わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

#18

小倉「トンコツだけじゃない」

文と写真・高山コジロー

 

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わざわざ飛行機に乗って、福岡県北九州市小倉に麺を食べに行ってきました。

 

 

全国のどこに麺を食べに行くか?

 

自腹企画なので、取材費は出ない。なるべく安い運賃やツアーを絶えず探している。

 

9月上旬の航空運賃を調べていると、片道6,480円!

JALの「羽田発北九州行き」ウルトラ先割が、早朝便だけ、ピンポイントで安い。

これは行くしかない(笑)。

 

北九州へはJAL、ANA、スターフライヤーの定期便が就航し、3社競合路線なので安い運賃設定がある。

後付けで、その日はJRA小倉競馬場の夏ケイバ最終日であることが判明。

 

さらに帰りの便を検索していると、お隣の福岡空港発羽田行きの一部の便で、日本初の最新鋭旅客機「エアバスA350」が就航する。

飛行機大好きオヤジマイラー。メカには詳しくないが、現在日本で飛んでいる機体はJAL、ANA全制覇。初お見えの機体「エアバスA350」。

これは、絶対乗るしかない(笑)。

 

今回のルートは、

羽田—北九州(JAL飛行機)—小倉競馬場(バス)—小倉(モノレール)—小倉2泊

小倉—博多・天神(バス)—福岡空港(地下鉄)—羽田(JAL飛行機)の盛り沢山な2泊3日麺の旅である。

 

飛行機データ
●羽田-北九州 06:20-07:55  JAL371便 (普通席) ウルトラ先得6,480円

●福岡-羽田 21:00-22:40  JAL332便 (普通席) ウルトラ先得 11,290円

(※宿泊費別途)

2019年搭乗実績/JAL35回、ANA1回、天草エアライン1回

 

【今回のマイル】 羽田-北九州の通常マイルは「534」 福岡-羽田の通常マイルは「567」 

●羽田-北九州

フライトマイル:534×75%(先得)=401マイル

ボーナスマイル:フライトマイル(401)×105%(サファイア会員)=421マイル

401+421=822マイル

●福岡-羽田

フライトマイル:567×75%(先得)=425マイル

ボーナスマイル:フライトマイル(425)×105%(サファイア会員)=446マイル

425+446=871マイル

合計:1,693マイル

 


 

北九州市小倉へ

 

 

羽田06:20発。

とにかく早い!始発電車に乗らないと飛行機に乗り遅れる。

羽田空港モノレール駅に05:51着。空港ビル内を足早に移動。日曜日早朝、閑散としている手荷物検査を通り、ラウンジに寄る時間はなく、「モーニングビール」は飲めず、出発ロービーに向かう。

機内はほぼ満席だった。

隣の席が空いていて、窓側のいつもの足元広々の非常口前席。

バスでは乗り物酔いするが、飛行機はぐっすり熟睡できた。機内はいつも寝ているので書くことがない、、。

小倉空港に10分遅れで到着。今日も雨。麺の旅、いつも雨(笑)。

 

 

 

小倉競馬場で夏競馬、、、。

 

15年ぶりの小倉競馬場。当時は空港からのアクセスが悪く、亡き友とタクシーで向かったものだ。

現在は空港から競馬場の目の前まで定期バスが運行している。土砂降りの雨の中、濡れることもなく到着。

もう競馬をやめてしまっているので、馬券には興味がなく、まずは「飯とビール」。

 

しかし、第10回の麺の旅で訪れた函館競馬場と違い、残念ながら食欲を引かれるような「麺」がない。

この日の小倉は雨のため肌寒い。客席で地元店の豚まんにビールを飲みながら、馬券は買わず競馬観戦するが風も強く体が冷える。

競馬は観ているだけでも楽しい。はずなのだが、、、ビール2杯目でもう限界。

三度の飯より競馬が好きだった悪友に献杯し、早々に競馬場を去る。

 

 

