<時間旅行>戦前日本の日記

昭和8年:警察学校を卒業。新人警察官として勤務を始めたばかりの男性。#戦前の日記 #1933年7月8日

10代後半もしくは20代前半の男性。警察学校を卒業し新人警官として勤務中。11月12日12月23日2月19日3月29日4月26日5月17日5月31日6月28日の日記と同じ人物。
diary2016.7.8


ーーーー 度量衡計量器の一斉取締まりなり。 日勤者も種々勤労の都合で大部(ママ)人数宇分も少なければ仲々(ママ)忙しきことなりき。 富岡町派出所の管内は一人で全部執行したるなれど商店は全部巡らねばならないのだから仲々(ママ)忙しいこと。 但し一時頃となり高橋君応援に来て呉れたので三時頃には完全に終了を得たり。 違反は二丁目九番地の味噌屋一件。ハカリの紐不正なるもの有りたるのみなりし。他は既に可良なるものなりき。 暑くなって大変な日なりき。宵の口より又降雨となる。 ーーーー


この日記を書いた男性は東京は下町の警察に勤務する警察官だ。 今回は度量衡計量器の一斉取り締まりをしたという記述があるが、これは当時の法律にあった度量衡法に則って行われていたのだろう。 日本は昔から計量の基準は尺貫法であったが、日本は1886年(明治19年)に国際的なメートル条約に加盟したため、尺と貫はメートル原器・キログラム原器から換算する方法を採用していた。しかし、結果的に尺貫法とメートル法、さらにイギリス式のヤード、ポンド法なども入り乱れた状態になり、それに乗じ、計量をごまかして商売する商店もあった。そのため度量衡計量器を官吏や警察で取り締まっていた。 それぞれの自治体には度量衡官吏もいて彼らが定期検査を、臨検による取締は警察官吏が分担していたようだ。


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立  2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される  3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る  9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店

< 2016.07 >

 

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