<時間旅行>戦前日本の日記

大正14年 :20代前半の女性の日記。病院に看護師として勤務している女性。 1925年12月30日

diary1230


ーーーー こんなお便りをうけとろうとは思わなかった。やっぱり私は若過ぎた。恵様は不満足なのだ。私はそれを知っていて……そのままにしている。みんな妻になる女だ……と思いなさればこそ、こうした苦しみをさせ……こんな御便りを出ささるのだ……。純な愛……何故恵さまは精神愛のみで満足できないのだろう。否。こんなことを言う私がまちがっているのかも知れない。
「理想や希望をのべ清い愛を誓ったのは昔の私でした……。今や私にはそんな理想はない……。男女の愛に対して私は汚れた人間の空ろな愛をもっているだけですから……」
と記されている。
私……恵様の妻としての私は……こんなことを言われる程淋しいことはない。 あゝ私はあやまっていた。思想があまりにかけはなれた恵さまはたっぱり私の○○べき良人ではなかった。 ーーーー


2日分のページに渡って書かれている悩み。この女性はこの年、・恵さま・との恋愛に悩み続けていた。年末に至ってこの有様に……。純な愛、精神愛という言葉に現在との恋愛観を感じずにはいられない。


【大正14年の出来事】 1月 イタリアのムッソリーニが独裁宣言  1月 日本がソ連を承認し日ソ基本条約締結される  3月 東京日暮里で大火事 3月 東京放送局(後の日本放送協会)がラジオ放送開始  4月 日本で治安維持法公布される  5月 上海で五・三〇事件が勃発 6月に対応のため日米伊の軍隊が上陸  9月 帝国議会議事堂全焼  11月 山手線で環状運転開始  11月 ドイツでナチス親衛隊設立  12月 大日本相撲協会(後の日本相撲協会)設立

< 2015.12 >

 

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