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「中華そば藤王」@小倉南区

 


【飛行機に乗って麺の旅】120軒目

 

競馬場前から北九州モノレールに乗り、小倉駅の手前、平和通駅で下車(250円)。碁盤の目のように広がる商店街を3分ほど歩く。

福岡県といえば、博多、久留米、そして小倉も豚骨ラーメン王国。博多ほどではないが、小倉のラーメン店約9割が豚骨メインという。そんな小倉で昭和57年創業、醤油がメインの「中華そば藤王」を訪れる。

階段を上がり2階へ。階段の途中に京都の製麺所「麺屋棣鄂」のケースが積まれている。この製麺所の麺を求めてラーメンを食べ歩くファンもいる。九州では珍しい。

店内に入ると満席。ベースメニューは、中華そば(醤油)、味噌ラーメン、塩ラーメン、つけ麺(醤油)。豚骨はないというこだわりよう。デフォの中華そば(780円)の食券を買い店内で2、3分待ち、カウンターに案内される。

 

 

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大ぶりな器に綺麗な麺姿の中華そば。湯気が登る熱々のスープをひと口いただく。

鶏ガラと野菜をベースに豚足、牛骨、牛すじプラスの出汁は、コクと深みがあり旨いスープだ。カエシの醤油のキレもよく素晴らしい。

フランスパン用の小麦粉を配分したという独自の中太ちぢれ卵麺はモチモチ、ぷりっぷりでスープよく絡み好相性。

 

 

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チャーシューはバラともも2種で肉の旨味がたっぷり。青ネギ、シナチクの量バランスもいい。

なお、中華そばの麺は独自オリジナルで、つけ麺のみ「麺屋棣鄂」使用という。滞在中に、つけ麺も試したい。

30年以上研鑽してきた中華そば、おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「中華そば藤王」/北九州市小倉北区魚町2-4-18チャームフクスケビル2F/11:00~16:00/木曜日休み

 

 

 

「ぎょらん亭 本店」どろラーメン @小倉北区
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】121軒目

 

今回の小倉麺の旅で注目の豚骨ラーメンは「ぎょらん亭 本店」と「ラーメン無法松 本店」の老舗2店。

ホテルにチェックイン後SNSでチェックすると、まさかまさか、「ラーメン無法松 本店」が昨日閉店したとのことだ。2店は近いので、初日に豚骨ラーメンの連食を考えていたのだが、、、。

小倉駅からモノレールに乗り片野駅で下車(210円)。そこから15分ほど歩き、昭和21年創業の老舗「ぎょらん亭 本店」を訪れる。

ラーメンは豚骨濃度が「十割」(ど豚骨100%)か「二八」(あっさり)が選べる。日本蕎麦みたいでおもしろい。さらに独自の濃厚かつクリーミーな「どろ」がラインナップ。「どろ」(750円)を注文する。カウンターに案内され豚骨にしては少し待ち、着丼。

 

 

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まずはスープをひと口。最初は甘みを感じ、雑味なくクリーミー。そして強烈な豚骨の旨みが追いかけてくる。下処理がしっかりしているのだろう、臭みのない純豚骨だ。旨味溢れるスープ。2年前に博多にある「博多元気一杯!!」で食べて以来の旨い「ど豚骨」だ。

 

 

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豚骨にしては太めのカタ麺が、ポタージュのような濃厚スープによく絡む。

後味もよく、豚骨好きにおススメの逸品だ。

老舗の濃厚豚骨、おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「ぎょらん亭 本店」/北九州市小倉北区三郎丸3-6-29/11:00~20:00/木曜日休み

 

 

小倉はしご酒

 

お腹も膨れたので小倉駅方面にぶらぶらと歩く。旦野駅が見えてくると、そこはもう小倉の大きな商店街の一角だった。せっかくだからそのまま商店街を歩いてホテルまで戻ることに。

まだ明るい時間なのだか、飲み屋がいっぱい。立ち呑みや角打ちが混在する。

 

