<時間旅行>戦前日本の日記

昭和5年:3月に高等女学校を卒業しているところから、17歳くらいと思われる10代の女性。#1930年3月2日 #戦前日本の日記

独身。東京の多摩地区に在住しているようだ。12月5日2月5日の日記と同じ人物。
diary2016.3.2


ーーーー 盛り花の残りの矢車草を一輪ざしにおいたのが何とも云えずうれしい。春の来たことを知らせる様な花。私はやっぱり何時までも好きな花だ。こんな花に恵まれているときは幸福だ。 今日の作文の題材にはなやまされた。こんなにあてないことも珍しい。仕方ないので変なことをいわくっておく。 午後、時間はかなり長く根気よくやった様な気がしたが幾何を半分程みただけ。日曜の昼間って云うものは案外出来ないもの。控えた試験のため軽々しい日曜も送れない。雛祭りの御馳走も気がないでもないがやはり遠慮した方がいい様だ。すんだら思い切りしてやろう。 ーーーー


雛祭り前の日曜日。一輪挿しに挿した矢車草に春の訪れを感じる少女。しかし、試験前の女学生としては、勉強をしなければならないのでのんびりもできないようだ。次の年には満州事変が勃発し、日本や世界が戦争へ傾倒しつつある時代ではあるが、彼女の日記からはそんな匂いはまだあまり感じられない。


【昭和5年の出来事】 1月 鉄道省が全線でメートル法実施 ロンドン海軍軍縮会議  4月 上野駅に東洋初となる地下街の「地下鉄ストア」がオープン  5月 川崎武装メーデー事件  9月 浅間山爆発  11月 伊豆地方大地震

< 2016.03 >

 

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