THE 百年宿

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#09

深山荘 高見屋 MIYAMASOU TAKAMIYA -YAMAGATA・ZAO-

 

 

「THE 百年宿」連載第九回は、開湯1900年といわれるみちのくの霊泉、山形県の蔵王温泉にある「深山荘 高見屋」をお届けします。その土地で育まれた食材、その土地に伝わる郷土料理など、その宿に伝わる伝統のレシピを味わうという「百年料理」シリーズ。創業100年を超える老舗の宿には、長い歴史の中で旅人の味覚を喜ばせてきた、旅のヒントとなり得るすばらしい滋味にあふれた料理が受け継がれている。

深山荘 高見屋 ―山形県・山形市―

享保元年の創業から300年続く、山形・蔵王の老舗旅館。
開湯約1900年と言われる霊泉で体を清めた後は、
蔵王牛を使った名物「すきしゃぶ鍋」を楽しみたい。

 

文:山下皓平

takamisou「離庵山水」 フェラーリのデザインで知られる山形県出身の工業デザイナー・奥山清行プロデュースによる客室

 

山々に抱かれた桃源郷。
蔵王温泉の奥に佇む、くつろぎの宿。

 

羽三高湯のひとつに数えられる蔵王温泉と、山々に育まれた郷土の味、そして、老舗ならではのおもてなしという、まさに贅沢三昧を味わえる宿だ。享保元年創業を物語る純和風の木造づくりの館内には、職人による洗練された工芸品の数々が並び、忘れかけていた日本の伝統美を感じさせる。
 また、建物とともに愛されてきた温泉は、創業以来、滔々と湧き続ける自家源泉。そして、入浴後に味わいたいのが、澄んだ湧き水と豊かな大地に恵まれた蔵王ならではの会席料理。なかでも蔵王牛を使った「すきしゃぶ鍋」は格別の味わいだ。創業約三〇〇年の伝統がつくる大人の空間で、雄大な蔵王の魅力に身を委ねたい。自慢は、山々から湧き出る天然水と、豊かな自然に育まれた山の味覚を、職人が丹念に調理する滋味豊かな会席料理。またご当地ブランドの蔵王牛を使ったお肉料理も必食だ。

山形の地で育まれた、山の恵みに舌鼓を打つ。

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1日4組限定で振舞われる高見屋名物「すきしゃぶ鍋」。鋳物職人が手がけた特注の鍋でいただくのは、見た目にも美しい霜降りの「蔵王牛」。この地を訪れた際は、ぜひとも味わいたい一品だ。夕食は山の味覚が中心。四季折々の山形・蔵王の旬を堪能することができる。

平安から湧き出る霊泉。
純然たる本物の温泉。

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うっすら白濁した源泉の蔵王温泉。とくに切り傷や火傷、慢性皮膚病など、お肌に効果があるとされ、美肌の湯としても親しまれている。約1900年もの間湧き続けているという自家源泉を、「長寿の湯」「せせらぎの湯」など、9つのお風呂で堪能。また、趣が異なる貸切風呂も用意されている。総檜づくりの浴室に贅を感じる、貸切風呂「山の慈み湯」。貸切風呂はほかに、信楽焼の湯船を配した「吉備多賀湯」もある。

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深山荘 高見屋(みやまそう たかみや)

〒990-2301
山形県山形市蔵王温泉54 
電話023-694-9333 (代表)
www.zao.co.jp/takamiya


ISBN978-4-575-45557-1 (1)


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