わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

#03

天草 「天草ちゃんぽん」

文と写真・高山コジロー

 

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福岡空港から天草エアラインで天草空港へ

 

わざわざ飛行機に乗って、天草に麺を食べに行って来ました。
 


久留米を後にして福岡空港へ到着。天草エアラインに乗って天草に向かう。
天草へ行ってみようと思った理由は3つある。
1、 日本一小さな航空会社「天草エアライン」初搭乗。
2、 幻の「天草ちゃんぽん」を求めて麺の旅。
3、 世界遺産に指定された「崎津教会」訪問。
 


天草エアラインは、日本一小さな航空会社。福岡-天草と天草-熊本 熊本-大阪の路線があり、小さなジェット双発旅客機1機で奮闘している。
天草までは福岡から新幹線を利用しても3時間以上、熊本からバスで2時間以上かかるが、飛行機では福岡から35分、熊本から20分でアクセスできて、観光客ばかりか、地元の人にとっても便利な路線だ。
すべてJALと共同運行(コードシェア)しているので、AMX(天草エアライン)カウンターは、JALカウンターの横にある。チェックイン手続きをし、紙のチケットを発券してもらう。
 

「さあ、ラウンジで一杯!」と思ったところ、痛恨のミスに気づく。天草エアラインのサイトで、すご割「4,900円」という格安運賃があり、迷わず購入。だがそれは「JAL便」ではない。ラウンジでのビールやマイルが付かないのは問題ないのだが、JALの「搭乗回数」がカウントされない。
2019年も「サファイア会員」を継続するためには、年間50回の搭乗が必要。「搭乗1回分」をロスしたことは、あとあとまで響きそうだ。帰路は、天草-熊本(JAL/AMX)、熊本-羽田(JAL)乗り継ぎ便をJALサイトで購入しているので問題ない。
 

 

 

AMX106便 福岡発天草行き 天草エアラインに初搭乗


16:50福岡発17:25天草着。運賃4,900円
使用機体はATR 42-600。わずか48席の小さなジェット双発旅客機。
わずか35分の飛行で実際は25分ほどか。雲の上を飛行し窓からは幻想的な眺めが続く。あっという間に天草空港に到着。飛行機の着陸に合わせて天草市内の中心へバスが出ている。乗客は僕ひとり。終点の本渡バスセンターまで約15分で到着。

 

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「担担麺屋930」 赤担々麺 @天草市/城下町

本渡バスセンター近くのホテルにチェックインし、早速に麺を食べに行く。今日は久留米でラーメンを2杯。博多で天ぷら定食を食べているが、お腹がすくから不思議だ。情報が少ない中、地元で人気の担々麺屋と日本蕎麦屋に伺う。
まずは担々麺の専門店「担担麺屋930」。ホテルから歩いて15分。スーパーリンドマールTAIYOの近くにある。暖簾をくぐると8席ほどの小さなお店。先客は学生と地元のご夫婦がいた。奥の小さな厨房で若い店主がひとりで切り盛りするアットホームな雰囲気の店だ。メニューは担担麺のみで、赤担々麺(850円)とビールを注文する。ビールを飲みながら厨房の作業を眺めていると丁寧な手さばきで期待が持てる。


 

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フォルムは王道の担々麺、シンプルにもやし、水菜、ゆで卵に肉味噌のトッピング。
まずはスープからいただく。花椒の香りが鼻からふわっと入り、鶏出汁ベースで旨い坦々スープ。
辛さはほどほどで、後からじんわりと香辛料の辛さがくる。ご主人のこだわりの玉子麺はモチモチでスープと好相性。ラーメン屋の担々麺ではなく、本格的な中華料理の担々麺だ。豚挽肉の肉味噌を混ぜるとコクがまして旨みが広がる。もやし、水菜の食感もいい。あっという間に完食。食後に口の中に残るわずかな辛みの後味がいい。
 

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後で知ったのだが「担担麺屋930」は、ミシュランガイド掲載店とのこと。まさに天草に行ったら行く価値のあるお店。また立ち寄りたい。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「担担麺屋930」/熊本県天草市城下町6-11/0969-33-9305/11:30~14:30(L.O) 18:00~23:00(L.O)/火曜日休み
 

 

 

 

またも臨時休業!


天草産の蕎麦粉を石臼挽きの自家製分、手打ちの十割そばを出す「天草蕎麦処 苓州屋」に向かう。地産地消の蕎麦は楽しみだ。ホテルからは10分ほど、住宅街の中にあるはずだが、あたり周辺は真っ暗闇。やっと探し当てるが、店の看板がついていない。「もしや、お休み?」。電話をかけてみると臨時休業とのこと、明日は定休日なので、残念ながら今回は天草蕎麦を食べることはできないようだ。冬の観光オフシーズンにはよくあることだ。麺の旅、本当によくあることだ(笑)。麺は諦め居酒屋で、天草のうまい魚を肴に、少しだけ日本酒を嗜む。
 

 

 

