<時間旅行>戦前日本の日記

1933年(昭和8年)11月12日 10代後半もしくは20代前半の男性。

東京は新橋あたりの警察に勤務する警官。妻子あり。

 11.12


ーーーー 昨日の強雨は何処えやら、すっかりと晴れて今日は(?)らしく春先の様な温かい日和なりき。 富岡町にて三人勤務なり。昼間の警邏と身元調査、其の他の用事が終わった後は春日和のような公園をぶらつく位の所なりき。朝香ノ宮殿下の御葬式にて音曲禁止なれば活動写真もなく、此の好い秋日和もただしたる所のない人達の集い多くありて公園の賑やかさは又格別なり。(以下略) ーーーー


11.12h富岡というのは江東区の富岡八幡宮あたりか。暖かい秋の日、勤務後公園を散歩する様子が書かれている。「朝香ノ宮殿下の御葬式」というのはこの年の11月3日に亡くなった鳩彦王妃允子内親王だろう。その葬儀のために、この日は歌舞音曲をすることや映画の上映は禁止になっていたようだ。


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立  2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される  3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る  9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店

2015.11 >

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