わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

#04

尾道・福山・三原 麺の旅

文と写真・高山コジロー

 

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わざわざ飛行機に乗って、尾道・福山・三原に麺を食べに行って来ました。

 

「尾道ラーメン」は全国的に名高いが、隣接する福山市、三原市にも人気のラーメン屋があるようなので、今回の麺の旅は福山に2泊して3都市を巡ることにした。

 

●羽田-広島 13:20-14:50  JAL261便 先得8,290円

●広島-羽田 13:25-14:40  JAL258便 先得8,290円

 (2019年JAL実績/搭乗5回目) 

 

今回は午後出発なので、JALサクララウンジでゆっくり過ごす。いつもながら搭乗前に生ビールで乾杯。

 

 

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広島行きはかなり混雑していたが、今回も足元の広い非常口席を選択し、のびのび快適な空の旅だった。この日は雲ひとつなく富士山がきれいだった。定刻通り14:50に広島空港に到着。10年ぶりの広島だ。

 

 

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最初の1杯は「尾道ラーメン」

目指すは「尾道」。広島空港からはリムジンバスでのアクセスとなる。リアルタイム表示の掲示板がわかりやすく便利だ。広島市、呉市、福山市、三原市への路線がメインで、尾道は三原駅前までバスで行き、JR山陽本線に乗り継ぐ。早朝便ならば空港から尾道に直行するバスも運行されている。出発まで時間の余裕があったので、きれいな喫煙所で一服してから出発。

空港15:20-15:58三原駅前、三原駅16:02-16:18尾道駅。乗り継ぎはスムーズだ。

 

 

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「つたふじ本店」中華そば @尾道市

尾道は何度来ても独特のノスタルジーな雰囲気がある街だ。夕暮れ時、のんびり散策したいところだが、閉店間際なので、「つたふじ本店」に足早に向かう。

以前尾道を訪れた時は日曜日だったこともあり、ラーメン店はどこも大行列だった。ご当地ラーメンをわざわざ並んでまでという思いもあり、尾道ラーメンは未体験。「尾道らしい、地元に愛されている尾道ラーメンが食べたい」というリクエストに、尾道大好きのアラフォー女子がすすめてくれたのが、老舗の「つたふじ本店」。駅から15分ほどで到着。暖簾がまだ出ている、なんとか間に合った。店内は常連の地元客が二人。カウンターのみ10席ほどの小さなお店。メニューは、中華そばと中華うどんのみ。「中華そば 並」(550円)を注文する。僕が最後の客。スープがギリギリ残っていてよかった。
 

 

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10分ほどで着丼。醤油のいい香りが漂う。なみなみと注がれたスープ、ネギにメンマ、チャーシュー2枚、そして背脂のミンチがプカプカと浮かんでいるフォルムは、まさにイメージする尾道ラーメン。

レンゲが置かれていないので、器に顔を近づけ直接口をつけて熱々のスープをひと口いただく。まずは甘い醤油の感じ、鶏ガラと魚介の旨みが広がる。コクがあり旨いスープ。背脂が小さくミンチされていて、脂がスープによく馴染んでいる。魚介は風味豊か、おそらく鰯系か。尾道を代表する製麺所「はせべ」のストレート細麺は、しなやかなでスープと好相性。しっかり煮込まれた硬めのチャーシューは噛めば噛むほど旨みが広がる。全てがまろやかで優しい味、昔ながらのほっとする中華そば。

 

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最後までさめることなく熱々のスープを飲み干して完食。
老舗の味、おいしかったです。ごちそうさま。
 

 

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「つたふじ 本店」尾道市土堂2-10-17/0848-22-5578/11:00~17:00/火曜日休み

 

 

朱華園 中華そば@尾道市
 

今日は老舗巡り。2軒目は昭和22年創業の「朱華園」へ。行列必至と聞いていたのだが、夕方は並ばずにすぐ入店できた。豪華なビルで厨房も大きく店内も広い。入り口で「中華そば」(600円)を注文して、その場で会計をすませる。限定で人気の「焼きそば」を食べてみたかったのだが、当然売り切れ。壁際のカウンター席につくと4、5分で提供される。
 

 

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こちらもレンゲが置かれていない。器に口をつけて直接スープを啜る。確かにレンゲを使うよりも鶏ガラと辛めの醤油の出汁の旨みがよくわかる。自家製の平打ち細麺はスープとよく絡む。
 

 

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あくまで個人的な好みだが、醤油が強く喉が乾き、背脂が大きくゴワゴワしているので、口の中に脂っぽさが残るのが、ちょっと残念だった。
 

 

IMG_0082「朱華園」/尾道市十四日元町4-12/0848-37-2077/11:00~19:00/木曜・第3水曜日休み

 

