自転車で巡るニッポン麺の旅。

自転車で巡るニッポン麺の旅。

#00

はじめに

 

高山コジロー


 

僕にとっての旅とはなんだろう。

 

 

幼いころ自転車を買ってもらい、一週間で補助輪が取れたのが嬉しくて、見知らぬ隣町まで行ってしまう。
結局迷子になり、夜中泣きながら自転車を押して帰ってきたのが、僕の最初の一人旅。

 

 

自転車好きだった少年は、やがてバイク、車に乗るようになり、新幹線、飛行機で国内、海外へと旅をするようになる。飛行機は、どれくらい乗っただろう。JALだけで300回搭乗だから、500回近くになるかな。 

 

 

僕はグルメでも食通でもないが、麺好きの食いしん坊だ。お腹がすくと、まず「麺が食べたい」と思う。だから旅行に行っても、結局麺を食べてしまう(笑)。麺、汁、具の相性と店の雰囲気を楽しみながら、全国各地で麺を食べるのは至福の瞬間でもある。

 

 

2017年、自腹で50回飛行機に乗って、100杯。 
2018年、気づけば朝・昼・晩と麺ばかり、100杯。
2019年、再び自腹で50回飛行機に乗って、265杯!
ここ3年間、飛行機に乗って全国のラーメン、そば、うどんを食べ歩いた。

 

 

2020年、自粛生活。飛行機に乗れず、麺も食べに行けない。
「アフターコロナは、全国に麺を食べに行きたい。」と漠然と思っていたが、一向に「アフター」にはならず、依然、withコロナ。

 

 

僕の生活もすっかり変わる。埼玉の実家に戻り、仕事は在宅リモートが中心になった。そのため一週間以上、家から出ないなんてこともある。
自粛生活が続く7月某日、亡き友の命日に墓参りに出かけることにした。交通の便が悪く、家から墓まで電車とバスを乗り継ぎ2時間近くかかる。車なら30分ほどで行ける距離なのだが、、、。
玄関を出るとカバーをかけられたままの古びた電動自転車が、ふと目に入る。いわゆるママチャリ。母所有のまさに「ママのチャリ」だ。

 

 

乗ってみるか(笑)。

 

 

のんびり走り、1時間ほどで到着。電動自転車は意外なほど爽快で、快適な墓参りになった。
少し足を延ばして埼玉県川口市で評判の「らーめん かねかつ」に立ち寄ってみる。一度行ってみたかった店だ。久しぶりのラーメンは、想像をはるかに超える旨い醤油ラーメンだった。

 

 

 

はじめに写真1

 

 

 

自転車いいな。

 

 

この日はトータルで30キロほど走った。
どこまでも走り続けた、お馬鹿な少年時代の記憶が蘇る。

 

 

自転車なら道がある限り、日本全国どこまでも行ける。
withコロナは、飛行機でなく自転車で麺旅?

 

 

でも、この「ママのチャリ」で、どこまで行けるだろう。 

 


 

はじめに2

 

 

 

2020年9月23日、新連載、自転車で麺旅スタート!

 

 

 

 

 

 

 
 

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど25年に渡り20誌ほど編集長として携わる。現在は11歳の白黒の雄猫と暮らす気ままな旅人。JALの生涯搭乗数305回・2017-2021サファイア会員。忘れられぬ旅はJALファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。世界中の酒と旨いものに目がない「食いしん坊」ある。特に麺好きで2019年、日本各地で265杯を完食。2017年「マイル修行&麺の旅」、2019年「飛行機に乗って麺の旅」をTABILISTAにて連載。本編はその続編にあたる。Twitter/コジローKojiro(@takayama_kojiro)

 

 

 

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