わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

わざわざ飛行機に乗って、麺を食べに行ってきます。

#02

久留米「久留米ラーメン巡礼」

文と写真・高山コジロー

 

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2019年1月27日、久留米初訪。 

 

わざわざ飛行機に乗って、久留米にラーメンを食べに行って来ました。


羽田から福岡空港へ。福岡空港から鉄道で久留米へ向かう。福岡へはJALもANAも就航しているが、JALマイラーとしては今回もJALを利用する。JALサクララウンジで、いつもながら早朝から生ビール、気ままな旅だ。
今回の旅は行ったことがない「空港」と「都市」を訪れることがテーマのひとつ。福岡空港は何度も利用しているが、「久留米」は初めて。本場の「久留米ラーメン」はもちろん初体験となる。

 

 

JAL305便 羽田発福岡行き

07:10羽田発9:10福岡着。運賃10,790円(2019年JAL実績/搭乗3回目)
使用機体はボーイング777-200。3席3列シート。非常口座席を選択。
福岡までは2時間弱あるので、タブレットにダウンロードした映画を観て過ごす。JAL機内Wi-Fiはストリーミング配信には対応していない。僕が利用している「amazonプライム」は、ストリーミングだけでなく25本までダウンロードが可能。いつでもどこでもドラマや映画を観ることができる。一人旅のお供には最高だ。Amazon商品の「迅速配達のためのサービス」として利用している方は多いと思うが、追加料金のいらない「プライムビデオ」はコンテンツが豊富で見放題なのでお試しあれ。足元の広い座席でのびのび快適な空の旅だった。定刻通りに福岡に到着する。

 

福岡空港から天神経由で西鉄久留米駅に

日曜日の朝、福岡空港は改装中ということもあり混雑していた。空港内には、博多の海鳴、一幸舎ばかりでなく、東京の凪、つじ田、山形の満月など全国の人気ラーメンが集まった「ラーメン滑走路」があり、心ひかれるが、久留米をめざす!(笑)。空港の喫煙所で一服し、福岡の定番「ハニー珈琲」をテイクアウトして地下鉄で天神へ。天神で西鉄に乗り換え久留米へ向かう。
 

 

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屋台から始まった久留米ラーメンは、豚骨ラーメンの元祖といわれ、九州各地の豚骨ラーメンに影響を与えている。久留米市内には屋台系のほか、食堂系、国道系のいわゆる老舗から進化系の新しい店まで100軒を超える店があるという。多くの名店がインスタント麺、カップ麺になっている。
 

初めての久留米ラーメン、激戦区、いったいどこに行ったらいいのだろう?

 

 

「清陽軒 本店」 屋台仕込みラーメン@久留米市/花畑

西鉄久留米駅を通り過ぎ隣の花畑駅で下車して、15分ほど歩く。最初に訪れたのは、福岡に赴任経験がある食通の友人に紹介してもらった、昭和27年創業の老舗「清陽軒 本店」。
 

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初めて食す久留米ラーメンは、シンプルなスタンダードを試したい。基本のラーメンは、あっさりとこってりの2種ある。久留米ラーメン本来の味という、こってり味「屋台仕込みラーメン」(640円)を注文する。麺の硬さは普通に。周りの客も普通を選択している。博多のように、なんでもかんでも「バリカタ!」ではないようだ。
 

 

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広々とした店内。カウンター席に案内されて5分ほどで着丼。初の久留米ラーメン、まずはスープからいただく。豚骨のみを使用した半透明の少し泡立ったスープは、久留米ラーメン伝来の継ぎ足して炊いていく「呼び戻しスープ」。まろやかクリーミー、こってり?というより、むしろ「あっさり」。自家製のほぼストレートの細麺は、博多ほど細くなく、なめらかでコシがある。食べすすめると、スープは深い旨みが感じられる。麺とスープも好相性で、スルスルと完食。

 

久留米ラーメン、好印象!
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「久留米ラーメン清陽軒 諏訪野町本店」/久留米市諏訪野町 1798-6/0942-32-9736/11:30~21:30(平日)11:00~22:00(土日祝)/第3火曜日休みhttp://seiyo-ken.jp

 

