<時間旅行>戦前日本の日記

昭和5年:「帝都復興祭」の様子が書かれている。10代の女性。独身。#1930年3月24日 #戦前の日記

東京の多摩地区に在住しているようだ。17歳くらいと思われる。12月5日2月5日3月2日3月22日の日記と同じ人物。
diary2016.3.24


ーーーー 何となく心嬉しい朝、復興祭の陛下御巡幸を奉拝するため三番電車にのる。2年の和田さんは急に発熱して来られなくなったとか。三人となると淋しい。清められた工芸学校の庭に府立の生徒と同行の生徒が整列して迎える。自動車○○(?)で私達のすぐ前をお通りになる。敬礼されたそのお姿を一瞬間ではあったがはっきりと拝す。自らドキドキと胸打つ音ははれぬ。緊張した気持ち。あまりに短い時間で儚い。それがかえって尊さを増すのかも知れない。校舎内を御巡覧あらせられ三〇分程でおかえりあそばさる。一時間半の待っている時の長さ。疲れたこと。私達もあとをたたせていただく。 写真と記念メダルをいただく。こういう学校で勉強出来る生徒達は羨ましい。 丸ビルでひる飯。先生にみんな費用を出さしてしまう。三越で○(?)焼(八円五十銭二つ)を買い先生のあとを付いてあるく。一つも買い物出来ず。早くかえる。復興の道路は晴々しく飾ってある。夜の美観が思われる。割合につまらなかった。でも、最後の思い出として楽しく残る事であろう。暖かい春の日が。 ーーーー


この日の日記にある復興祭は、正式名称を「帝都復興祭」という関東大震災後、政府が設立した帝都復興院が中心となり取り組んできた東京の再建事業が一段落した事を祝ったものだ。この復興祭では、式典、ダンスパーティーや、映画上映、音楽の戦争会など数々の催し物が3月24日から一週間かけて華々しく行われた。中でも日記にある天皇陛下の東京市内巡幸には多くの人々がつめかけ沿道は百万人もの人々で埋め尽くされたという。


【昭和5年の出来事】 1月 鉄道省が全線でメートル法実施 ロンドン海軍軍縮会議  3月 関東大震災からの復興を祝う帝都復興祭が行われる  4月 上野駅に東洋初となる地下街の【地下鉄ストア】がオープン  5月 川崎武装メーデー事件  9月 浅間山爆発  11月 伊豆地方大地震

< 2016.03 >

 

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