わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

#20

大阪「驚きと感嘆のラーメン」

文と写真・高山コジロー

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わざわざ飛行機に乗って、大阪に麺を食べに行ってきました。

 

 

 知り合いの食通に言わせると、「大阪に旨いものなし!」 味覚って難しく、好き嫌い、好みも人それぞれだ。 そもそも関東と関西では、出汁も違えば、鮨も鰻も、すき焼きもうどんもまるで違う。

 

 ところがラーメンって、全国的に大きな違いはなく共通。要するに旨いか、どうかだと思う。 メニューは「塩・醤油・味噌」に分けられ、出汁は「魚介系・動物系」のスープ。

  細麺、太麺、ストレートか縮れの違いはあれ、小麦粉にかんすいを使った麺というのも共通だ。 大阪は東京、京都と並び、ラーメン激戦区といわれているが、ほぼ未訪問。

  今回は知り合い、ネットを頼りに店選び、特にツイッターの関西フォロワーの情報を参考に厳選し 訪れることにした。

 

 今回のルートは、

 羽田から大阪(伊丹)に入り、3泊。
 そして伊丹から奄美大島へ向かい2泊するという、国内5泊6日という長期の麺の旅、、、。
 東京から奄美大島の運賃は片道2万円前後だが、伊丹から奄美大島は片道7,660円という格安運賃があり、これを利用しない手はない、、、。

 のはずだったが、、、台風21号の接近で、奄美大島行きは断念!
 麺の旅は大阪のみ、「羽田ー伊丹」の往復になり2搭乗。
 JALサファイア到達の50回まで、残り9搭乗に。

 なお、今回のキャンセル、搭乗日変更など、JALの対応は素晴らしく、
 改めてステイタス会員の恩恵を実感する。

 

 

飛行機データ
●羽田-伊丹 15:00-17:40  JAL919便 (普通席) 先得8,450円 40搭乗

×伊丹-奄美大島 07:40-08:15  RAC871便 (普通席) ウルトラ先得 7,660円(払い戻し)

×奄美大島-伊丹 19:10-19:45  RAC884便 (普通席) ウルトラ先得 7,660円(払い戻し)

●伊丹-羽田 11:20-13:35  JAL904便 (普通席) 先得9,450円 41搭乗(搭乗変更)

合計/17,900円(※宿泊費別途)

2019年搭乗実績/JAL41回、ANA1回、天草エアライン1回

 

【今回のマイル】 羽田-伊丹の通常マイルは「284」  

●羽田-伊丹

フライトマイル:284×75%(先得)=210マイル

ボーナスマイル:フライトマイル(210)×105%(サファイア会員)=221マイル

210+221=431マイル 
往復合計:862マイル

 

 


 

JALラウンジで爽快シャワー

 

 

 たまにバーテンダーである僕は、新宿で深夜の仕事を終え、雨のなか新宿発 4:43 の山手線に乗り、 品川から京急に乗り換え羽田に 5:32 に到着。

 10 月から京急「品川-羽田空港」間は運賃値下げ 400 円から 300 円と格安になった。 さすがに早朝の空港、人はまばらである。5 時台はコンビニ以外に開いている店舗はない。専用の 保安検査場を通り、そのままラウンジに直行する。JAL サクラウンジは、05:15 オープン! 受付でシャワー使用を告げて、入室のセキュリティカードとタオルをもらい、シャワーを浴びる。 ラグジュアリーホテルと遜色ない、清潔で豪華なシャワーブース。国内線では、JAL だけの唯一無 二の施設である。

 もちろん、タオルはふかふか、シャンプー、歯ブラシも完備されていて快適、至福の時間を過ごす。 滅多に使うことはないが、これほどのステイタス会員向けのサービス(無料)はないではないか。 朝シャン後は、いつもの「朝シャン」。シャンパンならぬビールで喉を潤す。 このままラウンジで眠りたい(笑)

 

 

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  JAL101 便、羽田 6:30 発、金曜日の早朝便はビジネスマンで満席だった。

