究極の個人旅行ガイド バックパッカーズ読本

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#01

「初めてのバックパッカー」モデルルート徹底解説〈1〉

文と写真・『バックパッカーズ読本』編集部

 初のバックパッカー体験にぴったりのルート、バンコク→アンコールワット。どのくらいの日数で、予算はいくら必要で、航空会社はどうすればいいのか……慣れていない人でもきっと楽しく旅できるノウハウを解説する。


 

どこを旅したいのかわからない、なら

 この夏、初めて海外に出て、バックパッカー旅行に挑むという人も多いのではないだろうか。
 しかし、「旅してみたいけれど、どこに行ったらいいのかわからない」という人も意外に多い。そして「まずなにをしたらいいのか、どう旅を組み立てていけばいいのか……」と悩む人もいることだろう。
 そこで当連載の第1回目は、初バックパッカーにおすすめのモデルコースを設定して、予算や日程、現地での立ち回りなどを解説したい。
 バックパッカー旅行の詳しいノウハウは『最新改訂版 バックパッカーズ読本』をごらんいただくとして、まずはこの記事を見てもらえれば、旅の姿がなんとなくつかめるのでは、と思う。

 目的地はタイ&カンボジアだ。
 初の旅先として、いまも昔も愛されているタイ・バンコク。この街を出て、世界遺産アンコールワットがそびえるカンボジア・シェムリアップまで旅をする。初心者でも無理なく旅できるコースであるのに加えて、旅の面白さもたっぷり詰まっている。1週間あれば回れるコースなので、時間があまり取れない人でもバックパッカー気分を十分に楽しめるのだ。

 

 

 

便が多いエアアジアか

 さて、まずは航空券を探すところからだろうか(パスポートがない人は各都道府県の窓口で取ってね)。
 航空券の検索サイトもいくつかあるが、ためしにスカイスキャナー(www.skyscanner.jp)から、目的地や日付を入力してみると……。
 8月1日出発、9日帰国というスケジュールだと、最安はエアアジアXの31,360円と出た(6月28日調べ)。時間帯は、

 成田9時15分発→バンコク14時着
 成田14時25分発→バンコク19時10分着
 成田20時40分発→バンコク翌1時20分着

 とあって、9時15分発が最も安い。
 帰路は、

 バンコク5時5分発→成田13時10分着
 バンコク11時5分発→成田19時25分着
 バンコク23時55分発→成田翌8時着

 の3便で、早朝発が最も安い。
 なおエアアジアXは羽田発だとクアラルンプール経由になり、値段も上がる。


01エアアジアはアジアLCC界の雄。クアラルンプールを拠点にアジア一帯に路線網を持っている

 

 

プロモーションを狙いたいスクートか

 新興のスクート航空を見てみよう。2018年の6月からバンコク~成田便を開設し、認知度をアップさせるためにときどき爆安プロモーションを打っており、旅行者の評判になっている。片道7900円というセールをやることもあるのでチェックしておきたい。
 しかしこのときは、いちばん安いプランで往復36,547円なり。時間帯は、

 行き 成田10時発→バンコク15時着
 帰り バンコク0時45分発→成田翌8時50分発

 スクートの場合、シンガポール経由の便も同時に表示されて、しかも値段があまり変わらないことがあるというワナも仕かけられているので注意だ。
 それと「ノックスクート」という同会社の別ブランドの便もやはり表示されている。こちらも安いのだが、ひとつ注意。スクートのウリのひとつは、LCCでは珍しくボーイング787を使っており、設備がしっかりしていること。エコノミークラスでもシートピッチは31インチ(約79cm)、シート幅は18インチ(約46cm)と、ほかのLCCよりゆったりしている。だいぶラクなのだ。予約画面で「787 DREAM LINER」と表示されているものが該当する。ノックスクートは別の機材だ。


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いまバンコクに行くならスクートがいちばんお得かもしれない

 

 

