石巻/牡鹿半島 絶景・美食・縄文

石巻/牡鹿半島 絶景・美食・縄文

#06

「2泊3日妻を“おもてなし”するアウトドア旅」@牡鹿半島 Vol.2

 

「石巻・牡鹿半島」連載の第6回目は、快適生活研究家の田中ケンさんによる寄稿ルポの続編。全3回で送るレポートの第2回目は、牡鹿半島鮎川にある「おしか家族旅行村オートキャンプ場」でのアウトドアクッキング、屋外とは思えない極上料理の数々を詳細なレシピも合わせてたっぷりとお届けする。

 

 

OUTDOOR COOKING IN OSIKA Vol.2

 

 

文/田中ケン 写真/岡安啓人(MASH)

 

 

【2日目】

 

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ワンランク上のアウトドアクッキング

 

 

 

 アウトドアリビング&キッチンの設営は終わった。

 

 いよいよ調理のスタートだ。アウトドアでのクッキングは、作り始めたときからエンターテインメントが始まる。

 

 

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 ここは石巻の牡鹿半島。特産のアジとサバは外せない。酒のつまみにもってこいのメニュー「アジのなめろう」と「サバの味噌煮」。サイドメニューとして「バルサミコしらこ」と、地元産のジャガイモと市場で見つけたイカの塩辛を使った「塩辛ジャガイモ」。メインは地元の猟師さんから購入した牡鹿のシカだ。そして、日が暮れた後、寒い冬の夜にホットなデザートを最後に用意しようと思っている。妻へ贈る素敵なアウトドアディナーのフルコースだ。

 

 最初の作業は下ごしらえ。冬のアウトドアでは、できるだけ素早く調理するのが鉄則。段取りよくこなさなければ、料理がすぐに冷めてしまう。とはいえ、下準備をおろそかにすると、せっかくの料理がうすっぺらなものになる。目指すはワンランク上のアウトドア料理。しかも「妻をもてなす」のだ。寒くても手を抜くわけにはいかない。

 

 アジとサバは、ほぼ同時並行で調理を進める。どちらの魚も地元産、使用する味噌や葱、生姜などもすべてすべて「いしのまき元気市場」で仕入れたもの。イカの塩辛を使いたかったから、ジャガイモと和えておつまみに。新鮮な白子もオリーブオイルとバルサミコ酢で味付けしてメニューに加える。最後に地元猟師の小野寺望さんから購入した牡鹿半島のシカ肉に塩をまぶしてローストする。

 

 料理は揃った。設営したアウトドアリビングに運び、テーブルセッティング。ワインと日本酒を用意して、いよいよ“おもてなし”ディナーをはじめる。おしかの雄大な自然の中で地元石巻の食材だけで作った料理をいただく。こんな贅沢は、都会では味わえない。アウトドアの醍醐味だ。この日の気温は5℃。美味しい料理とお酒、無双の絶景を味わえば、寒さは感じない。この地を選んで正解だった。はるばるやってきた甲斐があったね。

 完成した料理をテーブルに並べ、妻と一緒にまずはワインで乾杯。これだけの食材で僕が作った料理、味の説明はこの際不要だろう。ご想像にお任せする。

 

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【2日目・夜】

 

 おいしい料理と酒を堪能した後は、“おもてなし”も第2ステージへ。

 

 焚き火を囲み、暖を取る。デザートタイムだ。

 

 

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 焚き火を前にすると、不思議と優しい気持ちになる。焚火は暖をとることだけが目的じゃない。焚火には不思議な魔力がある。太古より我々の生活と共にある焚き火の炎は、きっとヒトの本能を刺激するのだろう。最近知ったのだが、焚き火の炎には「1/fのゆらぎ」という、自然界に存在する波長があるらしい。揺らめく炎は同じカタチを留めることはなく、いつまでも眺めていられる。パチパチと燃える炎を見ているだけで、時がゆっくりと過ぎて行く。そして酒との相乗効果で会話は弾む。

 

 そんな焚き火の炎は便利なアウトドア道具・鋳鉄製のダッチオーブンとの相性も抜群だ。暖をとりつつ、料理も作れる。2人でちょうどいい分量の料理を作れる8インチサイズのダッチオーブンを用意した。

 ダッチオーブンのフタから炭状になった薪を落とし、リフターでフタを開けると、フワリと漂う甘い香り。キャンプだからこそ作れる、冬のホットスイーツは焚き火に放っておけば出来上がる、なおかつ美味い。

 

 ランタンの光量を落とし、焚き火の明かりだけにしてみる。空を見上げると満点の星。寒い時期にアウトドアの旅を計画したのは、この星空を見せたかったからなんだ。

 