 僕は、いつもながらシート着席後、熟睡。

 目が覚めると、そこはもう伊丹、大阪も雨だった。

 

 

 

「若菜そば」朝若菜定食 @十三

 

 大阪麺の旅は十三からスタート。8 時過ぎ、さすがにまだ早すぎる。

 軽く、朝定食。阪急十三駅の構内にある「若菜そば」に。関西の人には馴染みのある「阪急そば」 のお店。駅構内にも関わらず、メニューに十割蕎麦があるのだが 10 時からとのこと。たまごかけごはんとミニ蕎麦がセットになった「朝若菜定食」(390 円)を注文する。
 

 

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 朝のたまごかけごはんって、旨い。専用の醤油だれがいい。

 小さめかき揚げ蕎麦も、あっさり甘めのやさしい出汁も悪くない。

 おめざにちょうど良い量の 390 円でした。

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

「くそオヤジ最後のひとふり」しじみラーメン @十三

 

 

【飛行機に乗って麺の旅】129杯目

 

 十三は、ねぎ焼やまもとや焼肉屋など、大阪出張ではよく訪れた馴染みの街だ。

 人通りの少ない朝の商店街をぶらぶら歩き、カフェで一服して、開店前に駅からほど近い「くそオヤジ最後のひとふり」を訪れる。

 平日だからと油断していた。オープン前からかなりの列ができている。

 雨が上がったのは幸いだが、日差しが強いなか外で 40 分ほど待つ。

「くそオヤジ最後のひとふり」は、大阪の人気店「人類みな麺類」の系列店。

 メニューは、「はまぐり」、「あさり」、「しじみ」3 種。貝出汁ラーメンの専門店だ。

 店内に入りカウンターに案内されると、貝の出汁のいい香りが鼻をくすぐる。

「しじみラーメン」(780 円)に、味玉(50 円とお安い)、名物の貝めし(120 円)を注文する。

 目の前で新鮮な貝を鍋に入れ火にかける。一杯ごとに出汁が取られるのだ。カエシと貝出汁を合わせて完成する。

 

 

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 しじみがたっぷり、まずはきれいな透明スープからいただく。

 貝は新鮮でないと臭みや雑味が出やすいが一切なく、淡麗でありながら、ジワジワ余韻が続き、貝のコク、旨味が溢れる。

 出汁とカエシの塩味のバランスが絶妙で、旨いスープだ。

 

 

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 ツルツルの全粒粉入りの中太麺の食感も素晴らしく、レアチャーシュー、味玉も旨い。

 

 

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 貝専門店ならでは貝めしがスープにとてもあう。

 小さなしじみの身もひとつひとつきれいに平らげ、完飲完食。

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「くそオヤジ最後のひとふり」/大阪市淀川区十三本町 1-2-23/11:00~23:00

 

 

 

 

「鶏 soba 座銀 にぼし店」煮干し吟醸 @南船場
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】130杯目

 

 午後はいったん京都にて打ち合わせ。夕方から再び雨が降り出し、大阪に戻りホテルにチェックイ ンするころには本降りに。

 雨の中、ツイッターのフォロワーさん絶賛の南船場の外れにある「座銀」の 2 号店「鶏 soba 座銀 にぼし店」に。

 雨の中外待ち。列は全然進まず、前に並んでいる若者達のマナーが非常に悪く、ああ、大阪だなと実感! しかも雨は土砂降り、傘が役に立たない。店に罪はないが寒くて帰ろうかとも思ったが、 すでに食券を購入してしまったので、じっと、我慢の40分間、、、。

 やっと店内に案内されると、そこは日本料理店のような落ち着いた雰囲気で、ホッとする。気を取り直し、注文した「煮干し吟醸 nigori」(880 円)を待つ。

 

 

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 なんとも上品できれいな麺姿。

 ベースは鶏清湯と鶏白湯があり、すっきり清湯を頼んだと思っていたのだが、どうやら白湯のほうだったようだ(笑)。

 スープをいただく。鶏白湯と濃厚煮干しのドロっとスープが素晴らしく、唸る旨さ!