そういえば、角打ちの発祥地は小倉らしい。覗いてみると生ビール200円、瓶ビール360円、アジフライは50円なんて店もあり、これは寄るしかない(笑)。

1軒500円もあれば楽しめ、千円かからない。すっかり夜もふけ、駅に戻るまでに結局5軒ほどまわる。

 

呑んべいには、素晴らしき街「小倉」を堪能。

 

 

 

「麺屋 玄」味噌ら~めん @小倉北区
 

 

【飛行機に乗って麺の旅】122軒目

 

翌日、月曜日の商店街をぶらぶら。朝から立ち呑みでモーニング、、、ビール。だって24時間開いている店がいっぱい、飲むしかない。

旦野の商店街抜けて、味噌ラーメンが評判の「麺屋 玄」を訪れる。ご主人は札幌の名店出身とのことだ。小倉のラーメン店の特徴として、ほぼ「豚骨」専門店。それ以外は「醤油」「塩」「味噌」をメニューにラインナップ。

こちらも、メニューに豚骨の文字はなく、「醤油」「塩」「味噌」。もちろんお目当ての「味噌ら〜めん」(750円)を注文する。

 

 

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きれいな麺姿。湯気が立ち上がるフォルムは、まさに札幌の名店「彩未」そのもの。

味噌は辛め、高温でパリッと炒めたもやし、挽肉の旨み脂が溶け込み最高のスープ。

札幌にしては細めの縮れ麺は、札幌の森住製麺。濃厚なスープによく絡み、旨い。

 

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途中でトッピングされた生姜を溶かしながら味変を愉しむ。

まるで札幌にいるかと見間違うほど素晴らしい、味噌ラーメン。

おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「麺屋 玄」/北九州市小倉北区江南町7-1 18ビル 1F/11:00~15:30 17:00~20:00/日曜日休み

 

 

 

「四方平」チャンポン @小倉北区

 

【飛行機に乗って麺の旅】123軒目

小倉も全体的は近代的な大都市&観光地。小倉城、八坂神社などに立ち寄り、おしゃれなカフェなどを巡るが、オヤジは自然と昭和の香りの商店街に自然と足が向いてしまう。

 

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歩いていると寿司&ラーメン店という奇妙な店「四方平」を発見。しかも創業は昭和12年という。

暖簾をくぐると左手には寿司カウンターがあり、右はラーメン屋。なんとも不思議だ。

ラーメンに細巻き1本がついて650円。ラーメンと上にぎり5貫だと1500円。150円追加するとチャンポンに変更できる。

「ラーメンと上にぎりセット」(1500円)にチャンポン変更で注文する。

 

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野菜、海鮮と具沢山のチャンポン。ちょっと甘めながら、あっさり豚骨ベースに鶏ガラ、魚介などを感じるまろやかスープ。麺も中細麺で長崎チャンポンに近い味わい。卓上の紅生姜と辣油で調整するとスープにコクがでていい塩梅になる。

 

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鮨職人が握る、にぎり5貫も鮮度がよく旨い、面白いコンセプトの店だ。

おいしかったです。ごちそうさま。

 

隨ャ18蝗・蟆丞€牙・逵歃IMG_4219「四方平」/北九州市小倉北区京町1-2-22/11:00~20:30/木曜日休み

 

 

 

 

「サルタヒコ」鶏そば @小倉北区

 

【飛行機に乗って麺の旅】124軒目

 

最終日、博多経由で福岡空港からの東京へ帰京。小倉の最後の一杯は、初日に訪れた「中華そば藤王」のつけ麺の予定だったが、2日目の夜に立ち寄った飲み屋で、鶏そばの旨いところがあると聞き変更することにした。大きな小倉の商店街にある「サルタヒコ」を訪れる。

 

スープ、自家製麺ともに添加物は使用してないという。メニューは、まぜそば、担々麺などあるが、評判の「鶏そば」(800円)を注文する。

 

