旬の地魚を味わう全国漁港めぐり

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#11

【6月の旬魚01】丹後「鳥貝」、大洗「的鯛」

「本当に旨い魚を現地でいただく!」をテーマにお届けする「全国漁港めぐり」。
今回は6月の旬魚①、京都府丹後の「鳥貝」、茨城県大洗の「的鯛」をお届けします。

鳥貝02
    丹後のトリ貝    吊るしたコンテナで養殖。1~2ヶ月に1度、洗浄をするなどの手間暇かける。


Kyoto——————————-Tango
「丹後とり貝」【京都府舞鶴市】

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旬:5~7月

 

  今や輸入物も多いトリ貝だが、国産ブランドのトップに位置するのが丹後のトリ貝である。特長はその大きさで、他と比べて一回り以上も大きく肉厚だ。地元の京都府立海洋センターが全国に先がけてその養殖技術を開発し、種苗(稚貝)の大量生産に成功した。トリ貝は高水温に弱く夏を迎える前に漁獲されるが、ここでは夏を越えても2年近く生育できるため大型に成長する。大きいと大味になると思われがちだが、丹後のものはトリ貝独特の甘味がさらに増し、かつやわらかくなっておいしい。水産物では初めて「京のブランド産品」に認証され、特許庁の地域団体商標にも登録されている。

 

ミネラル豊富な丹後の海で
育った大ぶりの極上トリ貝

鳥貝肉厚で独特の甘みもあって歯応えがいい。

 

TORIGAI  ‐J a p a n e s e E g g C o c k l e‐

鳥貝01

 

鳥貝(トリガイ)北海道以南の内湾域に生息する二枚貝。食用部分の足の形が鳥の頭部に似ているから、あるいは鶏肉の味のようだからその名が付いたといわれている。丹後のトリ貝は舞鶴湾や栗田湾、宮津湾で養殖され、周囲の山々からの養分で殻の直径は10cmほどと、一般に出回っているものよりも二周り近く大きいのが特徴。可食部の重さも通常4g程度が20~40gあり、コンテナに稚貝を入れて吊り下げて育成するため、天敵のタコやヒトデの害もなく成長が早い。

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(写真・左)左側の大きなトリ貝が丹後産。全重量100g以上が「丹後とり貝」のブランドになる。刺身も旨いが、大きいものはバーベキューにもいい。 
(写真・右)舞鶴西港にある、日本海側最大級の海鮮市場も有する道の駅・「舞鶴港とれとれセンター」 【電話】0773-75-6125 【営】9:00~17:00 http://www.toretore.org/

Ine Funaya House【 伊根の舟屋群 】

舟屋

 

 京丹後の名所といえば日本三景の一つ、天橋立だ。そこから車で約30分のところに舟屋と呼ばれる珍しい建物が並ぶ伊根町がある。1階が船のガレージで2階が居室というつくり。穏やかな伊根湾を囲むように230軒ほどが立ち並ぶ。
 舟屋は二次的に利用され、生活の拠点となる母屋は裏の通りを挟んで奥ににある。人の暮らす民家ながら見学できるところも。また伊根には浦島太郎伝説があり、その物語を描く国重要文化財の絵巻が山側に鎮座する浦嶋神社に伝わる。

 

 

 

 

 

写真提供:京都府、伊根町


 

Ibaraki——————————-Oarai
「大洗のマトウダイ」【茨城県大洗町】


旬:5~7月

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 県中央部に位置する大洗の港。周辺にはテーマパークやアウトレットも立ち並ぶ茨城有数の観光スポットだ。大洗駅から徒歩15分ほどとアクセスもよく、港に隣接しビーチが整備され、夏場は大勢の海水浴客で賑わう。
 ここの名物はシラスとハマグリだ。そのほか戻りカツオやサンマ、ヒラメ、アンコウ、岩ガキなど、季節ごとにさまざまな魚介が水揚げされる。なかでもマニアックなのがマトウダイであろう。刺身はもちろん、淡泊な白身は加熱すると旨みが引き立ち、煮付けや塩焼き、フライ、鍋などいろいろな料理に合う。フランスではムニエルにして食されてもいるほどだ。肝がおいしく、とも和えで刺身を食べれば何ともいえない幸せを感じる。ただ、まとまって水揚げはされない。店や料理屋などで見かければ迷わず試したい。
 港に建つ漁協直営の「かあちゃんの店」(写真・右上)では入荷したときに提供されており、その日揚がった魚介を使った料理がいただける。漁師の奥さんたちがつくる定食は味もボリュームも満点だ。【営】10:00~15:30、月曜定休 【電話】029-267-5760 http://www.jf-ooaraimachi.com/
また、港に隣接する「直売センターいきいき」(右下)では地の魚介が買える。

 

かあちゃんたちの食堂で
鹿島灘の海の幸を味わう

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 「かあちゃんの店」の『かあちゃん御膳』この日はかき揚げにマトウダイが……。 

MATOU-DA I

的鯛

 

的鯛(マトウダイ)青森県以南の水深100m前後の砂底に生息。体長40~50cmまで成長。背ビレのトゲが長く、体側に弓の的のような大きな斑紋を持つ。漢字で的鯛、あるいは馬頭鯛とも書くが顔が馬に似ているからか。肉食で小魚やシャコなどの甲殻類を捕食。捕食するときは口を大きく開け、筒の様に伸ばして吸い込みながら丸呑みする。大きな魚を飲み込み、喉を詰まらせることもある。群れをつくらないため、まとまって獲れず、底びき網などに入ってくる。冬から春の魚というイメージだが茨城は夏が旨い。

Ibaraki Oarai Aquarium
【 アクアワールド 茨城県大洗水族館 】

アクアミュージアム

 

 日本一サメの飼育数を誇る大型の水族館。現在45種のサメのほかマンボウやラッコなど約580種、68000点の生物を展示。館内は出会いの海など九つのゾーンで構成され、4階の森と川ゾーンには餌付けが非常に難しいマトウダイも展示されている。人気は1日4回開催されるイルカとアシカのショー。また、約50分で水族館の裏側を探検するツアーも人気だ。

 現在、国内各地で開かれているペンギンショーの元祖は前身の旧大洗水族館。1976年に開催したのが始まりというが、今は冬場に行われるペンギンの散歩が好評である。日本だけでなく世界を代表する現代美術家たちによる作品は、瀬戸内の自然や文化、歴史ともマッチし、とても刺激的。今年は瀬戸内の食もテーマで、グルメにも楽しみ。

【住所】茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
【電話】029-267-5151 【開館】9:00~17:00(入場16:00まで)年中無休
【料金】大人1850円 小中学生930円、幼児(3歳以上)310円
【交通】大洗駅から巡回バスで約10分
http://www.aquaworld-oarai.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真提供:茨城県

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