幻の天草ちゃんぽん「明月」に


天草は、120あまりの島々からなる諸島であり、天草下島の天草市、苓北町。天草上島の上天草市を中心に構成され、とてつもなく広い。
地元で愛されるという「天草ちゃんぽん」は、100店舗以上の飲食店で提供されるという。専門店もあるが食堂、定食屋、ラーメンチェーン店でもメニューにあがる。
長崎ちゃんぽんの影響を受けているようだが様々な種類があり、鶏ガラ、豚骨、魚介、しお、醤油、味噌など店ごとに特徴を出している。
レンタカーを借り、天草市内の中心から苓北町へ「幻のちゃんぽん」求めて出発。
快晴の空の下、海岸線を40分ほど爽快なドライブ。途中「おっぱい岩」なんていう「観光名所」があったが、通り過ぎ富岡港に近い「明月」にたどり着く。ちゃんぽんマニアからは日本三大ちゃんぽんの聖地とされている名店だが、昨年秋頃からは休業しているらしく、たまに営業しているというネットの情報を頼りにはるばるやって来たが、、、。
 


店頭にはむなしく休業中の張り紙があり、残念。
 

 

麺の旅、本当によくあることだ。(笑)

 

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「いこい食堂」 ちゃんぽん @苓北町/富岡


どうしても、天草ちゃんぽんが食べたい。
「明月」のすぐ近く、港に面した食堂で食べられると地元の人に教えてもらい、「いこい食堂」を訪れる。昼時ということもあり満席。カウンターを詰めてもらい、ちゃんぽん(550円)を注文する。
 

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10分ほどで着丼。白濁したスープたっぷり。具材はキャベツ、もやし、玉葱、ニンジン、きくらげ、豚肉、蒲鉾、あさりなどたっぷり。初の天草ちゃんぽん、まずはスープを一口いただく。シンプルな鶏ガラベース、炒めた野菜とあさりの旨みが溶け込み奥行きがある。麺はいわゆる中太ちゃんぽん麺。唐灰汁を使っているか、普通のかん水の中華麺かはわからないが、もちもち感がありいい。のどかな田舎の食堂のちゃんぽん。
 

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素朴でおいしかったです。
ごちそうさま。
 

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「いこい食堂」熊本県天草郡苓北町富岡2639/0969-35-1014

 

 

 

世界遺産「崎津教会」へ

苓北町から30分ほどで「崎津教会」に到着。崎津教会は、天草下島の小さな漁村の崎津集落にあり、2018年7月に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のひとつ。平日ということもあり観光客は少なく、人はまばら。幻想的な集落を歩きながら崎津教会の天主堂で礼拝。なんともいえないパワーを感じる。﨑津教会から「カミの道」とも呼ばれる石段を登りきると海上安全祈願の﨑津諏訪神社があり、そこからさらに金比羅宮まで石段を上がる。頂上は公園になっていて美しい漁港、崎津集落が一望できる。
 

 

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「EAT730」(イート ナザレ)ねぎちゃんぽん @天草市/河浦町


崎津教会を後にしてビーナスライン沿いにポツンとある、ちゃんぽん専門店の「EAT730」を訪れる。閉店ギリギリで訪れたため、客は僕ひとり。「ねぎちゃんぽん」(700円)を注文する。この店の店主が「天草ちゃんぽん」を世に広めた方らしい。渾身の一杯を作ってもらう。

 

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10分ほどで着丼。器からスープが溢れている、具材が溢れている。天草の地産のものを中心に、鶏ガラと数種類の魚介をたっぷり使ったWスープ。あっさりしている第一印象だが、じわじわと旨みが広がってくる。炒めた野菜の旨み、甘みがスープに溶け込み、シンプルなスープながら旨い。中太のちゃんぽん麺とスープも好相性。具材は直火焼きの鶏のもも肉がゴロゴロ入っていて、ボリューム満点。スープまで飲み干し完食。おいしいものを提供したいという店主の思いのこもった旨いちゃんぽんだった。
 

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眺めのいいちゃんぽん屋。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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EAT730(イート ナザレ)/熊本県天草市河浦町今富1630-4/0969-79-0730/11:00~15:00/不定休

 

 

マイラーの終わりなき麺の旅は続く


翌朝、天草空港から熊本空港へ。出発時間が25分ほど遅れるが、問題なくわずか20分ほどで到着。離陸したらもう着陸。
熊本空港では、JALサクララウンジでのんびり過ごす。いつものビール休憩、至福の時間。熊本からは今回も足元の広い席だったので、ゆったりぐっすり眠ることができた。申しわけないくらい、快適シートなのだよ。
 

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10:10天草発、10:30熊本着/JL3872便(AMX運航)先得5,800円
12:45熊本発、14:15羽田着/JL0628便  先得11,490円

2019年JAL実績/搭乗5回  2,190 FLY ONポイント(1月29日現在)
 


まだ始まったばかり、マイラーの終わりなき麺の旅はまだまだ続く。
次回は、尾道・福山へ
 

 


 

2019年1月、ツイッターを始めましたフォローしていただけると嬉しい。
高山コジロー@takayama_kojiro
 


「飛行機に乗って、麺の旅」と 「飛行機に乗らない麺の旅」のつぶやき満載。
(飛行機に乗って麺の旅/23杯 飛行機に乗らない麺の旅/9杯 2019年1月31日現在)
 

 

 

 


 

 

*この連載は毎月第2第4月曜日に更新です。

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど20 年に渡り20 誌ほど編集長として携わる。現在は白黒の雄猫と共に気ままに暮らす。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、なにしろ飛行機が好きなので、生涯搭乗数は優に400回を超える。忘れられぬ旅はJAL ファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。酒好き、旨いものに目がない「食いしん坊」でもある。「KOJIRO(コジロー)」名義にて2017 年、『TABILISTA 』にてJALサファイア会員になるために年間50回飛行機に乗り、ついでに麺を食べに行く「マイル修行&麺の旅」を好評連載。本編はその続編にあたる。

 

 

 

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