琉球島猫百景

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#04

那覇〈1〉猫目線になると見えてくるもの

写真・仲程長治 文・シマネコキネマ

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公園の花のカーペットでくつろいでいたオッドアイのチュラカーギー

 

 今年の夏から、沖縄のあちこちで映画『Nyaha!(ニャハ!)』の撮影を続けているのだが、猫が多いと感じるのは、やはり那覇のまちだ。

 

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「暑いのにご苦労さん」という視線を送ってきたウィンクマヤー

 

 そもそもこの映画製作プロジェクトは、2013年に出版された『島猫と歩く那覇スージぐゎー』(仲村清司・著)がきっかけとなって動き出したものだ。あれから4年が経過した今、本のスチール撮影を担当していた仲程長治は、那覇のまちで再び猫を追いかけることになった。

 

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公園でも、道端でも、港でも、御嶽でも。那覇のまちは猫だらけだ


 撮影における前回と今回の大きな違いは、カメラマンの目線の高さが変化しているということ。映画『Nyaha!』がどのような作品かを端的に伝えると、「島猫の目線・視点で、島猫自身が語る物語」である。実際に、地上約30〜50㌢の猫の目線を意識しながら歩いてみると、人の目線の高さでは見落としてしまうであろう筋道の奥の奥や草むらの中、光の当たらない町の片隅にこそ、たくさんの猫たちが潜んでいた。

 

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クーラーの室外機の下にいた那覇のモンロー。一度見たら忘れられないゴールドアイとホクロ模様が印象的


 那覇の町は今、めまぐるしく変化している。国際通り周辺の空き地や駐車場は次から次へとホテルになり、その周辺にあったスージぐゎーのいくつかは、舗装道路になった。昭和のムードが色濃く残っていた農連市場も、年内には完全に閉鎖され、隣りに建設中の真新しい建物へと移転する。新しい施設には、今、市場のあちこちで暮らしている猫たちは、もちろん入れない。

 

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農連市場で見かけた親子猫。シャム系はもうずいぶん大きいのに、まだ授乳中…お母さん、おつかれさまです

 

 目に見える島の原風景は静かに、けれど確かに消えつつある。それでも、小さき者たちの低い目線を決して忘れない優しさだけは、沖縄から消えてほしくないと思う。


 

*2018年公開予定の島猫映画『NYAHA!(ニャハ!)』は、ただいま、絶賛撮影中!

公式インスタグラム→https://www.instagram.com/nyaha_28/

クラウドファンディング(10/25スタート)→https://www.makuake.com/project/nyaha28/

 

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*本コラムの姉妹企画「琉球百景」は、沖縄発信の季刊誌『モモト』(編集工房 東洋企画)で好評連載中です。

 

*本連載は毎月22日(=ニャンニャンの日)に配信予定です。次回もお楽しみに!

 

 

 

写真家のプロフ用

仲程長治(なかほど ちょうじ)

1959年、石垣島生まれの写真家、デザイナー。20代の頃より沖縄県内であらゆる分野のアートデザインを手がける。現在は琉球・沖縄の文化誌『モモト』のカメラマンとアートディレクターとしても活躍中。2018年公開予定の映画『カーラヌカン』では、スチール並び、劇中に登場する写真の撮影、主演への撮影指導(沖縄編)を行う。初監督・撮影統括をつとめる『NYAHA!(ニャハ!)』は、2018年春完成予定。

シマネコキネマ

シマネコキネマ

2018年公開予定の島猫映画「Nyaha!(ニャハ!)」(監督/仲程長治、脚本/仲村清司、音楽/宮沢和史)の製作チーム名。島猫大使を募るクラウドファウンディングを10/25からスタート。ぜひご参加ください!

クラウドファンディング https://www.makuake.com/project/nyaha28/

 

 

紀行エッセイガイド好評発売中!!

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島猫と歩く那覇スージぐゎー
著・仲村清司 写真・仲程長治

     

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