「本田商店」 ラーメン1号(純味) @久留米市/久留米高校前

久留米は想像していたより広い。街の2つの中心街であるJR久留米駅と西鉄久留米駅間は2キロほどある。それぞれの沿線にラーメン店が点在し駅から20、30分離れている店も多い。レンタカーを借りてないので限界がある。だが麺の旅は歩くに限る。地元の生活、風景が楽しめるし、何よりお腹がこなれておいしく食べられる。
「清陽軒」から20分ほど歩いて「本田商店」に向かう。最寄駅の久留米高校前からは15分ほどだ。本田商店は、2010年オープンの久留米では比較的新しい店だ。まだ12時前だったが、駐車場はすでに満車。入り口で待っている人も多い。予約表に名前を記入し、喫煙スペースでしばらく待機。回転が早く15分ほどで入店し厨房前のカウンター席に案内される。豚骨のいい匂いが漂う店内には製麺室があり、麺・スープ・チャーシューのこだわりが壁に掲げられている。
 

 

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純味(定番)と元味(濃厚)があり、定番の「ラーメン1号(純味)」(580円)を注文する。麺の硬さは「普通」。5分ほどで着丼、豚骨のいい香りが鼻をくすぐる。器もスープも熱々だ。まずはスープからいただく、「濃厚!」で旨い。定番はあっさりかと思っていたので、深いコクと旨みは驚き。脂もちょうどいい。中細のストレート麺は、香り豊か。強力粉をブレンドしているのでモチモチ感がある。大振りで厚めながらトロトロの柔らかチャーシューは、しっかり味がしみていて旨い。店のこだわりよろしくスープ・麺・具材のバランスがとてもいい。
 

 

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スープを飲み干し完食。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「本田商店」/久留米市南3-27-29/0942-55-4065/11:00~15:00 18:00~22:00(月~金)11:00~22:00(土日祝)/無休

 

 

「モヒカンラーメン 味壱家」 半ラーメン @久留米市/試験場前
 

お腹の調子もいいので3連食(笑)。
「本田商店」から試験場前駅近くに店を構える「モヒカンラーメン 味壱家」へ30分ほど歩く。店に着くと外のベンチで4人ほど待っている。こちらも人気だ。最後尾に並ぶ。後から人が絶えず10人ほどの行列に。10分ほど案内される。券売機でちょっと弱気に「小ラーメン」(570円)を注文。3杯目も、4杯目もおいしくいただきたい。
 

 

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カウンターとテーブル席の小さな店。麺の硬さは「普通」。3分ほどで着丼。
軽い豚骨の香りだがイヤな匂いというのではない。「小ラーメン」でも器は変わらず、ネギもスープもたっぷり。大きめのチャーシューに辛いタレが添えられている。白濁した熱々のスープからいただく。あっさりだがクリーミー。「清陽軒」「本田商店」とは趣が違い、印象は博多ラーメンにかなり近い。マイルドで優しい味だ。麺は極細のストレートだが、もっちり感がありスープとの絡みもいい。スルスルと麺を完食。だが、スープは残してしまう。
 

 

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「モヒカンラーメン 味壱家」 焼き替玉 @久留米市/試験場前

というより、わざと残し、、、4連食。

 

 

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鉄板でカリカリに焼かれた麺、焼き替玉(300円)登場。店員さんが目の前で残したスープをレンゲで6杯ほどすくい入れて調理してくれる。ジュワーと一気に湯気が立ち上がる。これは面白い!
麺とスープを絡めて食べると、パリパリの食感。次第に豚骨スープをたっぷり吸い込んで、しっとりしてくる。豚骨うどんとでも呼ぶべきか。麺の量もラーメンと同じ量で、半ラーメンよりボリュームがあったが完食。
 

 

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アイデアあふれる、新感覚ラーメン。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「モヒカンラーメン 味壱家」/久留米市津福本町221-11/0942-39-6786/11:00~23:00/第3水曜日休み


 

 

たまたまなのか、老舗の味って。

ホテルにチェックイン後、食堂系、国道系に行くか迷うが、もう一軒評判の老舗系に行ってみる。中年フードファイターは、いったい何杯食べる気なのか(笑)。店内は満席だった。スープを飲む。薄くて味がしない? 麺もイマイチ。まるでインスタントラーメンを食べているような感覚。日曜日、混雑していた時間帯、たまたまスープが薄かったのかな。
 

 

 

