越えて国境、迷ってアジア

越えて国境、迷ってアジア

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はじめに

文と写真・室橋裕和

越えて国境、迷ってアジア

 

 イミグレーションの係官から、出入国印の押されたパスポートが返されるたびに、
あたふたとページを繰る。この国はどんなスタンプなんだろう。
ちゃんときれいに押されていればニヤリとほくそ笑み、
めずらしいスタンプだとゲームでレアモノをゲットしたかのような喜びを覚える。
海外旅行者のなかには、この手のハンコ・ビザコレクターがけっこういる。
そしてだいたい、陸路国境越えマニアという合併症も持っているのだ。
僕の病状も深刻だ。島国・日本では体験できない、陸路や河川での国境越え。
その面白さにハマり、アジア諸国これまで数十の国境を通過してきた。
そこは両国の物産が集まる市場でもある。あやしい人々が集まってもくる。
国境のあっちもこっちも同じ民族が住んでいて、国を行き来して生活する人々もいる。
逆に国境を越えると民族も文化もガラリと変わる場所もある。
両国の国境線上に位置し、常に領有権を争われてきた世界遺産の遺跡もあれば、
国境そのものが観光地になっているところも多い。
近年とくにインドシナ諸国では国境経済を活性化させようと投資を増やしている。
いま注目されつつあるアジアの国境を、とにかくひたすらに歩いてみた。

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室橋裕和(むろはし ひろかず)

週刊誌記者を経てタイ・バンコクに10年在住。現地発の日本語雑誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを担当、アジア諸国を取材する日々を過ごす。現在は拠点を東京に戻し、アジア専門のライター・編集者として活動中。改訂を重ねて刊行を続けている究極の個人旅行ガイド『バックパッカーズ読本』にはシリーズ第一弾から参加。

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