築地 ごちそう案内

築地 ごちそう案内

#02

Tsukiji Breakfasts Vol.2

Japan
TSUKIJI GOCHISOU-GUIDE


Proffesionalchoice10
Tsukiji-Uogashiyokochou-Breakfasts
市場人に愛される朝ごはん10選  [後篇]

先週に引き続き、築地「魚がし横丁」の朝ごはんの名店をご紹介します。世間が眠る深夜に動き出す築地市場で働く、河岸人や買い出しに訪れる業界人に愛される名店を厳選セレクト。プロが通う店の味は一味違う! いまの場所で食べられるのは市場が豊洲に移転する2016年11月まで。築地の雰囲気も合わせて味わって欲しい。
※メニューは季節によって提供してない場合があります。

文・三澤聡

徹底した素材のこだわりが生み出す至高の味

やじ満
YAJIMAN

 

市場関係者はもちろん、近隣の住民にまで噂が広がり、いつも満席の中華屋。使っている素材が一級品だけに、定番メニューも店主の手にかかれば魔法のご馳走に変化する。鶏ガラや豚骨を使って丁寧に下ごしらえしたスープで手間暇かけて提供する料理の数々はどれも唸らされる旨さなのだ。人気のニラそば(950円)は肉たっぷりのガツンとくる市場の味。そして思わずあったまるニラ玉麺(1,000円)はニラ、豚肉、玉ねぎなどを閉じたあんかけ卵がのっかりたまらない。

 

やじ満1
冬季の名物「かきラーメン」(上)[1200円]は、大ぶりな広島産の牡蠣を軽くソテーして、にら、玉ねぎ、たけのこ、きくらげが渾然一体となって口内で魅惑のハーモニーを奏でる鉄板の逸品。必食!あわせて名物の「ジャンボしゅうまい」(左下)[1人前4個600円]も食べれば大満足!

やじ満2

 

築地で働く人々が集う市場唯一のそば屋

そば処 富士見屋
FUJIMIYA

 

 魚河岸市場が日本橋にあったときから続く古き良き食堂「江戸川」。築地で働く市場人や買出しに来るプロの人に愛されいつも朝は大賑わいだ。メニューも豊富で一品ずつ好きなものを組み合わせて食べられる食堂スタイルで毎日来ても飽きないのが嬉しい。

 

富士見屋2
築地市場に中華そば屋は何軒かあるが、日本そば屋はこちらだけ。両隣を寿司屋に挟まれた、『そば処 富士見屋』である。ご店主曰く、今年は牡蠣の当たり年とのことで、お目当てにするなら今は是非「かき南蛮そば」(上)[1200円]※をご注文あれ。7センチ以上ありそうなプリプリの牡蠣がドデンと入っている。牡蠣の出汁がたっぷりとけ込んだ柚子香るそば汁は、一滴たりとも残したくない気持ちにさせる。市場の店だけに、出汁に使うカツオ節や昆布は最高の素材ということが伝わってくる味だ。 

 


富士見屋4
人気のホタテ丼(左)[単品:980 円]、[セット:1,130 円(お蕎麦・小鉢・味噌汁付き)]。火を通したと思えないほど大きなホタテがゴロゴロで、甘辛出汁の玉子とじにしたものがいただける。ホタテの旨味が甘辛出汁にまったく負けていないのがさすがである。 

百年以上続く、市場で最も歴史ある喫茶店

センリ軒
SENRIKEN

 

店内はまるで映画に出てくるようなノスタルジック感溢れる雰囲気。今では見るのが珍しい、昔アメリカで考案された蛇口付きコーヒー湯煎器のコーヒアーンが見られたりもする。大正時代はじめにミルクホール『千里軒』として創業し、関東大震災後、日本橋にあった魚河岸から築地に移転した。オーナー兼店長兼料理長の川島進一さんは三代目になる。充実したフードメニューは食事からデザートまであるが、こちらの名物は「カツサンド」(右上)[700円]と「半熟エッグシチュー」(下)[570円]だろう。

 

センリ軒2

センリ軒1
ジャガイモ、ニンジン、玉ネギというシンプルな具のクリームシチューに半熟たまご一個がドーンと入っている。昭和ハイカラ料理的な、懐かしく優しい味。「半個」とあるハーフサイズは470 円。ボリュームあるヒレのカツサンドと一緒に頼んでみてはいかがだろうか。

郷愁の味が魅力の癒し系洋食屋さん

洋食 禄明軒
ROKUMEIKEN

フライ系メニューがメインで、40種類以上のラインナップ。ボリューム満点で財布にも優しく、市場で働く人の日々を支える。すべてのメニューにライスと味噌汁付き。ライス大盛り50円。「カキフライ」だけ追加、などの単品でもお願いできる。築地は朝が早いというのが固定観念だが、こちらのお店は朝10時オープンなので注意が必要だ。築地市場には名物なる人物も多いが、物腰柔らかな三代目店主の千森さんは、アンケートをとったら築地市場一丁寧な接客に選ばれそう。

禄名軒1禄名軒2人気の「メンチカツ」や優しい味でシンプルな「肉オムレツ」(上)[600 円]など全てのメニューが800 円以内でいただけるのが嬉しい。「アジフライ」(右下)[700 円]は、生で食べられるレベルのものを揚げている。自家製ひき肉でつくられたメニューは粗挽きでフワフワ。

市場の食堂と親しまれている洋食の老舗

キッチン豊ちゃん
KITCHIN・YUTAKACHAN

大正8年に日本橋に創業した長豊軒をルーツにもつ、市場内で屈指の洋食店。入り口が2つに分かれ、ひとつの厨房に2つのカウンターが広がる独特なスタイルが特徴。一昨年、一部メニューをリニューアルしたが、定番のカツ丼やロースカツなど人気メニューを味わいに連日多くの人が訪れている。また、テイクアウトは容器代ナシで購入可能。店で販売されている、ターレのミニカー850円は、知る人ぞ知る、築地ならではのマニアックなアイテムだ。お土産用、コレクション用にいかが?

1豊ちゃんカツ丼のアタマ部分が乗っているからという理由で命名された「あたまライス」(上)[1,050 円]。ご飯と別々に食べたい人に人気。
三陸産の大きめな牡蠣を使った「カキフライライス」(左下)[1,350円]は、上質のパン粉を使用。サクッとジューシー。

豊ちゃん2
 

 

*本連載は毎週火曜日配信予定です。
次回「Tsukiji-Uogasiyokochou Gochisou Guide  Vol.1」は4月26日配信予定です。お楽しみに!

 

*このサイトで紹介しているお店は、すべて「築地 ごちそう案内 2016」にてまとめて読むことができます。全店MAP、店舗情報なども網羅した保存版です。

 

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