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清潔でおしゃれカフェ風のカウンターで待つこと10分ほどして、きれいな麺姿の鶏そば着丼。

きめ細かい泡におおわれたスープをひと口いただく。

化学調味料を使っていない無化調の鶏白湯スープはマイルドで奥行きがあり旨みたっぷり。

鶏そばの旨い店に共通している奥深いコクがいい。

 

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デュラム小麦を使った自家製細麺は、しっかりした食感がよく、鶏白湯と好相性だ。

トッピングされた鶏節がさらに旨みを後押しする。ぷりぷりの鶏チャーシューはジューシーで食感、歯ざわりよく旨い。

ご主人に話を聞くと、ラーメンは全くの独学だとか。素材のこだわり、スープ、麺とも丁寧な作業、満足度の高いハイレベルな一杯。「豚骨王国小倉」で、頑張って欲しい。

無化調ならでは後味の良さ。

おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「サルタヒコ」/北九州市小倉北区京町1-5-9 2F/11:30~21:00/月曜日休み

 

 

 

新機体「エアバスA350」

 

 

まだ時間の余裕はあったが、早めに小倉を後にして、高速バスで博多天神(1300円)に移動。

充実の2泊3日小倉麺の旅、まだ終わらない。

天神では必ず訪れる「天麩羅処 ひらお」で、あじわい定食(780円)。海老、鶏、イカ、野菜のボリュームのある7品。揚げたてを一品ずつ提供してくれるスタイルは東京にも欲しい。卓上の無料のイカの塩辛が、ご飯にあう。

早めに福岡空港に移動して、ゆったりサクララウンジでくつろいで、いざ搭乗。

まだ就航してまだ3日目、ピカピカの機体。新型の「エアバスA350」はシートも新型を採用。国内ファーストクラス、クラスJ 、普通席の3カテゴリー。ファーストクラスをキャンセル待ちするも、当然空きはなく、いつもの非常口前普通席。

中に入ると天井高く、そしてまさに新車の独特の匂いだ。

広く開放的で特にファーストクラスはかなりの豪華仕様。普通席も十分広く、快適この上ない。一番の特徴は普通席にもそれぞれ電源とUSBがあり、これは便利だ。

僕はファーストよりも足元が広い非常口前席で、ゆったり熟睡する。

 

 

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羽田-福岡線を皮切りに、羽田-那覇、伊丹にも導入されるようだ。

 

 

 

マイラーの終わりなき麺の旅

 

この旅で、JALの搭乗回数は2019年35回。

 

この旅で、JALの搭乗回数は2019年33回。
福井から始まり、久留米、天草、尾道、福山、三原、松山、青森、山形、金沢、札幌、小樽、京都、三重、函館、大分、奈良、松本、小倉、、。


オヤジマイラーの終わりなき麺の旅は、まだまだ続く。

次回は、飛行機に乗って沖縄久米島に。

小さな離島、久米島に麺はあるのか? 

 

2019年1月、連載とともにツイッターを始めました。
フォロワー440人超えました。ありがとうございます。

 


タカヤマコジローkojiro@takayama_kojiro
 


「飛行機に乗って、麺の旅」 ライブでつぶやき、
「飛行機に乗らない、東京麺旅」東京近郊での麺活をつぶやく。

 

 

 

 

 

*この連載は毎月第2第4月曜日に更新予定です。

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど20 年に渡り20 誌ほど編集長として携わる。現在は白黒の雄猫と共に気ままに暮らす。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、なにしろ飛行機が好きなので、生涯搭乗数は優に400回を超える。忘れられぬ旅はJAL ファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。酒好き、旨いものに目がない「食いしん坊」でもある。「KOJIRO(コジロー)」名義にて2017 年、『TABILISTA 』にてJALサファイア会員になるために年間50回飛行機に乗り、ついでに麺を食べに行く「マイル修行&麺の旅」を好評連載。本編はその続編にあたる。

 

 

 

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