<時間旅行>戦前日本の日記

<時間旅行>戦前日本の日記

昭和8

:嫁入りの時が刻一刻と近づく20歳前後の女性。1933年2月12日 #戦前日本の日記 

名古屋在住。1月4日1月24日の日記と同じ女性。
diary2016.2.12


ーーーー 母上まだ七度あるが起きられた。 姉さん二人と私と姉妹三人が松坂屋へでかける。こんなことももう最後かもしれないと思うとしんみりする。ふき姉さんは今日は調子が変でおもしろかった。おひるは食堂に入り込み笑い通しであった。オムライスとおしるこを食べた。大きい姉さんはちょこゝよく見歩くので足が棒になった。 二時半になったので私だけ別れてお茶のお稽古に行った。今日も○○○卓だった。 兄ちゃんは今日のツバメで帰神された。ふき姉さん大垣行き中止。アタシハ 十一時頃までお話しする。 ーーーー


この年、日記の女性は関西方面に嫁に行く事が決まっている。嫁入りの時が刻一刻と近づいているだけに、姉妹で遊びに行って少し感傷的になってしまったようだ。日記の中に出て来るツバメは、1930年10月から東京駅 – 神戸駅間で運転を開始した特急「燕」のこと。「燕」は東京大阪間を、従来の鉄道より2時間半近く早い8時間20分で結んだ。この「燕」は1943年に第二次世界大戦の激化により廃止されるまで、日本を代表する高速列車として大きな人気を集めた。


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立  2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される  3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る  9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店

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