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RECIPE

 水産のまちとして知られる石巻だが、野菜の生産も盛ん。トマト、きゅうり、長ネギなどは県内生産量が1位。とにかく食材はどれも一級品だ。素材の良さを活かし、「おしかアウトドアクッキング」妻を“おもてなし”するディナーのレシピを紹介しよう。

 

【あじのなめろう】

[材料] アジ 1尾、おろしショウガ 小さじ1、長ネギ 半分、味噌 大さじ1、ゴマ 大さじ1、塩 少々、マヨネーズ 大さじ2

 

.長ネギはみじん切りに、アジは皮をむいておく

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他の料理にも使用するので、葱は多めに細かく刻んでおく。火を通す前に、出来る限り効率よく準備しておくことで、料理が冷めるのを防ぐ。


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アジの皮をむく。こうすることで格段に食感が良くなる。石巻産の新鮮なアジだけにできる限り素材の良さを活かしたい。寒空には少々こたえる力仕事だが、コツをつかめばストレスなくできる。

 

.アジを細かく切り、包丁でたたいておく

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食感を楽しむためにやや大きめに身を残す。

 

とみじん切りにした長ネギその他の材料をよく混ぜ合わす

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味噌に刻んだ葱を入れ、マヨネーズ、ゴマ、おろした生姜を加え、たたいた切り身と良く混ぜ合わせる。

 

に長ネギを散らし出来上がり

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【さばのみそ煮】

[材料] 水 100cc、酒 50cc、みりん 大さじ3、砂糖 大さじ3、醤油 大さじ1、味噌 大さじ3、ショウガ 適量

 

.サバを大きめのぶつ切り、切れ目を入れておく

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「いしのまき元気市場」で一目見た瞬間に惚れ込んだサバ。ぷりっぷりの身に切り込みを入れ、生姜を刻む。大きな切り身の場合には、腹の近くは身が厚く、尾のほうは薄いから、なかなか同時には火が入らない。火の通りにくい身の厚い部分に切り込みを入れることで、火の通りをよくする。調理時間も短縮できるし、余分な脂やくさみを外に出す効果もある。

 

.サバに熱湯をかけ臭みを取っておく

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ツーバーナーで沸かしておいた熱湯をかけ、臭みをとる。素材そのものをだしの中で火を入れるため、嫌な風味がそのまま煮汁などに移りやすい。この一行程で味がきまる。屋外だからといって、手間を惜しんではいけない。

 

.みりん、砂糖、しょうゆ、みそ、お酒をよく混ぜ合わせておく

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味噌にみりん、醤油、砂糖で味を調えて、タレを作る。100%国産の米と大豆を使った「長寿味噌」という地元の味噌だ。

 

.スキレットにサバを入れ、を流し込みスライスしたショウガ、ネギの青いところを入れる

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特性の味噌だれに刻んだ生姜、長ネギの青い部分を入れて煮込む。片面に火が通ったら、ひっくり返して均等に火を入れる。

 

.サバに火が入ったらみじん切りにしたねぎを散らす

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全体に火が通ったら、刻んだ葱をまぶして完成。

 

 

 

【塩辛ジャガイモ】

[材料] ジャガイモ 2個、塩辛 適量、お酒 適量

 

.ジャガイモを一口大に切る

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をダッチオーブンに入れお酒を加え蓋をして蒸し焼きにする

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.ジャガイモがやわらかくなったら塩辛を入れ木べらでジャガイモを切るように混ぜ合わす

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.少しジャガイモの形を残す感じで

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ベビーリーフを添えて皿に盛りつけ、胡椒を適量まぶしたら完成。

 

【バルサミコしらこ】

[材料] しらこ、オリーブオイル 適量、バルサミコ酢 適量

 

.しらこを網の上に乗せ熱湯をかける

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にオリーブオイル、バルサミコ酢をお好みの量加え、混ぜ合わす

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.上にみじん切りにしたねぎを添える

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刻んだ葱をまぶして完成。新鮮なしらこが手に入る石巻だからこその逸品。

 

【鹿肉のロースト】

[材料] 鹿肉、塩、特製のスパイス(塩、コショウ、山椒を1対1対1で混ぜたもの)

 

.鹿肉にたっぷりの塩をまぶす

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小積浜の「アントラークラフツ」で購入した牡鹿半島のシカ肉。鮮度抜群で処理もしっかりしているので、シンプルに塩焼きにすることに。

 

.ダッチオーブンのふたで表面をしっかり焼き上げる

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ダッチオーブンのふたは裏返すとフライパン代わりに使える。

 

.ダッチオーブンにスペーサーを置きを入れ、ふたをする

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両面に焼き色がついたら、ダッチオーブンに移す。

 