「丸忠商店」中華そば しょうゆ味 @福山市


尾道で、尾道ラーメンでないラーメンを提供する「拉麺またたび」を訪れるも、臨時休業。知り合いのシェフおすすめの店だったので残念。
 


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JR山陽本線で福山に移動し駅前のホテルにチェックイン。

福山はラーメン激戦区らしく、尾道ラーメンの看板を掲げる店や深夜まで営業している店もある。

駅から5、6分の繁華街にある、エビ出汁が評判の「丸忠商店」に伺う。

店内に一歩入ると、海老のいい香りがする。「中華そば しょうゆ味」(590円)を注文する。

 

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カウンター席で待つこと10分ほどで着丼。澄んだきれいなスープに薄切りのチャーシュー、もやしと青ネギとシンプル。ひと口いただくと、「エビ・エビ・エビ!」海老の旨みが薫る。瀬戸内の海老を使ったスープは、あっさりしているがコクがあり、海老と醤油の甘みがいい塩梅で旨い。ふわっとした縮れ麺もスープとよく絡んで好相性。もやしのシャキシャキの食感、レアに近い薄切りのチャーシューもあっている。スープを飲み干して完食。海老の旨み、余韻がいつまでも続く。

今までに経験のない海老出汁中華そば。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「中華そば専門店 丸忠商店」/福山市元町7-7/084-926-0648/11:00~14:30 17:00~21:30(平日 17:00~23:30(金土祝前日)

 

 

雨の尾道で日本蕎麦


翌日は雨、再び尾道を訪れる。福山から18分。スタートは「日本蕎麦」。駅から10分ほどアーケードから横に入った路地裏にある蕎麦屋「笑空」へ。ランチは並ぶと聞いていたので、開店時間に合わせて向かう。ところが、「しばらく休業」の張り紙。またやってしまった! 最初からわかっていれば、福山の鴨蕎麦屋「サラザン」に行きたかったが時すでに遅し。
 

 

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「尾道ラーメン 喰海」 ラーメン@尾道市

2軒目に予定していた「尾道ラーメン 喰海」へ向かう。駅からは5分ほどの尾道水道に面している。 子供の頃から尾道ラーメンが大好きだという店主が、2003年に開いた比較的新しい尾道ラーメン店で期待が持てる。醤油「ラーメン」(590円)を注文。眺めのいい海側のカウンター席で7、8分待つ。
 

 

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シンプルな尾道ラーメンのフォルム。大振りのチャーシュー、ネギ、シナチク、背脂のミンチ、そしてこの価格で味玉付き。スープからいただく。色濃いきれいなスープは、鶏、豚骨、魚の出汁が醤油とマッチしていい塩梅で旨い。広島県産の小麦を使用した細麺はほのかに香り、硬さ、弾力よくスープをうまく引き上げてくれる。味玉、チャーシューも味がしっかりしていて旨い。無農薬のネギも辛みと甘みがありいい脇役。背脂の臭みもなく、尾道ラーメンを進化させた味わい深い満足の一杯。


 

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よって尾道ラーメンは、こちらで完結。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「尾道ラーメン 喰海」/尾道市土堂町1-12-11/0848-24-8133/10:00~22:00/水曜日休み

 

 

「尾道 鶏そば本店」 あっさり鶏そば(濃厚)@尾道市/新尾道


雨足がだんだん強くなる。時間が空いたので、ロープウェイに乗り、安藤忠雄氏が10年前にリニューアルした未訪の「尾道市立美術館」向かう。ところが山頂についてみると、展示変えのため「休館」の張り紙が、、、悪夢再び。
 

 

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夜に予定していた新尾道にある「尾道 鶏そば本店」が山頂から20分ほどで歩けそう。昼の営業時間に間に合うので、尾道には戻らず歩いて山を下る。いつのまにか雨は土砂降りになり、地図で見るよりはるか遠く、結局40分近く国道沿いを歩き、やっと到着。ずぶ濡れて店内に入る。店内は満席。

「あっさり鶏そば(濃厚)」(690円)を注文する。
 

 

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身体が少し温まったころ、15分ほどで着丼。白濁した鶏白湯スープをひと口いただく。鶏と玉ねぎを10時間煮込んだ濃厚スープはトロトロで新感覚の旨味。まろやかでなんて旨い鶏スープなのだろう。スープから麺をすくい上げて食べてみると、これまた旨い。国産の小麦粉を使い、無添加、無着色の全粒粉の細麺は濃厚なスープを絶妙に絡ませる。味わい豊か、コシもあり、全粒粉ならの歯ざわり、歯ごたえもいい。そして、低温調理された厚切りの鶏チャシューはジューシーで素晴らしい。トロトロのスープを飲み干し完食。
 

 

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丁寧に作られた一杯。
おいしかったです。ごちそうさま。


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「尾道 鶏そば本店」 /尾道市西則末町7-18/0848-23-9518/11:00~24:00,17:30~24:00

