ジビエな旅【GIBIER】

ジビエな旅【GIBIER】

#05

地元で獲れたエゾ鹿やエゾ雷鳥を堪能する極上宿【北海道】-Hokkaido-

ラグジュアリーなマナーハウスで
宿のハンターが獲ったジビエをいただく

ヘイゼル・
グラウス・マナー
 

―北海道・標茶町―
Hezel Grouse Manor[Shibecha Hokkaido]

写真/八藤まなみ

ヘイゼル1
館のハンターが仕留めたエゾ鹿のロースと心臓のロティ。ロースには、すりおろした山ワサビとスタッフの家に自生している山ブドウのソースがかかる。心臓にはつぶ塩と粗挽きコショウが。生臭さもなくコリコリとした食感が楽しめる。3780 円。

道東の大自然の中に建つ
隠れ家のような極上の宿
ヘイゼル8
知床半島にも近い道東の平原にぽつんと建つ一軒の洋館。専属ハンターもいる「ヘイゼル・グラウス・マナー」だ。重厚な雰囲気の中でエゾ鹿やエゾ雷鳥などの極上ジビエ料理が堪能できる!レンガづくりの本館にはツイン7室とダブル1室。最寄り空港は中標津。車で約30分。女満別空港からは車で約80分。JR摩周駅、標茶駅から車で約25分。

世 界自然遺産にもなった知床を有する北海道道東。北海道でも道東は特にエゾ鹿が多いところだ。各所に豊かな自然が残り、特別天然記念物のタンチョウをはじめ、たくさんの野生動物が生息する釧路湿原もある。
 その釧路湿原と知床の間に広がるのが、標高数十メートルの広大な根釧台地である。日本最大級の台地で、その北西部にある摩周湖からの伏流水が大地を潤し、瑞々しい牧草地が続く。
 ヘイゼル・グラウス・マナーはその台地に建つ。狩猟好きのオーナーが猟の拠点につくった、英国の貴族の館、マナーハウスをモデルにした極上の宿である。
 宿には狩猟部があり、ガイドを兼ねた専属ハンターがいる。エゾ鹿やエゾ雷鳥などハンターが獲った道産ジビエがいただけるが、メニューは猟の結果次第。ただし、エゾ鹿は通年で楽しめる。

ヘイゼル3
シェフの国本光一さんはオープン当時から勤め途中フランスに修行。2011 年からシェフを務める。右はエゾ鹿のロースと心臓にエゾ雷鳥。しっかり処理され熟成も。

宿 は2000年4月にオープンした。レストランは宿泊しなくても利用でき、ランチ、ディナーともにコースとアラカルトから選べる。
 当初は一般には知られていなかった。フランスで修行したシェフがつくるジビエ料理が評判を呼び、グルメも訪れるようになったそう。
 ジビエでもエゾ雷鳥は数が減り貴重だ。少々値は張るが独特な味と香りを求めるファンが多い。しかしここはやはりエゾ鹿であろう。宿には解体施設も備わり年間50
頭はさばくという。
 料理はロティ(ロースト)とラビオリで、ロティは自家菜園で採れた季節の果実ソースがかかり、ラビオリには鹿の骨やスジなどからとったコンソメが併せられる。その他にもいろいろメニューがあり、ここでは趣の異なったエゾ鹿料理が楽しめる。

ほのかな苦味と野草の香り
ジビエ好き憧れのエゾ雷鳥
ヘイゼル4
エゾ鹿のラビオリ(2160円)は骨とスジで1日煮込み、さらに挽き肉を入れて1日煮込んだコンソメが。ラビオリには豚挽きと十勝のマッシュルームも。

ヘイゼル2
シュプレームソースのかかったエゾ雷鳥のひと皿(5400円)。胸や手羽、砂肝や心臓などいろいろな部位が楽しめる。砂肝やレバーは少し苦味も。

ヘイゼル6
支配人の山崎孝嗣さんはハンティングもする料理人。国本さんに引き継ぐまでシェフを務めた。
 

宿から車で数分のところに広がる
森と牧草地が猟場

ヘイゼル9
専属ハンターの石川幸平さんが眺める森から鹿がよく出没する。猟は10月下旬~2月。

ヘイゼル10
左上)森の中にはいく筋もの林道が。エゾ雷鳥も生息する。 左下)フィッシングポイントの西別川。サケもたくさん遡上する。 右)林道奥に見える西別岳の向こうに摩周湖が横たわる。

東京のジビエ料理を出す店の
オーナーやシェフも訪れる

ックな宿の調度品や家具はオーナー自ら欧米で買い付けたもの。日本に居ながら本物のマナーハウスの滞在が体験できる。
 広い敷地内には馬場もあって、まさに英国のカントリー。ハンティングだけでなくカヌーやカヤック、フィッシングなどさまざまなアクティビティメニューが用意され、道東の自然を満喫できる。
 アクティビティは広大な敷地内や宿の近くで体験できる。ハンティングも車で数分走れば猟場に着く。ジビエを求めて都内レストランのオーナーやシェフもハンティングに訪れるという。ワインセラーにはジビエに合うワインが多数眠るが、ラウンジやバーでグラスを傾けながら猟やジビエ談義に花が咲くそうだ。
 なお、鴨は函館方面まで撃ちに行く。道東には鴨が食べる米や麦が少ないためで、味は全然違うとのことだ。

ヘイゼル5
左上)玄関ホール奥にあるバー。外から戻ったゲストはまずここで一服。 右上)その後、道東の平原が望めるダイニングで優雅な食事。
左下)食後は暖炉のあるラウンジでソファーに腰掛け食事の余韻を楽しむ。右下)ラウンジからレストランを望む。

ヘイゼル11

RESTAURANT HOTEL & OUTFITTERS
「ヘイゼル・グラウス・マナー」 hazel grouse mamor

【住所】北海道川上郡標茶町虹別65-116-1
【電話】015-488-3888
【営業】チェックイン15:00、チェックアウト11:00、レストラン(昼11:00~14:00、夕18:00 ~ 22:00)、バー17:00 ~24:00、冬期はメンテナンスの為休館あり
【料金】27000円~(2名利用時、朝食付、税別)
http://www.hazelgrouse.com/

 

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