「南京千両 マリン」 油メン @久留米市/西鉄久留米

夜は、久留米ラーメン発祥の「南京千両」の中で、お酒が飲める「南京千両 マリン」に出向く。創業者の娘さんとその娘さんの2人で切り盛りしているアットホームな居酒屋だ。ビールにおいしいつまみをいただくが、さすがにもうラーメンは入らない。

 

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メニューを見ると「ラーメン」ではなく、「油メン」(500円)という汁なし麺があったので、締めに注文する。

 

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自家製の中太の直麺に刻みチャーシュー、青ネギがたっぷり。一気に混ぜて食べてみる。「あれ、冷たい、冷麺!」。勝手に、「油メン=汁なし熱々麺」と思い込んでいた。きっちり冷水でしめられた麺はコシがあり、プリプリで喉ごし最高。ラー油の辛みと酢と出汁と麺がいい塩梅に絡み合い、これは旨い。

 

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あったかい元祖久留米ラーメンも食べてみたかった。(さすがに無理)
おいしかったです。ごちそうさま。

 

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「南京千両 マリン」/久留米市蛍川町5-7/0942-31-2092/18:00~25:00/月曜日休み

 

 

「麺志」 ラーメン道 @久留米市/西鉄久留米

 

ホテルをチェックアウトし、西鉄久留米駅に向かう。昨夜、「南京千両 マリン」を後にして立ち寄ったバーでリサーチ。国道系、食堂系の名店はかなり距離があり、車がないと難しいとのこと。そこですすめられたのが、新しい久留米ラーメンの店「麺志」。
 

 

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店内は沖縄風。店内も厨房も清潔で若いスタッフが元気に働く。厨房前のカウンターに案内され、久留米での6杯目は、あっさりの「ラーメン道」(550円)を注文。ついでに、つ、ついでに?米が食べたくなり、久留米の名物という「ダルム丼」を追加。5分ほどで着丼。熱々のスープからいただく。豚骨100%のまろやかなスープ。あっさりしているが、深い豚骨の旨みが口いっぱいに広がる。福岡県産のラー麦100%使用のストレートの麺は細すぎず太すぎず、麺にマッチしている。久留米はどの店も共通だが麺が旨い。また麺がそれぞれのスープにあっている。「ダルム丼」は、いわゆる白モツ。こんがり焼けて旨かった。

 

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久留米ラーメン巡礼の最後にふさわい味わい。

おいしかったです。ごちそうさま。

 

 

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「久留米らーめん道 麺志」/久留米市東町39-2馬場ビル1F/0942-65-8543/11:00-15:00 18:00-24:00/無休

 

 

マイラーの終わりなき麺の旅は続く。

 

 

久留米での最後の1杯は、非豚骨系、非久留米ラーメンで地元では評判のよい醤油ラーメンを試す。フォルムは美しかったが、スープ、麺、接客、残念ながら個人的に好みではなかった。

 


まだ始まったばかり、マイラーの終わりなき麺の旅はまだまだ続く。
西鉄久留米からに西鉄福岡へ。「天麩羅処ひらお」で、天麩羅定食を食べて福岡空港へ。

 


福岡空港から天草エアラインに乗り、天草空港へ。
次回は、天草ちゃんぽん。

 
 

 

 

 

2019年1月、ツイッターを始めました。フォローしていただけると嬉しい。
@takayama_kojiro

「飛行機に乗って、麺の旅」連載ライブ
「飛行機に乗らない麺の旅」つぶやき
飛行機に乗って麺の旅/19杯 飛行機に乗らない麺の旅/9杯(2019年1月28日現在)


 


 

 

*この連載は毎月第2第4月曜日に更新です。

顔

高山コジロー

編集者・旅人・たまにバーテンダー。大学卒業後、出版社にて男性ファッション誌、女性ファッション誌、漫画誌、トラベル誌、フリーマガジンなど20 年に渡り20 誌ほど編集長として携わる。現在は白黒の雄猫と共に気ままに暮らす。小学生の頃より極度の乗り物酔いだが、なにしろ飛行機が好きなので、生涯搭乗数は優に400回を超える。忘れられぬ旅はJAL ファーストクラス(特典航空券)で行ったパリ一人旅。酒好き、旨いものに目がない「食いしん坊」でもある。「KOJIRO(コジロー)」名義にて2017 年、『TABILISTA 』にてJALサファイア会員になるために年間50回飛行機に乗り、ついでに麺を食べに行く「マイル修行&麺の旅」を好評連載。本編はその続編にあたる。

 

 

 

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