 

 

 

「お好み焼き鉄板焼 えんまる」 肉玉そば スペシャル@福山市
 

雨は止まず、尾道駅まで25分歩いて戻り、近くの温泉に入り、尾道珈琲を味わい、夕方福山に戻る。

福山のラストの「麺」は、広島風お好み焼き。福山駅から5分ほどの「お好み焼き鉄板焼 えんまる」へ向かう。暖簾をくぐると満席。さらに予約でいっぱいだというが、カウンター席を1席詰めてくれてなんとか入店できた。 お好み焼き(広島なので広島風とは言わない)の「肉玉そば スペシャル」(1000円)を注文。ビールとつまみに煮込をもらう。注文が入ってから生麺を茹でる。麺を湯切りして目の前の鉄板で麺を単独でじっくり焼く。ビールを飲みながらできるのを眺める。
 

 

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別焼きしていた、お好み焼きの本体を麺に重ね合わせ、ソースが塗られて完成。若い店主の手捌きは職人技だ。片面焼きで、ほどよいカリカリとふわふわの2つの顔を持つ麺と、蒸し焼きでしんなりしたキャベツの食感がおもしろい。豚肉、イカ、エビなどの食材とのバランスも良く、素晴らしく旨いお好み焼き。

 

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お好み焼きは、「大阪のもの」と思っていたが、広島侮れない。なにしろ麺が旨い。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「お好み焼き鉄板焼 えんまる」 /福山市元町15-5 中村ビル1F東/050-5593-3156/17:30~23:00(火~土)11:30~14:00 17:00~21:30(日・祝)/月曜日休み
 

 

 

「来々軒」 ワンタンメン @三原市

 

夕方東京で仕事が入っているため、早めの帰京。福山から直通のリムジンバスが出ているが、三原の名店「来々軒」で中華そばを食べてから帰りたい。そのため、JR山陽線で福山から三原に向かう。三原からは行きと同様に、リムジンバスで広島空港に。

三原駅から新幹線の高架に沿って3分ほど開店前に着く。すでに暖簾は掛かり客が入っている。入り口の券売機で「ワンタン」(550円)と餃子(400円)を購入する。「ワンタン」は中華そばにワンタンが追加されたもので、価格は同じで麺の量が少なめになる。
 

 

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厨房では店主が黙々と麺を茹で中華そばを作っている。店内はいつの間にか満席。平日であり、ほぼ地元客のようだ。カウンター席で待つこと7、8分。熱々のワンタンメン着丼。器に顔を近づけるとスープの芳醇な香りが鼻を擽ぐる。熱々のスープをひと口啜ると牛骨出汁の豊潤な旨み甘みが口いっぱいに広がる。インパクトのあるコクと深みがある旨スープ。少し縮れた細麺は茹で加減が絶妙。次第に角が取れて丸みを感じるスープと麺の相性は抜群にいい。ワンタンは餡よし、皮よし。餃子も外カリカリ、中しっとりで旨い。スープを飲み干し完食。旨かった。
 

 

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わざわざ飛行機に乗って、食べに行く価値のある1杯。

おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「来々軒」/三原市本町1-6-8/0848623466/11:00~14:00,17:10~19:00/月曜日、第1、3、5日曜日休み

 

 

 

 

マイラーの終わりなき麺の旅は続く。

 

 

三原からリムジンバスに乗り広島空港に。

JALサクララウンジで、いつものビール休憩。これまた至福の時間。

足元の広い席だったので、今回もゆったりぐっすり眠ることができた。

やっぱり、クラスJシートより快適なのだよな。

福井、久留米、天草、尾道、福山、三原、、、。

まだ始まったばかり、マイラーの終わりなき麺の旅はまだまだ続く。

次回は、松山の旅。
 

 

 


 

2019年1月、ツイッターを始めましたフォローしていただけると嬉しい。
コジロー@straycat_kojiro


「飛行機に乗って、麺の旅」と 「飛行機に乗らない麺の旅」のつぶやき満載。
(飛行機に乗って麺の旅/30杯 飛行機に乗らない麺の旅/15杯 合計45杯 (2019年2月20日現在)

 

 

*この連載は毎月第2第4月曜日に更新です。

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど20 年に渡り20 誌ほど編集長として携わる。現在は白黒の雄猫と共に気ままに暮らす。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、なにしろ飛行機が好きなので、生涯搭乗数は優に400回を超える。忘れられぬ旅はJAL ファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。酒好き、旨いものに目がない「食いしん坊」でもある。「KOJIRO(コジロー)」名義にて2017 年、『TABILISTA 』にてJALサファイア会員になるために年間50回飛行機に乗り、ついでに麺を食べに行く「マイル修行&麺の旅」を好評連載。本編はその続編にあたる。

 

 

 

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