってほしい。


 

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「ねぇ、ちょっと昼寝し過ぎじゃない?」「そうだにゃ〜」と会話が聞こえてきそう

 

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過酷な環境には違いないのだが、支え合いながら穏やかに生きている

 

 

*シマネコキネマの公式インスタグラム(今日の「ニャンくるにゃいさ」配信中)
https://www.instagram.com/shimanekokinema/
 

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*本連載は毎月22日(=ニャンニャンの日)に配信予定です。次回もお楽しみに!

 

 

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仲程長治(なかほど ちょうじ)

1959年、石垣島生まれの写真家、アーティスト。2018年に完成した島猫映画『Nyaha!』が初監督作品。現在、イリオモテヤマネコの島、西表島を舞台にした映画『Us 4 IRIOMOTE』を撮影中。

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シマネコキネマ

沖縄を拠点に活動するメディアファクトリー。島猫映画『Nyaha!』の企画・制作、『琉球島猫百景』のコンテンツ制作などを担当。沖縄の猫メディアでつくる「島猫力向上委員会」のメンバー。

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著・仲村清司 写真・仲程長治

     

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