 雨に濡れ冷えた身体に沁みわたる。

 

 

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 麺を掬ってみると、想像していなかったうどんのような平打ち縮れ太麺。

 この麺がドロッとスープと絶妙に絡み旨い。

 ごぼうの素揚げのパリッとした揚げ加減がよく、2 種のチャーシュー、味玉もいうことなし。

 最後にごはんを追加し、スープにインして、堪能。 

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「鶏 soba 座銀 にぼし店」/大阪市中央区南船場 3-9-6/11:00〜22:30/月曜日休み

 

 その後、南船場にある知り合いの閑静な(ヒマな)BAR に行くが、そこも居酒屋状態の賑わい。 金曜夜の大阪、若者の騒ぎにオヤジはついていけず、トボトボとホテルに帰る。

 

 

 

「麺や 福はら」味玉芳醇鶏そば 塩 @今里

 

【飛行機に乗って麺の旅】131杯目

 

 大阪 2 日目は市内を離れ、近鉄沿線を巡る麺の旅。天気も回復して快晴だ。

 オープンに合わせて、近鉄の今里駅下車、商店街を抜けて「麺や 福はら」を訪れる。

 カウンターのみの小さな店内。メニューは芳醇鶏そば(醤油・塩)と濃厚魚介ラーメン。

「味玉芳醇鶏そば 塩」(950 円)を注文する。ワンオペ(一人営業)で、一杯一杯丁寧にラーメンが作られている。

 

 

 

 

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 黄金色に輝く鶏清湯スープを啜る。香りよく鶏の奥深い旨味が永遠に続くかのよう。

 ほどよい厚みのチャーシュー。豚もいいのだが、鶏は食感よく噛むと肉の旨味がじわじわと広がる。

 

 

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 自家製のスルスルと入る細麺もスープと好相性だ。

 シンプルながら絶妙の鶏そば。スープの旨味の余韻がいつまでも続くよう。 

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「麺や 福はら」/大阪市生野区新今里 5-1-8/11:00~14:00 18:00~22:00/火曜日休み

 

 

 

「極汁美麺 umami」地鶏醤油 煮玉子 @河内小阪
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】132杯目

 

 再び近鉄今里駅から2駅の河内小阪駅を降り、高架沿いを歩き 5 分ほどで「極汁美麺 umami」 に到着。こちらも地鶏ベースのスープが評判の店。20 分ほど外待ちしてカウンターに案内される。

 メニューは、地鶏醤油、地鶏塩、地鶏魚介塩の 3 種があり「地鶏醤油」(850 円)「煮玉子」(120 円) を注文する。

 

 

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 地鶏の濃厚な旨味が凝縮されたスープに、唸る。

 カエシの醤油が芳醇&キレキレで深みが増し、店名通りの、まさに極汁。

 

 

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 麺も食感、スープとの絡みよく旨い。

 炭火焼チャーシュー、煮玉子もよく、春菊ほどクセのない、関西独特の菊菜の苦味がスープに抜群にあう。

 感嘆の鶏そば。

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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極汁美麺 umami」/東大阪市菱屋西 3-1-1 /11:30~15:00/月曜日休み

 

 

 

「らーめん颯人」みそらーめん @南森町
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】133杯目

 

 大阪 3 日目。ホテルをチェックアウトして日曜日、混雑が予想されるのでオープン30分前に「ら ーめん颯人」を訪れる。すでに長蛇の列で 1 時間待ち。

 メニューは、シンプルなしょうゆ、しお、みその 3 種のみ。

 いずれも評判だがツイッターの大阪在住のフォロワーさん絶賛「みそらーめん」(1000 円)を注文する。

 

 

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 スープをひと口いただく。濃厚で香ばしい味噌の旨味がいっぱい広がる。

 ちょっとした驚き。経験のない重厚で奥深く旨いスープ。

 炒めたもやし、チャーシュー、自家製麺とスープのバランスも素晴らしく心躍る。

 どうにも言葉が見つからない。食べてみないとわからない格別な味わい。

 東京から飛行機乗って、わざわざ食べに行く価値がある一杯。

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「らーめん颯人」/大阪市北区南森町 1-2-2/11:00~食材切れま䛷/月曜日休み

