編集部通信

神話の世界を体感できる花と古墳のまち・宮崎県西都市に行ってきました!(後編・「食」)

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前編では、神話と古墳を中心とした西都市の観光をレポートさせて頂きました。こちらの後半では、そんな神話が息づく西都市の食について、紹介していきます。
 

 

2017年度西都市ふるさと納税返礼品ランキング
 

宮崎県は、「ふるさと納税」で人気の強豪市町村がひしめき合った県です。
全国で考えるだけでも数多ある魅力的な市町村の中で、どこに納税しようか、迷ってしまいますが、この神話が息づく西都市には、どうやらコノハナサクヤヒメの純粋で強い、いい意味で頑固な正直者の精神を引き継いでいる生産者さんたちが頑張っていました。そんな土地でこういった人たちが作った食品からは通常の栄養素の他にも心にも身体にもいいパワーを得られそうです。
西都の古墳群や神話の世界観は、ぜひ未来にも遺していきたいものですね。
ふるさと納税をどこにしようか考えているのなら、この西都市のこともチェックしてみては?

 

1.ご家庭で楽しむお得な西都産完熟マンゴー (JA西都) 約1.5kg
2.有田牛(宮崎県産黒毛和牛)デカ盛スライス1.8kg
3.炭火焼き百二十年入船のうなぎ(熟成タレ付き)
 

完熟マンゴーかご
デカ盛り2018

上/「西都産完熟マンゴー (JA西都)」 下/有田牧畜産業「この華牛デカ盛りスライス2018」写真提供/西都市

 

想像を絶する手間暇をかけて作られていた西都市の農畜産物!

 

                      

 ●西都市のマンゴー

 

マンゴーは「果物の女王」と称されるだけあって上品で存在力抜群の見た目と味わいが魅力。
中でも、適度な寒暖差がある西都市で育つマンゴーは熱帯地方で育ったものと比べ、濃厚でパンチのある味わいがあり、人気が高いということです。でも、「女王」と言われるだけあって、かなりの手間暇がかかっていたのでした。
 

 

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スターフルーツカンパニー 日髙健太さん

 

スターフルーツカンパニーの日高健太さんにお話を伺いました。日高さんは西都市で初めてマンゴーの栽培を始めた父親の跡を継いで、マンゴー農家を続けています。
 「マンゴーの実は、ひとつの枝に咲く無数の小さな花の中から1個だけが結実するんです。受粉はうちではハウス内に10万匹のミツバチを放して行います。蜂に刺されないのかと心配されるんですが、蜂たちは甘い蜜を吸うのに夢中だから、大丈夫ですよ。今までうちの従業員で刺された人はいないです。蜂には蜜の味が甘くないとイライラして刺す習性があるので、蜂たちが蜜を夢中で吸っていると、ほっとします。また、マンゴーは湿度にすごく弱いんです。だから涼しくなりだしたら、ハウス内には藁を敷いたり、暖房を常につけて、結露を防止しています。一番気を遣うのは、収穫ですね。マンゴーは落果して1時間で傷み始めるから、収穫期の昼間は落果したマンゴーが傷まないように1日に何度も見回りをしています。マンゴーの樹は通常15年くらいで植え替えられてしまうんですが、(今は亡き)父親が30年前に植えた果樹を、今でもこの隣のハウスで育てています。ちゃんと実はなっているし、いつまでできるのか、挑戦しています」
 

 

 ●西都市のカラーピーマン

 

ピーマンの生産量では日本一とも言われる宮崎県。しかしお馴染みのグリーンピーマンは値段の変動が激しく、若い生産者たちの収入も安定しません。そこで安定した収入を確保するため、ピーマンの形でありながら、パプリカの色をもつカラーピーマンを作ることに力を入れていったということです。 生で食べても美味しい甘いカラーピーマンを全国に出荷すると同時に、環境に配慮した生産体制の構築に取り組み、安全ました。安心して食べたられるカラーピーマン作りに専念したことが認められ、「日本農業大賞」を受賞しています。

 

 

カラーピーマン2

 

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上/美しくツヤのあるカラーピーマン 下/「西都市園芸振興協議会」副会長・鬼塚長幸さん

 

実直、誠実のお手本のような西都市園芸界の父親的存在であるカラーピーマン農家「西都市園芸振興協議会」副会長・鬼塚長幸さんにお話をお伺いしました。
 「後継者問題を解決するため、若い子育て世代のために年間を通じて安定した価格で出荷することを目指して、カラーピーマンづくりを始めました。理解ある取引先が生産者の指定する単価で販売してくださるおかげで、価格は安定し後継者問題も解決の方向に向かっています。美味しくて質の高いピーマンをつくるため、成長段階に応じて、巻いているひもを少しづつずらして、茎を斜めにして、それぞれの実に日が当たるように調整することによって、長期間栽培が可能になりました。収穫後は、カラーピーマン1個1個を丹精込めて拭いてから出荷します。この作業は収穫と同じくらいの時間を要する大変な作業なのですが、単価を高くしてもらっているのですから、見た目は美しくしておかなければいけません。嫁に出す娘と同じで、化粧させてきれいにしないままでは、外に出すわけにはいかないのです。ビニールハウスの外も内もいつも綺麗にしておくことには理由があります。散らかった場所で育てていると思われたら、信用されなくなってしまいますからね」