LCC購入のチェックポイント

 ほかの航空会社だと、フィリピン航空やチャイナエアライン、マレーシア航空あたりが安いが、これも時期とプロモーション次第。この日あたりに行こうと日程を決めたら、なるべく早く航空券のチェックを始めよう。
 ただ、安さだけでなく時間帯にも気をつけたい。
 例えばバンコクを早朝5時に出発する便となると、深夜3時、事前にオンラインでチェックインしていても遅くとも4時には空港に着いておきたい。となるとホテルはどうするか……チェックアウトはだいたい昼の12時だから、1日分の宿泊費がかかるだろう。それだと逆に高くついてしまわないか。そのあたりも考えて時間帯を選びたい。
 もちろん行きと帰りで航空会社を変えたっていい。時間帯など自分にあったものを選びたい。
 さて、航空券の料金はLCCの場合あくまで「基本」だ。ここにいろいろと乗っかってくる。機内預け荷物の量、食事、さらに広いシート、機内wifi、保険……どれを選ぶか選ばないかは、旅行者次第だ。
 なお荷物だが、スクートは20キロまで機内に預けられる。機内に持ち込む手荷物は最大2個10キロまで。
 エアアジアXは機内に預ける場合はすべて有料。機内に持ち込む手荷物は最大2個計7キロまでだ。しかも大きさは高さ56㎝×長さ36㎝×奥行以内と細かい。重量オーバーしていなければいちいち計測されることはあまりないが、気をつけたい。

 

まずは空港からカオサン通りへ

 さて、いよいよ出発だ。
 スクートやエアアジアXなどのLCCでタイを訪れる場合、到着するのは北郊にあるドンムアン空港だ。バンコク東部のメイン空港、スワンナプームではないので注意を。
 イミグレーションで入国スタンプをいただき(日本人は空路入国の場合30日までの滞在にビザは不要)、いざタイ入国。到着ロビーに出て、異国の人々を見ると、旅に出てきた実感がきっとわきあがる。
 まずは両替だろうか。国際キャッシュカードやデビットカードなどを持ってきたならATMから引き出そう。SIMフリーのスマホを使う人は、空港でSIMカードを。タイの場合、1週間299バーツ(約1000円)~。容量には制限のない「アンリミテッド」だ。アクティベートはすべて店員がやってくれる。
 準備が整ったら、市内へ行こう。バックパッカーの聖地、カオサン通りだろうか。いちばんわかりやすくお手軽なのはエアポートバスだろう。A4のバスが各所に寄りつつカオサンのそばまで走っていて50バーツ(約170円)、運行は7~23時。「リモバス」というカオサン直行バスもあり、こちらは150バーツ(約500円)。所要時間は1時間前後だが、渋滞にハマるとさらにかかる。
 タクシーだと200~300バーツ(約670~1000円)くらいだろうか。ただし空港は悪質なタクシーのたまり場、メーターを使わず値段を提示してくるタクシーには乗らないように。
 格安の移動手段としてはローカルな路線バスがある。59番がカオサンまで行くが、混んでいることも多く、また高速道路を使わないので時間もかかる。鉄道も安いが本数が少ないのと、終点のホアランポーン駅からまたタクシーなどでカオサンに向かう必要がある。

 

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バンコクは東南アジア最大のメガロポリス。活気あふれる街を歩こう

 

 

*モデルルート徹底解説、次回へ続きます。お楽しみに!

 

*本連載は月2回(第1週&第3週水曜日)配信予定です。

 

*タイトルイラスト・野崎一人 タイトルデザイン・山田英春

 

 

『バックパッカーズ読本』編集部

格安航空券情報誌『格安航空券ガイド』編集部のネットワークを中心に、現在は書籍やWEB連載に形を変えて、旅の情報や企画を幅広く発信し続けている編集&執筆チーム。編著に究極の個人旅行ガイド『バックパッカーズ読本』シリーズなど。

 

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