<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和8

: 20代の男性。1933年(昭和8年)12月15日

独身。兵庫県の西宮近辺に在住。百貨店に勤務しているようだ。IMG_20151214_0005


ーーーー 三和変更書類出来。帳簿係へ廻付。 朝那波君、東宝の社印をとりおくる。。 ヒル佐藤君と三人で、那波君が切符を買って鰻を喰う。 午後四時那波君京トへ廻って帰東。 きょうはすぐかえる。 歳暮の引札やら文書整理で一二時を廻る(主) 郷里より依頼の金子奥様の御依頼する。 ゆうべ会った浜地といえる女(ルビ:ヒト)の擒(ルビ:トリコ)に吾はなりたるや。 カフヱの女給ではあれどそれは○○(?)がそういうので、今日迄に接した女の中で(カフェに限らずあらゆる○(?)会の女をいう)僕にとっては天下第一等の女なり。この女(ルビ:ヒト)とならば結婚しても心中してもよい。でなくば俺は禅へゆくよりほかない。 ーーーー


IMG_20151214_0006日記中に出てくるカフヱは、現在で言うところのキャバクラもしくはメイド喫茶のようなもので、女給のサービスをしつつ酒などの飲物を提供する店のこと。大正末期から戦前に於いては男性が気軽に遊びに行く場所だった。女給たちはチップで稼ぐシステムになっており、まさに日記の主はその手練手管に籠絡されてしまったのだろう。


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立  2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される  3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る  9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店

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