 

 

●有田牧畜産業のEMO牛
 

西都市のふるさと納税返礼品提供事業者として1番人気は、有田牧畜産業。中でも「大地に薬はゼロを目指す」を信念に、無添加飼料、地元尾鈴山の新鮮な地下水を使用し、薬を使わず真心を込めて育て上げ、Earth(地球)、Medicine(薬)、0(ゼロ)の頭文字をとったEMO牛(有田牛)は、結果、牛肉本来の旨味がすると、全国的に大人気。ここでは上質な2等級、3等級の牛肉を目指していて(霜降りの量が多い5等級ではなく、健康的な赤みと脂のバランスを目指している)「牛のためにできる、全てのことをしたい」と社長は言っているそうです。
また、肉量をもっと食べてもらいたいということで、2018年度ふるさと納税返礼品として、EMO牛と同じ飼料と環境で育った「この華牛」が、「2018年」と同じ2018グラムで登場し、人気を博しています。ちなみに直売所で販売しているジューシーなハンバーガーも肉が200gと大ボリューム! 

 

デカ盛り2018

 

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IMG_0758 emo牛のバーガー

有田牧畜産業「この華牛デカ盛りスライス2018」写真提供/西都市、中/有田牧畜産業の直売所ではEMO牛やこの華牛のホルモンや貴重な部位も販売されている、下/大ボリュームのハンバーガー
 

 

●牧場直営店の焼肉屋「斎藤牧場」
 

西都にはまだまだ人気牛肉があります。そこで、こだわりの肥料やストレスの少ない飼育環境で育った 西都市のサイトーファーム直営の焼肉店「斎藤牧場」で焼肉ランチへ。赤身ランチが1580円(ご飯、サラダ、スープ付)と、牧場直営なので最高級の「斎藤牛」もリーズナブルにいただけます。見た目もきれいな赤身のお肉で、旨みはしっかりしているけど、後味があっさりしているので、いくらでも食べられそうに!
 

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上/「斎藤牛」を炭火で自分の好みで焼ける 下/斎藤牧場の外観

 

 

●スーパー「A—COOP」

 

その土地のことを知りたければ、地元のスーパーに行くとちょっとわかった気になれますね。そこで、西都のスーパー「A—COOP」へ行ってみました。そこで驚愕の事実が!西都は普通のスーパーでも肉のクオリティが高過ぎる!! バリエーションも多いです!
西都牛、骨つき鶏肉、骨付きポーク、鶏のたたきや刺身はなかなか東京のスーパーでは見かけることはありません。しかも安い~~!西都市民は普段からこんなものを食べていたのですね。西都の人に肉を御馳走するのは、止めた方がいいかもしれません…。

 

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上/贈答品にしか見えない西都牛 中/こんな骨付き鶏肉もスーパーにあるとは 下/酒の肴にしたい鶏のたたきも充実

 

 

★蔵カフェ エイム

              

西都で人気の蔵や民家を改造した和やかなカフェ。
ここのシュークリームは、なんと注文してからクリームを注入する!待ち時間がかかったけども、良質の近辺のとれたて有精卵を使った新鮮なクリームを食べてほしいからとか。しかも150円というお安さ!
シュー皮はサクサクとしていて、クリームはふんわり。今まで食べたことがない新感覚のシュークリーム。今度は、持ち帰りにして西都原の花畑で、ぜひ食べてみたい!
 

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上/エイムのシュークリーム 下/地元の人の憩いの場にも

 

 

高品質真ものが高いのは、当たり前だけど、それでもかける手間暇や、取材先の人がいう「うちのは価格が高いけれど」というのは、違うと感じました。話も聞いてしまったからか、その手間暇を考えるともっと高くてもいいでしょう、と。ここには、安心・安全で、真心込めた農畜産物がふつうに存在していました。だから、レベルが高い。

掘ると古墳が出てくるから、新しい建物はなかなか建てられないという。だからなのか、西都市には高いビルや商業施設はほとんど見当たらないのです。あんな素敵な花畑があったら、周りにカフェやクラフトビール屋、ホテルが次々とできるのが昨今のトレンドですが、西都を知ると、そんなものはいらないと思いました。

西都の農畜産物を食べて、お天気の中、古墳や、花畑、神話をたどるだけで、五感が十分リラックスして、心身ともに陽のエネルギーを得られる土地。むしろ、古事記や日本書紀の時代から多くを守られ続けたこのままだからこそ、いいのでしょう。そして環境を守り続けた誠実な西都の先祖たちの精神は今も引き継がれていると感じました。環境に、お客さんに、自分に誠実なものを作っていたら、結果、日本でも屈指の高品質で健康的な農産物ができてしまったのかもしれません。
西都までは宮崎空港から車で50分くらい。直接行くのもいいし、いつか訪れることをイメージしながら、西都の食べ物をふるさと納税やおとり寄せをして、自宅で楽しむのもいいかもしれません。
西都市は、タビリスタ読者にも、次の旅の候補に入れておいてもらいたい魅力的な街でした!!

 

 

< 2018.12 >

 

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