.上の炭の火力を強めにローストする

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ダッチオーブンンに蓋をして、上に炭を乗せる。上下から火を通していく。

 

.厚めに切り、特製塩で楽しむ

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【バナナとイチゴのロースト】

[材料] バナナ、イチゴ、練乳

 

.バナナとイチゴをスライスする

.ダッチオーブンにスペーサーを置きアルミホイルをのせる

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.バナナ、イチゴをのせ練乳をかける .ダッチオーブンのふたをして上の火を強くしてローストする

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.果物が熱々になれば出来上がり

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 ”おもてなしディナー”は実現した。

 次回は、いよいよラスト。手作り弁当を持参して、妻とふたりの「絶景トレッキング」に出かけよう。

 

 

 

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 「いしのまき元気いちば」

今回のレシピのほとんどは、「いしのまき元気いちば」で仕入れたもの。石巻市、食品加工関連16社、地元料理店4店、 地元企業8社他が一同に集まり、旬の鮮魚、水産加工品から、農産品、地元の物産品、三陸地域や震災復興応援地域の特産品などを豊富に取り揃えている。三陸・石巻地域の「元気」と「おいしい」をまるごと堪能できる市場だ。

[住所] 石巻市中央二丁目11-11 [営業時間] 1F 物販コーナー AM 9:00~PM 7:00  2F フードコーナー AM 11:00~PM 8:00(ラストオーダーPM 7:30)

[定休日] なし(年末年始・お盆・連休等は別途確認下さい) 

 

*田中ケンさんの情報はコチラから。

ダディーズオピニオン 公式ホームページ

田中ケン 公式ツイッター

「極上!三ツ星キャンプ」(BS日テレ)番組ホームページ 

 

 

ken Profile

田中ケン(たなか けん)

1964年生まれ、東京都出身。小学校時代からサッカーに親しみ、高校3年生のとき、東京代表として全国大会に出場。高校卒業後は「ポパイ」「メンズクラブ」などの男性雑誌を中心にファッションモデルとして活躍。25歳で父親になったのを契機にアウトドアに開眼。「アウトドアを取り入れることで、生活はもっと快適になる」を信念に“快適生活研究家”として各メディアで幅広く活動。1992年にサバイバルレース「レイドゴロワーズ」日本チームとして初出場。1993年には冒険型トライアスロン「ボーダートゥボーダー」に出場。2000年に「有限会社ダディーズオピニオン」を設立。雑誌、テレビ、ラジオ、イベントなどの企画、編集、コーディネイト、出演をはじめ「オープンエアフィールド軽井沢高原」のキャンプ場プロデュース。軽井沢・鵠沼・横浜でアウトドアスタイルのカフェ・レストランをディレクションするなど多方面で活動。アウトドアイベントも数多く手がけ、ビーチクリーンアップや自身のライフワークである東海自然歩道清掃登山など環境問題にも力を注ぐ。著書に「アウトドア達人パパの快適家族術」、「ダディーズハート」がある。

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おしかトレッキングの様子。御番所公園にて。

 

★次回は2/13更新予定。おしか半島のトレッキングの様子をお届けする。凛とした空気の中、モーニングコーヒーで身体を温めながら、お弁当を作る。太平洋を望むトレッキングコースで、地元名産の牡蠣、穴子などを使った絶品ランチを堪能する。お楽しみに!

 

 

 

 

【宮城県観光プロモーション】

 

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東京シティエアターミナル2階「毎日が旅行博」Tour Expo 内 [東京都中央区日本橋箱崎町42-1]

 

主催 サンファンヴィレッジ

協力 東京シティ・エアターミナル東京空港交通宮城県経済商工観光部観光課宮城県観光連盟みらいサポート石巻宮城県石巻市大崎市石巻観光連盟峩々温泉東鳴子温泉旅館大沼良葉東部JF宮城県石巻湾支所万石浦鮮かき工場カイタクビヨンド牡鹿の学校

 

 

牡蠣のまち 石巻へ!!

 

 石巻は牡蠣の産地として有名ですが、2018年4月下旬に同じ宮城県の南三陸町戸倉地区に続き、石巻地区、石巻市東部、石巻湾の3支所が国内2例目となるASC*国際認証を取得しました。ASC国際認証というのは、WWFが国際的な海洋保全活動の一環として、天然の水産物ではなく、養殖による水産物を、海の自然や資源を守って獲られた持続可能な水産物(シーフード)として認証する仕組みです。

*「ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)」

イシノマキマンTwitter 【https://twitter.com/ishinomakiman

*詳しくは石巻観光協会のホームページでご覧いただけます。

 

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