 

 

 

「麦と麺助 新梅田中津店」イリコそば @中津
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】134杯目

 

 地下鉄の南森町から東梅田で乗り換え、梅田から中津で下車。駅から 3 分ほどの「麦と麺助」を 訪れる。2018 年オープンながら、最新のミシュランに掲載されている実力店。ピーク時間は過ぎているがこちらも店外まで大行列。30 分ほど待ちで店内に。店内はまるで日本料理店のような上品な雰囲気。

 メニューは、京地どりを使用した中華そばがメイン。鶏出汁が続いているので、数量限定の「イリコそば」(980 円)を注文する。

 

 

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 きれいな麺姿。伊吹島の銀付きいりこを使用したスープはまろやかでとても上品な味わい。

 塩と薄口醤油のカエシも素晴らしく塩味、甘味のバランスが絶妙。

 

 

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 ツルっとした自家製の中太ストレート麺の絡み具合もバツグン。身体に滲みる。

 完成度の高さに感嘆。

 おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「麦と麺助」新梅田中津店/大阪市北区豊崎 3-4-12/11:00~15:30 11:00~16:00(土日) 18:00〜(土䛾み)/火曜日休み

 

 

 

「中華そば 無限」中華そば @海老江
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】135杯目

 

 梅田まで歩き、阪神梅田から野田にて下車。駅から 7、8 分「中華そば 無限」を訪れる。

 閉店間際、スープが残っていてよかった。外で 20 分ほど待ち店内に。

 メニューは、中華そば、煮干しそば、油そばの 3 種。大阪 NO.1 の名代の「中華そば」(850 円)を 注文する。

 

 

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 カエシの醤油が強めで最初ガツンとくるスープ。

 次第に名古屋コーチン、青森シャモロックの鶏清湯と魚介のダブルスープの濃厚な旨味が溢れる。

 どうしたらこんなに旨味が凝縮されたスープが炊き上がるのだろう。

 無化調とのことだが、ここまでの深い味わいは初体感である。

 

 

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 自家製麺もモチモチ、弾力があり、スープとの絡み具合もよく素晴らしい。

 大阪麺の旅、有終の美を飾る忘れられない一杯。

 ああ、また食べたいな。おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「中華そば 無限」/大阪市福島区海老江 5-5-10/11:00~16:00/月・火曜日休み 

 

 

 

マイラーの終わりなき麺の旅

 

この旅で、JALの搭乗回数は2019年41回。
福井から始まり、久留米、天草、尾道、福山、三原、松山、青森、山形、金沢、札幌、小樽、京都、三重、函館、大分、奈良、松本、小倉、久米島、大阪、、。


オヤジマイラーの終わりなき麺の旅は、まだまだ続く。

奄美大島への旅は台風で中止に。さてどこに行こう。

急遽次回は、香川県讃岐うどんの旅へ。

 

次回は、飛行機に乗って香川県に。
讃岐うどん巡礼の旅。

 

2019年1月、連載とともにツイッターを始めました。
フォロワー450人超えました。ありがとうございます。

 


タカヤマコジローkojiro@takayama_kojiro
 


「飛行機に乗って、麺の旅」 ライブでつぶやき、
「飛行機に乗らない、東京麺旅」東京近郊での麺活をつぶやく。

 

 

 

 

 

*この連載は毎月第2第4月曜日に更新予定です。

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど20 年に渡り20 誌ほど編集長として携わる。現在は白黒の雄猫と共に気ままに暮らす。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、なにしろ飛行機が好きなので、生涯搭乗数は優に400回を超える。忘れられぬ旅はJAL ファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。酒好き、旨いものに目がない「食いしん坊」でもある。「KOJIRO(コジロー)」名義にて2017 年、『TABILISTA 』にてJALサファイア会員になるために年間50回飛行機に乗り、ついでに麺を食べに行く「マイル修行&麺の旅」を好評連載。本編はその続編にあたる。

 

 

 

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