<時間旅行>戦前日本の日記

昭和13年:陸軍予科士官学校に在籍する10代後半の男性。#1938年10月14日 #戦前の日記

1938年(昭和13年)10月14日 陸軍予科士官学校に在籍する10代後半の男性。学校のあった市ヶ谷で他の生徒たちと共同生活を送っている。6月4日7月1日7月7日の日記と同じ人物。diary2016-10-14a diary2016-10-14b


ーーーーー 未ダ降リ止マヌ細雨ヲ物トモセズ分隊攻撃ヲ実施ス。演習ニ先立チ中隊長殿ヨリ遙拝ヲ為サザル者ヲ調ベラレタルニ、約半数ニモ及ビタルハ誠ニ遺憾ナリキ。如何ニ急(ママ)ガシク異域ニアリト雖モ軍人ノ本分タル忠誠心ヲ忘ルルトハ不可ノ大ナルモノナリ。 ーーーー


前年の12月に陸軍予科士官学校に入学した男性。この学校に在校した生徒は、陸軍幼年学校の卒業生、満16歳から19歳までの採用試験合格者や同じく試験に合格した下士官など。彼らは士官候補生としてこの学校で生活し、最終的には少尉として各地へ任官していくこととなる。 生徒たちが少尉になるまでの道のりは長い。まず1年8ヶ月この学校で学んだあと、士官候補生として実際に軍隊に入り6ヶ月間上等兵として軍務に就く。その後は再び、陸軍士官学校に入学し1年7ヶ月を過ごし、卒業後見習士官として6ヶ月過ごした後にやっと少尉になれるのだ。 ちなみに日記の書かれた昭和13年は盧溝橋事件もあり日中戦争が激化しつつあった。そのため、日記を書いた男性を含む生徒たちは、本来1年8ヶ月学ぶ予定を1年に短縮。12月から実際に軍務に就くことになっている。それだけに厳しく指導されていたようだ。


【昭和13年の出来事】 1月 女優岡田嘉子が杉本良吉と共に樺太国境を越えてソ連に亡命 3月 ナチス・ドイツ、オーストリアを併合 4月 日本で国家総動員法公布 6月 日中戦争にて日本軍の進撃阻止のため、中国国民党が黄河の堤防を爆破。河川が氾濫し数十万の住民が水死 10月 ナチス・ドイツがチェコスロバキアからズデーテン地方を割譲 10月 日本軍、広東、武漢三鎮占領

< 2016.10 >

 

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